トレーニング デイのレビュー・感想・評価
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善の感覚が麻痺していく過程
時として《善》と《悪》の境界線は非常に曖昧になる
その《感覚が麻痺していく過程》を恐ろしく体感できる
いったい何が《善》で 何が《悪》なのか…
ラストまで自分の《弱い心》が揺らぎに揺らいだ
この新米刑事の初日のトレーニングデイを描いた
たった1日の話は 《観客の心》をも訓練させてくれる
この作品を劇場で初めて観た時は
ちょうど9.11《同時多発テロ》の直後だった
あの時期は世界中が《悪》を目撃し 暗く深く絶望していた
そして大半の人がアメリカの始める戦争に賛同していた
その戦争が《善》だということを疑う者はいなかった
時として《善》と《悪》の境界線は非常に曖昧になる
人の心は弱く 脆い…
《思い込み》や《勘違い》などに簡単に左右されぬよう
この映画でみんな自分の《心の強さ》を試してみましょうぜ
デンゼル・ワシントンとイーサン・ホーク
2人とも最高にベストな演技で火花を散らし ぶつかり合っている
「狼」か「羊」か、どちらがいい?
刑事になるために麻薬捜査官を志願した主人公は、先輩の刑事と行動を共にすることになるんですが、普通の「バディ物」(2人組の刑事物)と一味違う作品になってます。
正義感に燃える新人刑事と、腐敗しきった悪徳刑事。反発しながらも悪徳刑事に従うしかない主人公の葛藤がよく描かれていると思います。
悪徳刑事は途中で改心することもなく、「より大きな悪を捕まえる為」という理由で悪事を繰り返していきます。この悪徳刑事を演じるデンゼル・ワシントンの演技が素晴らしいです。
この作品、たった1日の間の出来事なんですよね。
主人公にとっては、ハードな「訓練日(トレーニングデイ)」だったんじゃないでしょうか?
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