ロッキー4 炎の友情のレビュー・感想・評価
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問題のラストのスピーチ
試合終了後のスピーチがやはり気になりますね。この場面の政治的な教訓を伝えようとする意思が強すぎて後味を微妙なものにしています。
てっきり好敵手であったアポロの話をするのかと思いきや、戦争で多くが殺し合うより2人が殺し合う方がマシだといういまいち腑に落ちない演説。誰も殺しあわないのが1番では?
この「殺す」という尖った表現も今までからつづくロッキー・バルボアのイメージとは乖離しているように思えました。高利貸しの手先からも足を洗いましたし、そもそもやりたくてやっていたわけではなかった。不器用だけれど心の優しい男がロッキーなのではないのだろうか。リングの上で「虎の目」になることはあっても殺し屋になっていたわけではないと思います。
観客の声をきき、リングで戦っているうちに復讐心から戦うのはよくなかった。人は変われるんだと思い、あえてアポロの話を出さなかったのかもと思えば納得できなくもないですが、やや映画からの説明不足を感じますね。その結論にロッキーがたどり着いたとしてもアポロを想う私たち鑑賞者の心は置いてきぼりになっているのではないでしょうか。
ロッキーシリーズに関してはもう少し共感できるラストに仕上がってもよかったのでは
個人的にはミュージックビデオ風のシーンを2つほどけずってラストのしめに時間をまわしてもよかったのかなあと思います。
3のアポロとロッキーのクロスカウンターの止め絵で終わるところなんて最高だったので比べると勿体無いなあと。
上記以外はいつも通りの熱い映画でした。スタローン、ロッキーの今後に期待です。
親友の敵討ちという最高のネタを台無しにした迷作
ソ連のアマチュアボクシングヘビー級王者のイワンドラコが訪米し、世界ヘビー級王者のロッキーに対戦を申し込んできた。
その対戦に割って入った親友アポロクリードの運命とその試合を見守ることしか出来なかったロッキーの葛藤とドラコとの激闘を描いたロッキーシリーズ第4作目。
当初3部作にて完結予定だったが、各シリーズのヒットを受けて今作が製作され、結果的に当時のシリーズ最大のヒット作となったようだが、マンネリを気にした黄金のワンパターン崩しが裏目に出た印象の作品だった。
この作品はワンパターンでいいと思うんだ各作品に明確なメインテーマがあるから。
それは
1=エイドリアンとの出会いとボクサーとしての覚醒
2=アポロからのリベンジマッチと実力の証明
3=挫折からの復活とアポロとの友情
このテーマがそれぞれにあって熱いのだ。
それに起承転結のハッキリした展開とあのテーマソングにのせたトレーニングがあるからあがるんだ。
今回の4だってそのメインテーマは素晴らしかった。
今回の敵はソ連から来た最強のボクサードラゴ。すでに引退したアポロは自分はまだやれるとエキシビションマッチとして彼とのファイトに臨む。
だが5年のブランクと老いからかつてのキレはなくなっていて、ドラゴのパンチを受け続け、そのまま命を落としてしまう。
親友の敵討ちとしてドラゴの挑戦をアウェーのソ連にて受けて立つロッキー。
そして地獄のトレーニングの日々が始まる。
当時のアメリカとソ連の関係を作品に反映したらしく、少し政治的なとこがうかがえる。それは別に構わない。1番ダメだったのがラストのインタビューにもそれを反映してしまうこと。アポロの敵討ちというテーマがブレまくり、消えてしまっている。みんな変わることができる。とてもいい言葉だけど違くない?誰のためにあなたは戦ったの?国のためじゃなかったはずでしょ?ってなった。
だからすごくこの作品は残念。前作がすごく良くてなおかつアポロがいいキャラしてたのに。悲しいなぁ。
ただボクシングシーンはすごくよかった多分ドラゴは史上最強早くてデカくてコンパクトなボクサー。
ロッキーなぜ勝てたんだって思うけど多分そこは場数の違い的なやつでしょうね笑。
あとトレーニングシーン!メインテーマ流さないとはどうゆうことだ!あとスパーも無し!フィラデルフィアも無し!勝てるわけないだろ!笑
2016年01月23日(土)1回目
2019年01月06日(日)2回目
雪融けのメッセージ
3よりは良い
よかった
映画館で見てアホみたいなアクション映画になってしまったと思っていたのだが、改めて見たらすごくよかった。ただ、ポンコツのロボットとMTV感覚溢れるサバイバーの曲がフルコーラスで流れる場面などはいかがなものかと思った。
試合の場面がすごくよかった。死ぬほど殴られて立ち上がるロッキーの姿が素晴らしく感動的でまた、試合後のマイクも冷戦当時の世相を反映した素晴らしいメッセージで涙が出た。
ロッキーはそもそも1の時点でパンチで脳がやられている人物設定だったように思っていた。しかし、80年代にビルダー体型になったせいか、アメリカを代表するチャンピオンという肩書じゃないと体型に追いつかないようなどっちが先か分からないけど、脳もすっきりして明晰な頭のキャラになっていた。1作目からずっと引退をほのめかしていたのにどんどん強くなっていく。エイドリアンもどんどん美しくなっていた。ドラゴの奥さん役のブリジット・ニールセンが、私生活では後にスタローンの奥さんになるなど、いろいろなねじれを感じる一作だった。
ロッキー4は、ミッキーもいないし、アポロもいないので、少し寂しい感...
純朴なロッキーがいなくなって、国家の英雄となってアメリカの敵と対決
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
冷戦が終わりに近づいてきた時代に、一人のボクサーとしてだけでなく国家的立場から見ても徹底的に悪役のソ連人と戦う。あまりそういうのを入れてしまって話を変に大袈裟にしてしまうと、もうボクシング映画としての純粋さが失われてしまう。科学的鍛錬をする敵役のドラゴと山小屋で古い鍛錬をするロッキーといった対比、冷酷なドラゴの描写とそれに怒りを燃やすロッキーが描かれロックが流れる、そんな演出もわざとらしさがある。かっこの悪い純粋さがあってかっこよかったロッキーが、ここではアメリカを代表するかっこのよい英雄になろうとしてしまって逆に外してしまった。でも試合開始直後のドラゴの怒涛の攻撃は凄くて迫力はありました。
やめてくれ
なにをやりたいんだ、この映画は。。。
1985年アメリカ映画。91分。ケーブルで毎月ごとに一本ずつ放映されている本シリーズも先月でようやく四作目。最初は興味なくても何回も再放送されると、ついつい観てしまうわたくしもわたくしですが、ほんとスタローンはしつこい!というわけで待望のロッキー第四弾でございます。
内容は、ロッキーの親友アポロが(当時の)ソ連の殺人パンチャー、ドラゴにリングで血祭りに上げられ、復讐に燃えるロッキーが適地ソ連で挑戦し勝ってしまうという滅茶苦茶な内容です。
スタローンが創り上げたもう一つのヒーロー、ランボーはソ連人と対峙するとひたすら弓だのマシンガンだのナイフを使ってなぎ倒していきますが、癒しキャラのロッキーは最後には友好のメッセージを送って終わります。
これは徹底的に大衆に迎合した映画か、スタローンが自分で自分を茶化している映画か、なにも考えずにとりあえずヒットを狙った映画なのかよくわかりません(この三つ全部当たりかも)。
かろうじてC-にならなかったのは、トレーニングシーンでカロリー燃焼できたから。
こんなスタローンですから、やはり動向は気にはなります。
って、これが本当の彼の狙いかも。
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