アトランティスのこころのレビュー・感想・評価
全25件中、1~20件目を表示
小学生の時、「もしかしたら僕は一生大人になれないかもしれない」と思ったことがある。
大人にあって子供にないもの
それは欲望。
欲は人によって違う。
ドレスでもいいし、派手な車でもいいし、セックス相手でもいい。
で、それを手に入れるために必要なのがお金。
稼ぐ手段のない子供は物欲こそあれ、手に入れることは大人任せになる。
大人になり稼げるようになればモノは簡単に手に入る。
だけどその代償は大きい。子供にあって大人にないモノもある。
原作ではテッドがボニーに渡す本は「蠅の王」だけど、
映画では「失われた地平線」になってる。
蠅の王は子供たちが漂流する話。
失われた地平線はシャングリラって理想郷が出てくる小説。
既に少年時代を失ったテッドが少年であるボニー渡す。
テッドはボニーが遅刻しても怒らない。シャングリラにいるボニーの時間とテッドの時間は等価値じゃないからだ。
続きはnoteで。
リンクはプロフィールにあります。無料です。
『時間は年老いたペテン師』に騙されるな!って事だ、
男性から見たアメリカ社会の変遷を描きたいのだろうなと思った。
アメリカン・グラフィティとスタンバイミーを足したような話だ。
事件は『赤狩り』の事ではあるが、それをアメリカ社会の汚点としてまでは描いていない。
『過去はいつも人の心を呑み込んで連れ去る。行き着く先を知るすべはない。そこにいい思い出があるよう願うだけだ』
アメリカの過去の事を言っている。この点が不満。アメリカに取って、過去の歴史を客観的に語りすぎ。
だから、アトランティスの心なのだと思う。
サリーと言う『少佐』との仲に付いて余りこの映画では話していない。多分、スティーブ・キングの原作では描かれているのだと思う。
この映画はちょうど僕が生まれた頃。スティーブ・キングの生まれが1947年だから、アメリカの団塊の世代だ。ベトナム、その後の中東の争いのアメリカ側の世代と言う事だ。
男に危害を加えられる女の子。読んている本が川に落ちる。
ジェンダー、焚書、赤狩りを客観的に描いていると思う。しかし、あくまでも客観的。
図書館を語るのはこのテッドと言う主人公が『本を読む』と言う事を言っていると感じた。
つまり、子供の頃に出会う『本の事』だと思う。
心にジーンとくるものがいっぱい詰まってます
どうかなと思いながら、アンソニー・ホプキンスだしって事で観ましたが、こんなに良いとは予想外で観て正解でした
この作品のアンソニー・ホプキンスの瞳は本当に優しくて、語りかける言葉も声も優しくて、羊たちの沈黙とは別人でした
ストーリーは、寂しさと未来への希望もあって心が暖かくなるラストでとっても良かったです
特に何をしたってわけでもないのにただ友達と走り回って遊ぶ、そんなキラキラした子供の頃を思い出させてくれて、それがまた良かったように思えます
少年の頃のボビーの初恋、これもまたキラキラしてて、別れの挨拶の時のキャロルがあえて素っ気なく家に入っていくのも切なくて良いのです
自分勝手な母にムカつきながらも、ドレスがどれも可愛かったです
ごしゃごしゃの子ども時代記憶
記憶の中の子ども時代はいつも夏で緑や水があってキラキラしている。仲のいい友達が一緒で、こうであったらという願望と美化に飾られている。その中に一人のおじさん=アンソニー・ホプキンスが陽炎のようにぼ~っと居る。自分を守ってくれた、励ましてくれた、お小遣い稼ぎになる仕事をくれた、悪ガキも懲らしめてくれた。何よりパパの素敵さを教えてくれた。そして早くに夫を失ったママはシングルマザーとして会社で働いていた。当時、女性が会社で働くのは並大抵のことではない!仕事や「セミナー」の為の服の量が半端ない。当時のドレス可愛いが全く可愛くない状況に置かれてるママ。息子は気がついていても何もできない、まだ子どもだから。
好きだった女の子、友達、おじさん、ママ、全部が子ども時代の宝物なんだろうけれど、それぞれが結びついているようでバラバラで残念だった。
雰囲気映画
モヤっとした作品。結局テッドは何者だったんだろう。あえての演出なんだろうけど、想像力の乏しい自分には物足りなかった。ハンニバルのイメージが強くて、悪い方向を予想してた。
子役の女の子はかわいく、淡い恋心的なところは微笑ましかった。
子供の頃はあっという間だということを改めて気づかされ、寂しさを感じてしまった映画。
評価:3.4
【人心と未来が読める善良なるアトランティスの心(子供の豊かなる心)を持ったサイコキネシストの老人と少年の交流が齎した幸を、ミステリアス要素を絡ませて描いた作品。】
