「ハリー・ディーンのガソリンスタンド」プレッジ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ハリー・ディーンのガソリンスタンド
取り憑かれたように、気がふれて、廃人と化す、救いようのないラストは「カッコーの巣の上で」とダブってしまうJ・ニコルソンの姿に哀愁が漂い。
あのまま三人で幸せに暮らし、より良い老後を過ごして欲しかったと、切に思う。
炎に包まれてしまう場面に思わせぶりな演出が含まれ、何も決着しないままに、一人佇む哀しきジェリー爺。
S・ペンがまたもJ・ニコルソンを主演に撮った本作、この二人だけでも渋さ全開なのに脇役陣のメンツが、更に渋い。
S・シェパードにM・ローク、H・D・スタントンを筆頭にデル・トロがまたもやクセのある役で登場し、同じく「インディアン・ランナー」でピンクの御婦人を演じていたオバちゃんまで。
ショーン・ペンとジャック・ニコルソン、この二人が役者として同じスクリーンに映る姿を観たくなる。
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