「最後に彼女は何を感じたのか、」ローマの休日 ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
最後に彼女は何を感じたのか、
恥ずかしながらつい最近、「ティファニーで朝食を」で初めてオードリー・ヘップバーンの作品を鑑賞したが、案の定、彼女のファンになってしまい、本作を鑑賞。
ストーリーは作品解説に書いてある通りだが、身分違いの恋を描くという作風は全て本作が基盤となったのかと思えるほどであった。
ストーリー自体がかなりわかりやすく、セリフよりもアクションが多い気がした。本作が日本人にも好かれる名作となった所以はそのストーリーの明瞭さと、ちょっと上品なのにおちゃめな主人公に誰もが愛着を持ってしまうからであろう。その主人公を演じたオードリー・ヘップバーンは見事でこの上なく表情が豊かであった。グレゴリー・ペックもダンディで包容力のある男を上手く演じていた。
ラストのシーンにおいて、王女は何を思ったのだろうか。昨日の24時間を後悔はしてないはずであり、むしろ前向きにそして一つ大人へと変化したはずである。彼女は何か決意を固め、そして男も何か胸に秘めたものがあったはずである。
24時間の恋模様と、その後の変化を暗示するラストシーンに誰もが心奪われるのである。。
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