フォロウィングのレビュー・感想・評価
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軽快に駆け抜ける70分がもたらす余韻
相変わらず、完全に理解できたわけじゃないのに綺麗にまとまっていてすっきりするラスト。作中でそこそこ解明してくれたので、メメントよりは親切だった。
練りに練られたストーリーで、70分の作品とは思えないくらい奥が深い。全てのシーンに意味があり、無駄がないのに余韻は十分。コッブ、いつか捕まるのかなあ。
不法侵入は、やったらヤバい事になる。
4月24日(水)
クリストファー・ノーランの監督デビュー作「フォロウィング」を新宿武蔵野館で。
モノクロで上映時間1時間10分と短いが、25年前のデビュー作からノーラン得意の時間軸いじりは始まっている。
作家志望のビルは、ロンドンの街で趣味と作品のネタ探しで目についた他人を尾行している。しかし、ある日尾行している男に尾行を気付かれてしまうが、彼は他人の家に不法侵入して小規模な窃盗を繰り返している男だった。ビルは、彼と一緒に他人の家に不法侵入するようになるのだが、実は彼は……。
全編モノクロで例によって時間軸が前後するのだが、主人公が途中で散髪して着替えるので、どの時点の映像なのかは把握し易い。ラストにどんでん返しが待っており、上映時間が短くても上手くまとまってはいる。
本作のレビューを読んでいたら、映像を時系列順に再整理された版も収録されたDVDがあるらしい。
結局、ラストにどんでん返しが待っているので、印象はあまり変わらないようだ。
本日鑑賞2本目で鹿児島への旅行の後で疲れもあったのか、私にしては珍しく途中で一瞬寝てしまった。(一瞬だと思うが数分かも知れない)
面白かった!
初監督作と思えない手慣れ感
すでにクリストファー・ノーランのスタイルです
謎だらけの時間軸が交錯するが印象的な場面を手がかりのように残すので、それぞれの時間帯の線ができてゆき、ラストで一挙に収斂するのがお見事
短い時間に見せるべきものを凝縮し、無駄なくかつスタイリッシュに仕上げていたと思う
面白かったです
主人公、オダギリジョーに似てます
むずか面白い
死刑台のメロディを観ようと思ったんだけど
優待が使えなかったので観ちゃいました
まあ気になってはいたのですが
尾行が趣味の男
ちょっと変わった空き◯とその恋人
この3人が織りなすノーランデビュー作
時間軸を入れ替えた構成でありちょっと考えながら
観ないとついていけない所もしばしば
いろいろ伏線がありつつラストで回収され
観終わったら面白かった…という感じでした
時間は70分と短いですがそう感じさせない映画でしたね
気になっている方はぜひ観たほうがいいですよ
コンパクトながら充実した内容でした
ノーラン監督の映画は、主人公がどうしても好きになれない、共感できないパターンが多いのです。
人間の愚かさを表現しようとしているのか、人物を描き込む技量が足りないのかは分かりませんが、デビュー作からそうだったんだね…という気づきがありました。
時系列を入れ替えるから、行動の根拠が見る側にわかりにくくなるのだと思います。
今回、謎が解けるラストは、他の作品よりもすっきり感があり、偶然うまくいき過ぎな感じもややありましたが、一作目から世界観が確立しているのは、やはりすごいと感心しました。
最初から中二病
私の初ノーランはこれ。
昔レンタルで観てかなり良かったし友達にも勧めた。その後すぐに『メメント』観て、「あー、ダメになったな」と思ったけど、最初から冴えていなかったのだと今回確認できた。結局、私の若気の至りだったという結論だ。
まず、主人公が単なるバカで嫌になる。嗜好泥棒と女にハマっていく描写も中途半端でせっかく時系列シャッフルしてるのに思いがけない文脈が出会ったりズレたりすることで生じる高揚感がない。単なる思いつきで脚本書いて撮ったんだと思う。未熟なのではなく異なる時系列を扱うことに関して単に才能が無い。
ノーラン演出の特徴
・男女のわちゃわちゃが下手←今作でもホントに下手でしたね! 黒澤明の『七人の侍』を思い出しました。
・時系列シャッフルしてるけど意味がない←そもそも効果的に演出する技量が無いし異なる時間軸を挿入するタイミングに失望し続ける。鈴木清順を参考にしろよ、と言いたいがポテンシャルが違いすぎるか...
・自分の世界観に酔っている← 演出者として致命的な欠陥。これはテレンス・マリックと同種。
ただ、これ以降の作品群よりも優れていると思うし、良いシーンもいくつかあった。新作の度に駄作に対して頭を悩ます大衆を産み続ける才能は大いにある。
きっと矛盾なくピースはハマるのだろう
いつもの映画館で
おそらく今年一番のオッペンハイマーの監督の
幻のデビュー作というので急遽鑑賞
もう今日のこの時間しか合わない
先週プリシラを観たおかげでリピーター割引
あさってもレザボアドッグスを観るど
時系列シャフル こっからメメントにつながるのかと
インセプションとかインターステラーなどよりは
理解できた気分 70分と短めで酔っぱらってなかったので
白黒でチト眠気をもよおしたり
長髪髭と短髪髭なしの主人公が別人なのかと思ったりも
よく分からぬ部分はあるが
きっと矛盾なくピースはハマるのだろう
伏線回収もあったっけ
いいと思います
傑作サスペンスの宣伝文句に偽りなし!
ノーラン監督が公開25周年の2024年に日本での公開を熱望、4Kにアップデートして劇場公開って事ですが、良かった。
最後、ズシーンと胸にキタ。
エンドロールが流れる中、なかなかの余韻でした。
ノーラン監督の中で、かなり好きな方に入る。
『メメント』や『インセプション』や『テネット』より好き。
上記の作品と比べても、わりと分かりやすいのでは?
