ふたつの時、ふたりの時間
劇場公開日:2002年2月26日
解説
台北とパリ、ふたつの都市を舞台に男女の愛や孤独が描かれる異色作。監督・脚本は「Hole」のツァイ・ミンリャン。撮影は「青い夢の女」のブノワ・ドゥロム。美術は「グリーン・デスティニー」のイップ・カムティン(ティン・イップ)。録音は「花様年華」のドゥ・ドゥーツー。出演は「Hole」ほかミンリャン作品の顔であるリー・カンション、「夢幻琉球 つるヘンリー」のチェン・シアンチー、「河」のルー・イーチン、「Hole」のミャオ・ティエン、「大陸英雄伝」のイップ・トン(セシリア・イップ)、「男と女と男」のジャン=ピエール・レオーほか。2001年カンヌ国際映画祭高等技術院賞(録音)、同年シカゴ映画祭審査員特別賞、監督賞、撮影賞、同年アジア太平洋映画祭最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀助演女優賞受賞。
2001年製作/116分/台湾・フランス合作
原題または英題:那邊幾點
配給:ユーロスペース=サンセントシネマワークス(サンセントシネマワークス=アーティストフィルム=ユーロスペース 提供)
劇場公開日:2002年2月26日
ストーリー
青年シャオカン(リー・カンション)は台北の路上で腕時計を売っている。ある時、まもなくパリに旅立つという女性シアンチー(チェン・シアンチー)と偶然出会う。シャオカンは、亡き夫の魂を呼び戻そうと祈り続ける母親(ルー・イーチン)に対する苦悩から、シアンチーとの束の間の記憶に逃げ込もうとする。遠く離れた彼女との間に橋をかけるように、パリを舞台にした映画「大人は判ってくれない」のビデオを観たり、台北中の時計をパリ時刻に合わせていく。その頃パリでは、シアンチーが孤独な生活を送っていた。ベンチでジャン=ピエール(ジャン・ピエール・レオー)という男に出会うが、彼女は彼のことを知らない。そんな中、香港から来たという女性(イップ・トン)と知り合うが、やがて気まずくなってしまう。朝、シアンチーは行くあてもなく公園のベンチで泣いていた。その公園に現われたのは、台北で死んだはずのシャオカンの父親(ミャオ・ティエン)だった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第54回 カンヌ国際映画祭(2001年)
出品
コンペティション部門 | |
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出品作品 | ツァイ・ミンリャン |