トレーニング デイのレビュー・感想・評価
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麻薬捜査官の裏事情に新米警官ジェイクがどう対応していくか?
アロンゾが「麻薬捜査官が麻薬ができないと疑われる要素になる」というようなことを言った事については、たしかにその通りだろうな、と、裏社会を取り締まる側の事情なんて知らないながらも、大阪のマル暴刑事のニュース映像を思い出しながら考えていた。敵に勝つにはまず敵を知らなければならないと。という感じに、映画の冒頭ではクールで裏社会に染まりながらも麻薬と戦っていくダークヒーロー的なベテラン刑事なんだなとアロンゾを見ながら映画を見ていった。
アロンゾの言葉で他に印象に残るのは、「問題は何が事実かではなく、何を証明できるか。」と言うような言葉も、使われた背景を度外視すれば、納得が行く。
以上、アロンゾの言葉で印象に残った二つの言葉(というよりもニュアンスを書き出しただけだが)であるが、私がこの映画で一挙手一投足を注目していたのはアロンゾだった。それだけ俳優の縁起が光ってキャラも立っていたのだろう。対して主人公ジェイクには共感はしつつもそこまで注目はできなかった。その理由はアロンゾに信念があるのに対して、ジェイクは正義側ではあるが、その正義は新米的立場や設定上難しいかもしれないが、彼に自分を貫く正義というよりは、被害者意識と社会ルール遵守精神、復讐心というような受身的意識以上の信念ある正義感を見れなかったからだろう。
今回、前もって内容の行末をリサーチせず映画を見終わったので、ラストの終わり方は驚愕はしないまでも意外感はあった。しかし、それを改めて考えてみると、リアリティのある終わり方は胸糞悪かったり、爽快感がなかったりするんだろうなとも考え直した。爽快感のあったり、泣ける映画はエンターテインメントとしてはよくできているが、リアリティを追求すれば、物語の終わりはバッドエンドやハッピーエンドというようなラベルの範疇に収まらないだろう。今作がどっちにも入らなかったと言っているわけではないが。
最後に、見終わった後にWikipediaで調べてみると、作中のロスのストリートギャングの縄張りは実際の縄張りで行っているとのことで、、なるほど、リアルに仕上がるわけだなと考えた。
アロンゾ役のデンゼル・ワシントンは今作品でアカデミー主演男優賞を獲ったようだ。
絶対に関わりたくない先輩だ(笑)
でもジェイクがいたおかげで悪徳刑事が減った(笑) 初めて観た時はデンゼルの怖いこと怖いこと・・扱いづらい性格というか・・全てジェイクを鍛えるためかと思ったら何かあったらハメるためだったとか・・。 昼間女子高生を助けてよかったねジェイク、本当によかった・・それだけで立派なことだけど、あとのバスタブの場面でこの話に繋がるのはよかった♪ それと奥さん綺麗だねジェイク(笑)
LAの悪徳デカの変異種
よくあるベテラン刑事と新人のバディものとは似て非なるサイコ風ミステリー。下品で気難しいベテラン刑事、どうもいつものデンゼルとは勝手が違うので違和感が漂い始める、それでも新人を鍛えようとする鬼軍曹風なのかと気を取りなおして見続けるのは演じているのがデンゼルだから、彼に限って悪い奴の訳がないと思いたがっている自分がいる。
だんだんこれはおかしいと気づき始めるのだが確信に変わるのはほぼ終盤、舞台はLA、「LAコンフィデンシャル」の昔から悪徳警官の聖地のようなところ、郷に入れば郷に従えではないが現代版の悪徳デカのDNAも単純な善悪では量りきれない複雑怪奇な変異を遂げていました。
荒唐無稽、傍若無人ではなく居るかもしれないと思わせるところが脚本とデンゼルの上手いところなのでしょう。まんまと一杯食わされましたが凄い映画でした。
デンゼルのファンとしてはこの役柄はあんまりの気もしますが新境地を拓いたという意味ではアカデミー賞も納得です。イーサン・ホークはノミネートどまりでしたが信念と現実の間で揺れる葛藤の演技は秀逸でした、この二人なくしては成立しない映画といっても良いでしょう。
邪悪なデンゼル・ワシントン
麻薬取締課のバディもの。最初あべこべだった2人が数々の事件を乗り越えて絆を深めていく…という月並みな展開とは真逆。デンゼル・ワシントンはいい人に違いないという先入観のせいでずっと騙され続けた…。ガチでギャングの縄張りで撮影したらしくビリッビリの緊張感がある。
【”羊を守るために狼になれ!”ベテランと新人麻薬捜査官の善悪、倫理観の違いを軸に巧みなプロットで”腐ったLA式麻薬捜査方法”とその末路を描いた作品。今作はデンゼル・ワシントンの演技を含め傑作である。】
◆印象的なシーン
<ネタバレあり。これだけの傑作作品なので、多くの方が鑑賞済みと言う前提で記載。>
・新人麻薬捜査官ジェイク(イーサン・ホーク)が、ベテラン捜査官アロンゾ(デンゼル・ワシントン)から、初日早々、車中で言われた言葉。
”指輪を外せ、捜査中は家族の事を考えるな!”