スコアは、70~75点ぐらい。
点数だけで表すと、まあまあランクに入っちゃうけど、傑作だと思う。
傑作サスペンスの宣伝文句に偽りなし!
主演のジェレミー・セオボルドは、エドワード・ファーロングに似てる(笑)
アスタ・ラ・ビスタ、ベイビー!
けっこう面白い
今では大予算の超大作を手掛けるノーラン監督が、非常につつましい作品を撮っている若手時代を思うと心がきゅんとする。時系列がやたらと前後するなど今も続く作風だ。分かりにくくはなくて、けっこう面白い。いたずらに他人の後をつけると言う悪趣味な遊びも面白い。
面白い
ストーリー・テリングは本当に鋭い。最初は謎だらけで少しずつ分かってきた感じがして最後にまたプロットツイスト。画質は25年前のものでかなり雑だけどいい作品。ちなみに2回見に行ってやはりまだ何もわからないままで見るのと結末が分かって見るのが気持ちが全然違った。
時間軸の
拗れ交差、交錯が存分に盛り込まれた
ノーラン印満載の映画
主人公の名前にコブ、コッブと言う名前が付けられていることから、この時よりインセプションの構想があったのか?と鑑賞中の余計な思考に悩まされる。
とはいえ、コッブのパートナーとの絡みなど
ハッとするシーンがジワッと妙味を味わえ最高だ◎
派手な装飾や、ゴージャスなCGが無くても
十分面白い映画はできるんだ。
と言うことを改めて思い出させてくれた。
素晴らしい作品👍
これからもノーランをフォロイングしたい(^^)
ザファーストノーラン
時間系列がシャッフルされていて、パルプフィクションを思い起こさせられました。
ノーラン監督作品は複雑な物が多い印象ですが、今作はノーラン節を感じさせながらも最後に「そう繋がるのか!」と理解する事が出来ました。
初めてのノーラン作品としてもオススメです!
ノーランは、私たち観客に挑戦していた
作家志望の失業中の若い男(自分のことをビルと呼ぶ)が、ロンドンの街で見知らぬ人を尾行する(Following)が、しっかりした身なりの男(コブと呼んでいた)と巡り合う。男の空き巣狙いに同行するうち、男の勧めに従って、髭を剃って髪を短くし身なりを整えるようになる。ところが、映画では、ビルは冒頭で、既に短髪になった姿で出てきて、すぐにコブと初めて出会ったところがフラッシュバックされる。当然、その頃はまだ長髪だから、見ている方は一瞬、戸惑う。このように、ノーランは見ている者を緊張させ、戸惑わせる。その後もずっと。
若い男は作家志望だからか、ドストエフスキーの「罪と罰」の訳本をガイド本と共に読んでいる。これはきっと監督が、若い頃UCLで英文学を専攻していた影響だろう。ハリウッド映画にドストエフスキーなんて出てこない。見ている方は老婆殺しがあるかなと思っていると、実際、コブはそれを示唆する。ところが、相手は全く違っていて、それは最後に種明かしされる。
この映画は、98年ノーランが脚本、監督、撮影を務めて共同製作した彼にとっての最初の長編映画であることがよく知られている。低予算のためモノクロであり、かつ撮影用の照明がなく、多く自然光の下、手持ちのカメラで撮影されている。曇って、いつもどんよりとしたロンドンの情景によく合っているが、コントラストの強いフィルム・ノワールとは趣を異にするように思う。
文学の世界では、デビュー作にその作家の全てがあると言ったのは、三島由紀夫だったか、私も全くその通りだと思うが、ノーランの「Following」もまたその例外ではなかった。常に新たなトピックを提供し、観る者に緊張を強いる。
粗削り感がない
デビュー作と聞いて、「粗削りだが尖った作品」を期待してたけど予想に反してアマチュアらしさのない、全体的に質の高い映画だった。
パンフレットには低予算を補う様々な工夫について述べられていて、ノーランのこだわりの強さに感心した。みんなパンフ買おう。
小さいスクリーンの劇場で鑑賞したが、始まりからその小さな画面にぐっと引き込まれた。普通におもろい。
メメントを彷彿とさせるお得意の時系列シャッフルのせいで見事にミスリードをくらう。こういうことしてくるノーランすき。
結論:「インディー映画にしては」とか関係なく名作
ノーラン苦手な両親にこれなら勧められるな💕
池袋シネマ・ロサ観賞デビュー✨
ノーラン作品は嫌いではないものの、“観終わった後になんかドッと疲れる”印象が強過ぎて、『オッペンハイマー』を午後から観ようと計画してる同日に“勝手にノーラン祭り”することに若干の躊躇はしたものの『迷うならままよ❗️』と飛び込んだ本作。
いや〜〜〜〜傑作でした✨✨✨✨✨✨
初回長編作品でありながら“ノーランism”とでもいうべき時間の魔術がしっかりと存在。取り調べのシーンから始まるけど、どうして取り調べられているのかは明かされない。時間をあっちにこっちに飛びながらその謎を解明していく王道ノーラン作風は初作品から健在。それでいて、今のような3時間コースではなくコンパクトに70分に納めてくれているため(最近超長編続きで少しお疲れ気味な私を含む)観る側への配慮もバッチリ👌(←超長編否定ではない。今がお疲れ気味😅)
見ながら“これってこーゆーお話かしら??”と自分なりにストーリー予想を立てながら観て、観進めるうちに答え合わせをしていくんだけど、自分の予想の斜め上をいく『最後の一捻り』があるとうーしいんだけどこれは正にその捻りをくれました💜
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