「案の定なのだが、傑作であった。」ヴェルクマイスター・ハーモニー t2lawさんの映画レビュー(感想・評価)
案の定なのだが、傑作であった。
『ニーチェの馬』のタル・ベーラ監督。おそらく、まず意味&理解不能、解釈拒否なる2時間半の、精神が病みそうな苦行だろう。そんな銀幕に1300円の木戸銭を払って挑む、もう震えるほどの映画的マゾヒスティックなる恍惚へいざ。これもシネフィルの宿命。なんと2時間半で37カットしかない長回しの連続。さぞ編集は時間がかからなかっただろう。
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iwaozさんのコメント
2024年3月20日
37カットしか無い!!??
本当ですか?それでこんなに観ていられるなんて!!驚きです。
でも思えば、全てのワンシーンが変化に満ちていて、ワンシーンに見えなかったですね。(^◇^;)
カメラのスピード、人物との交錯、止めの構図、全てが一枚の名画のようにコントロールされていて、
撮るまでにどんだけ計算したのか
と考えると驚きです。
シーンを先に編集した通りになるようにワンカットで撮るなんて!!