■1960年、アメリカの小さな田舎町。
母と11歳のボビーが暮らす家に、テッド(アンソニー・ホプキンス)という老人が下宿することに。
目の悪い彼のために新聞を読むようなったのを機に、ふたりは心を通わすようになる。
やがて、テッドが超能力者で政府機関に追われている身であるのを知ったテッドが起こした行動を描く。
◆感想
・如何にも、スティーヴン・キングの小説を原作にしたヒューマン・ドラマである。
・ボビーや彼が好きになったキャロルを苛める苛めっ子の男の子に、テッドが囁くように言った言葉”君が、お母さんのドレスを着ている事を言ってもいいのかい・・”
ー テッドが過去も含め、真実を知っているシーンが多数描かれる。ボビーの母が悪く言っていた亡くなった父親が実は、粋な男だった事など・・。-
・ボビーの愚かしき母も、徐々に自分の事だけでなく、ボビーを大切にしていく姿。
・大人になったボビーが、且つてのガールフレンドであったキャロルの娘のモリーと出会うシーン等、少し沁みる。
モリーが言った”観覧車の人?・・。”
<アンソニー・ホプキンス演じる善良なるサイコキネシスト、テッドの姿が印象的な作品。
そして、今作は少年の心の成長物語でもある。>
心の中の何かに触れる映画
まず俳優が全員良い。アンソニーさん、アントンさん、デヴィッドさん。脚本も良い。良い映画。
ただ、それだけで無い何か物悲しさ、アメリカの郷愁?!を感じた。
アメリカの映画でよく目につくのだけど、人と人とが別れる時、お互いに絶対に忘れないと言う。でも実際には長い時間の流れの中で、記憶も薄れどんどん疎遠になっていく。
人生も大分過ぎた頃ふとしたことで自分の歩いてきた道を振り返った時、一握りの大事な人との思い出や苦い出来事が愛おしく感じることがある。この映画はそんな瞬間を高度な技術を持ってしてジップロックで瞬間密封して観せてくれてるような気がした。
話はズレるが、主人公の少年のお母さんがなんだか古きアメリカの若い女性というか母親像を絵に描いて額縁に入れたような?とてもステレオタイプに描いてたが、それが実はとても良いアクセントとなって物語を引き立ててたように思う。
いやいや観れてヨカッタ。
ノスタルジック良きです。
Netflixで鑑賞。郷愁とあの頃の甘酸っぱさ。そしてちょっとファンタジーで、成長して大人になっていく哀愁とか。アンソニーホプキンスがめちゃかっこ良いです。こんな人と良きタイミングで出会えたら、少々辛い子ども時代でも真っ直ぐ成長期できますよね。ベリーグッドでした!
原作はスティーブン・キング
スティーブン・キングの少年時代の思い出、となると「スタンド・バイ・ミー」があるが、やはりとてもいい話が出来上がっている。
自分本意な母はシングルマザー、二階に下宿人(アンソニー・ホプキンス)を入れるが、主人公(アントン・イェルチン)の少年は興味津々。
少年から見えた不思議なおじさんは多分、普通の人だったような気がする。
つまんなかったです
一生懸命名作にしようと努力してる跡が残りすぎ。基本的に良い映画になるようなアイデアではないし引き立ったアイデアでもないし。Problem になる人物の存在もとってつけたようでどこにでもあるありきたりなキャラだし、最終的にあの処置で問題解決するわけないし。スティーブンキング原作で利益の出そうな作品を一生懸命探して名作風に仕立てたという感じがした。
謎の老人との交流を通して少年が少し大人の階段を登る物語。子供心の純...
謎の老人との交流を通して少年が少し大人の階段を登る物語。子供心の純愛と、歳の差を超えた友情に心が洗われるようなお話。世界観がすごく好きだけど、映像化するには描ききれない部分があるのが垣間見え、原作を読んでみたくなった。
思い出って凄いね
じわじわ
引き込まれて…見てしまった
最後…『じわっ』…ウルって
きた
他の作品も
子供心を上手く描いていたり
大人純粋な気持ちを描いたものが多い
人間は思い出だけで、生きていけるって聞いた事あるけど
↑この言葉を思いだした
幻の国
童心を想起させるかのような楽しげで儚い雰囲気に惹き込まれた後、人の心を読む能力を得て他人の内に秘めるものが見えてくるようになって、人の黒い部分が露見されるようになる展開には奈落に落ちたかのような不安感に襲われた。危機迫る悲劇の演出は凄かったし、終盤は別れに人の残虐さが垣間見えて悲しかった。子供の頃にいた幻の国とは1歩踏み違えれば奈落なのかもしれない。主人公はもう人の心を読めた頃(幻の国)を過去のものとしてしか認識出来ないのだと思うとキャロルの娘と思われる女の子との再開の場面は感慨深い。
全25件中、1~20件目を表示