「水爆恐竜はゴジラより先に撮ったので今度はタコにしました・・」水爆と深海の怪物 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
水爆恐竜はゴジラより先に撮ったので今度はタコにしました・・
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1954年のゴジラと比べると月とスッポン、大タコとかイカの類では見劣り感は免れない、ただVFXは駒撮り特撮の神様レイ・ハリーハウゼンさんですから当時としては一応、最先端ですね。ハリーハウゼンさん監修のカラー化バージョンで再鑑賞。
怪物登場シーンも予算の都合か10分足らず、見せ場は金門橋に絡みつくところぐらいでした。プロットも軍人、科学者に多少ロマンスも絡めてと極めてオーソドックス。魚が放射能を検知して寄り付かなくなり餌に困ったタコが人を襲うという理屈もなんだかなぁ・・。
大きいといえ所詮タコですから軍が本気を出せばイチコロなのになんだかんだと引っ張ります。
仕留めるところの潜水シーンもゴジラのラストへのオマージュなのでしょうかね。
ドラマ性、特撮、全てにおいてゴジラの方が勝っているのですが核兵器と怪獣の企画では本作の前のやはりハリーハウゼンさんが特撮の「原子怪獣現わる(1953)」が先で、ゴジラはこれに触発されていますから本作をゴジラの2番煎じと馬鹿にするのは憚られますね。
まあカラー化になっても今観るとSF映画史の勉強としての興味が無ければさして面白いとは言えませんね。
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