「とても贅沢な映画」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とても贅沢な映画

2021年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

2023年1月に追記
「モリコーネ 映画に恋した音楽家」を鑑賞して
改めて、モリコーネによるこの映画の音楽の素晴らしさったら!!
主人公が生涯憧れ続けた「デボラ」のテーマ。
なんと美しい〜〜

正直、デボラを演じた女優さんの演技はそこまで
デニーロ演じる主人公の人生を、
狂わせるほどとは思わなかったけど「デボラのテーマ」が
あまりに美しく切ないので、
主人公が人生の中で如何に「デボラ」という存在が
特別だったのか〜
「デボラのテーマ」が彼女の魅力を何十倍にも
盛り上げているように感じます。
素晴らしいテーマ曲でした。

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名前は有名な作品だし、音楽も有名。
パンフルート、アンデスのケーナに似た音色の笛が印象的な曲も
よくギャングもののパロディーに流れたりするよね〜

上映時間も長いので「午前10時の映画祭」でしか観られない作品。
これ映画館で観た!といえば映画好きの中でもちょっと自慢になるでしょう。
(何なんだ!それ〜笑)
冗談はさておき、観ておいて良かった映画です。

確かに一人の男の60数年に及ぶ歴史を語るのだから
このくらいになるよね〜と思っちゃう上映時間。
その分、各時代のロケシーンやセットが半端なく超贅沢!!
凄いです。「アマデウス」に匹敵する画面の圧!

10代のパートのまだ高い建物の少なかったニューヨークの街並みや
中堅ギャングになって経営する秘密BARや、友達の売春宿の調度品。
憧れの人デボラと食事をする高級レストラン〜
凝りに凝りまくってる!

贅沢な映画です。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

ストーリーに関しては、私が女だからかあまりハマれなかった。
憧れの女性をズッと思い続ける感じとか
仲間=ライバル的な空気感ってやはり男の人の心情なのかな〜〜

10代パートで主人公ヌードルスが憧れのデボラと二人っきりになるシーン。
デボラは思わせぶりに詩を朗読する。
「彼は本当に美しい、でも薄汚いゴキブリの様なままでは愛せない」
デボラは少女ながら、とても野心的。
実家のレストランが大繁盛で人手が足りないから手伝え!と言われても
自分のレッスンを平気で優先させる様な意志の強い女性。

だから、本心は好きだけど、仲間のマックスに呼び出されると
自分よりそちらを優先する主人公ヌードルスを
自分の野心の為にはあまり役に立たない男として切り捨てる。

私はデボラの気持ちの方がよく解る。

でも、男って生涯、憧れの女性を追い続けるのよね〜〜
ある意味、哀れかも〜〜

兎に角、ロバート・デ・ニーロ、やっぱ凄い!
そこになってしまいます。

@もう一度観るなら?
「映画館で一回は観ておいた方がいいでしょうね。」

星のナターシャnova