- この言葉が、ラストに流れるニュースキャスターの
”アロンゾ捜査官には、妻と4人の子供が居ました・・”というコメントに効いてくるのである。ー
・2度、アロンゾがジェイクについて、語る言葉。
”こいつは良い”目”をしている・・。”
- この後、ジェイクがアロンゾからの過酷な試練を受けるたびに、”眼力”が強くなっていくのである。-
・アロンゾが、”ジャングル・ダム”にジェイクを連れて行くシーン。
”ここには、独りで来るな”
と言いながら、アロンゾはエルサルバドル出身の愛人の元へ。
無垢な息子にエルサルバドル語で語り掛けるアロンゾの姿。
”ジャングル・ダム”の男たちのアロンゾを見る目。
アロンゾは彼らの事を”ゴミだ”とジェイクに小声で告げるが・・。
- ラスト、アロンゾがジェイクに”形勢逆転”された時の、”ジャングル・ダム”の男たちのアロンゾを見る”冷たい目”。
空しく夜空に響くアロンゾの声。”俺がここを支配している”-
・アロンゾが、LAの”大物で腐った”警部、検事たちと交わす会話。
そして、徐々にアロンゾが一週間前にラスベガスでやった事実が、仄めかされる。
アロンゾはそのために、”友人”の情報屋ロジャー(スコット・グレン)宅を悪徳刑事4人と共に訪れるシーン。
そして、400万$を手に入れるシーンでの、”手数料を受け取らない”正義感あるジェイクと悪徳刑事達とのやり取りと偽装工作。
-腐ったLAの警察組織、麻薬捜査官たちの姿が、露わになる。ジェイクの怒りと哀しみに満ちた眼。
イーサン・ホークの魅力爆発シーンである。
この稀有な俳優は、哀しみを湛えた表情表現が実に素晴らしい。
私が、彼のファンである理由の一つである。-
・アロンゾの引っ掛けにより、スマイリー達がたむろする、マフィアの家に独り取り残され、殺されかけるジェイク。だが、最序盤に女子高生を助けていた事から・・
- ここも、プロットの巧みさが光る。それにしても、バスタブのシーンは緊迫感が凄い。-
・ジェイクに追い込まれたアロンゾの
”金を返してくれ・・”という、哀願に対し、
”バッジが泣いている”とジェイクがアロンゾのバッジをはぎ取るシーン。
アロンゾの”最悪な一日だ・・”と言う、弱弱しい言葉。
そして、あの壮絶なアロンゾの姿。
- 劇中、何度かアロンゾが笑いながら、ジェイクに言っていた
”ロス市警の麻薬捜査官が、本日死亡”
というニュースコメントが流れる・・。-
<太い銀のネックレス(大小の十字架が先端にぶら下がっている)を首から下げた悪に染まり過ぎた麻薬捜査官アロンゾを、デンゼル・ワシントンが今までにないスタイルで見事に演じ、麻薬捜査官になった事を悔い、悩み、惑うジェイクをイーサン・ホークが、これまた見事に演じる、アントン・フークア監督の出世作。
デヴィッド・エアーのプロットも冴えわたる一級品のサスペンスクライムムービーである。>
■2023年9月11日。
ナント、「イコライザー」の最終作が公開されるというので、敢えてレビューに、筆を加えた次第である。
最後は正義が勝つというオチ
デンゼル・ワシントンの最後の無様な格好は、それまでの偉丈夫な姿からすると極端過ぎて、哀れだった。正義感の強い部下と押収した犯罪のお金を分配しようとしたことで亀裂が生じる。一度生じた亀裂は修復不可能でストーリーの進行とともに大きなものとなっていく。最後は銃撃戦で互いの命を狙うほどの争いにまで発展する。自分を曲げない正義感の強い刑事は格好良かった。たとえ相手が自分の上司でも、立場が悪くなっても、組織からあぶれてしまっても、信念を曲げない芯の強さは清々しい印象を受けた。
