劇場公開日 2001年10月27日

「さすがフィリップ・K・ディック」クローン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0さすがフィリップ・K・ディック

2020年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 自分がほんとうの自分じゃない。スペンサーの自分を証明する逃亡と葛藤がスリリングであり、最後の最後まで謎を呼ぶ展開。かなり楽しめました。

 スペンサーは自分を証明するために妻の働く病院にまで侵入して過去のデータと現在の自分をレントゲン(未来の・・・レーザー光線のような)にかけるのですが、その後のハサウェイの台詞「こいつを見習え」が粋で良かったです。しかし、ここで自分がサイボーグだとわかったら、どうするつもりだったのでしょうか・・・この辺りの心理描写が欲しかったですね。

 地下組織が活躍したのも良かったです。軍ばかりが活躍しないぞ!ってところは大好き。その他、説明不足のところもいくつかあったので、これを完璧にしてあったら満点だったんですけどね。

kossy