ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのレビュー・感想・評価
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全てを疑念に変える天才的なラスト
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ギャング映画好きとしては見逃せない一作。
とにかくラストまで感じるのは時代背景等の描写はリアリティがあって良いものの、だらだらと長いということ。
主人公の回想にしろ、現時点でのシーンにしろとにかく長ったらしく感じ、最後の方には映画の長さもあって気持ちが切れてくるが、ラストでそれらが全て吹っ飛ぶ。
ラストの主人公のアヘン窟での笑顔で今まで見てきたシーンは妄想なのか、現実なのかあらゆる疑念が湧き、その疑念と共に終わる。
このラストのために3時間もの時間があったんだなと関心させられる映画。
ある意味激しいアクション等もなく、ひたすらに一人のギャングの成り立ちと行く末を描いていくという意味では映画らしい映画。
なぜかわからないが惹きつけられる映画
この映画を端的に言い当てる言葉が見つからないのだが、まず名作に違いはない。
そもそもこの映画の持つ質は他多くの映画とは一線を画すように思う。
物語の理解に必要な情報を的確に与える、という手法を取らず、本来あるべき時間の共有をもって、何を感じ取るかは見る側に委ねるというスタンス。
物語の展開上、切り捨てられそうな場面にこそ魅了されるという不思議。はっとさせらる映像が随所にある。
たとえば、通りで少年たちが自分の姿を鏡に映す場面、去り際に鏡を二度見するドミニク。この何でもない些細な仕種が見終わってなぜか心に残っていたりする。映画のなかを流れる時間が非常に豊か。
余韻を持たせる終わり方も申し分ないと思う。
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長さと退屈は比例しない
圧巻の映画
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