揺らぐ正義感
はちゃめちゃ上司とそれに不満を抱く部下というバディ物。
前半、デンゼル演じる悪徳警官アロンゾは正義なのか悪なのか?グレーな感じが良い。ジェイクと一緒に惑わされた。
結局和解するよくあるバディ物かと見せかけて、とんでもない方向に進んでいくのが驚き。
結局アロンゾがマジモンのクズ。正義感が強い故に、ジェイクが酷い目に遭うのが可哀想。しかも、この濃密な出来事がわずか1日で起きたことに驚き。こんなん寿命10年減るわ笑。
悪者のアロンゾに相応の結果が下ったのにはスカッとした。
正義を賭けた1日
麻薬取締課に配属された新米刑事のジェイクは破天荒な行いを繰り返すベテラン刑事アロンゾとバディを組むことになり…。
アカデミー主演男優賞受賞作。真面目な新入りと破天荒なベテランと言うありがちなコンビ映画の常識を覆すような脚本が面白く、主演2人の演技も魅力的。
DVD300円ゲットシリーズ。いつもよりやや高価。その価値は大いに...
DVD300円ゲットシリーズ。いつもよりやや高価。その価値は大いにあった。
新人麻薬捜査官の初日。なるほどそれでこのタイトルなのね。デンゼルが怪しくそして厳し過ぎる。そうして鍛えられてバディとなっていく。そう思った…思うよな普通。
ここからはネタバレになるので話せない。私にとっては信じられない展開だった。衝撃。
デンゼル、すげえ。オスカーもそらもう納得。片時も目が離せない作品。絶対見るべきです。
とんでもない先輩
とんでもない先輩に付かされてしまった新人警官の1日を描く。
とにかく、デンゼル・ワシントン演じるアロンゾが、あまりにも仕事に慣れすぎて、良い事と悪い事の区別がグチャグチャになってる(^_^;)
仕事は違うけど、そういう慣れすぎた先輩っているわ~(^_^;)
まぁ、アロンゾにとっては、とんでもない新人を付けられたってコトになったけど(^_^;)
毒を食らわば皿まで(デンゼル)!!
中盤までの善悪の境界が曖昧な感じと、観客自身がトレーニングされる感覚が凄く良かったです。ぐいぐい引っ張っていきますが、結末は普通という印象でした。「ブレイキング・バッド」ではないので、こうしないと話がまとまらないと思いますし、自分が悪の道に傾いていたのだな…と一気に目が覚める事ができて良い体験でした。自分だったらとてもやれる気はしない内容ですが、若い頃だったら、今より正義感が強くて楽しめなかった映画だと思います。現在はあまり冴えない印象ですが、フークアとエアーの原点があると思います。
悪徳警官と新米警官
ベテランの悪徳警官と正義感の強い新米警官が、悪徳警官には本人の立場なりの考え方をもち、新米刑事にトレーニングを行なっていく話しです。
まぁ、デンゼルワシントンの悪徳警官っぷりが半端じゃなく素晴らしく、イーサンホーク演じる新米刑事も素晴らしい演技でした。
狼なのか羊なのか。
男なら、特に野心のある男なら狼選んじゃいますよね。
デンゼルワシントンの狼のモノマネみて、それをモノマネしたのは僕だけじゃないはず。
デンゼルの悪役は迫力あり過ぎ
麻薬取締課に初出勤した主人公(イーサン・ホーク)、相棒で教官役の先輩(デンゼル・ワシントン)のやる事には驚かされる。
単に悪いことをする刑事ではなく、警察や検察の腐敗の先兵のようで絶望的。
そのうち殺人までやらされる羽目になり・・・。
デンゼル・ワシントンの悪役は怖い。
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