ローズマリーの赤ちゃんのレビュー・感想・評価
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カルトホラーの先駆者的作品!
もぅかれこれ、40年以上の作品になるのですね。カルトホラーの先駆的作品といわれる本品は、全く怖い映像は出てこないのですが心理的な恐怖があります。
悪魔に犯された夢を見た日に妊娠したローズマリー。幸せのはずの妊娠、周りは祝ってくれるはずなのに信じることが出来ない。妊娠中の情緒不安定とされ続け、疑っては誤解していたの繰り返しです。どんどん追い詰められていく様子は、観ている者も彼女の妄想なのかそれとも陰謀なのかが分からず最後まで不安にさせられます。
そして隣人の老夫婦の親切がとても嫌みなのが鼻につく。最初からローズマリーは怪しんでいたんだよね。なのに、バカちんの旦那が・・・。ばあさん役のルース・ゴードンは本作でアカデミー助演女優賞をとるほどの演技ですので、リアルに思えたのは当たり前だったかもしれません。
産まれた我が子が悪魔だった瞬間、母親はどう感じたのだろう…。
苦しみ耐えた数ヶ月という妊娠期間、出会ったのは悪魔の子であったローズマリーの心の痛みは計り知れないものです。しかし、母親強は強かった!悪魔である我が子を受け入れる決心をしたのだと私は理解しました。
映画では、悪魔の子を見せてくれないもどかしさがあります。ただ観客の想像に任せたところは作品としては正解でしょう。悪魔悪魔した子供を映像で見せられても、現実味を感じられないため感情は入りませんからね。
そして、ローズマリー演ずる当時のミア・ファローの可愛さ&ファッションにも注目な映画でもあります。今観てもあせない彼女の魅力には驚かされます。
岩山の上の乳母車‼️
悪魔に犯される夢を見た女が妊娠し、自分が悪魔の子を身ごもり、同じマンションの住人たち、そして夫までもが悪魔なのではないかと心身ともに追い詰められていく・・・‼️まずミア・ファローが怖い‼️彼女の表情、セリフ回し、佇まいまで不安や恐怖を象徴しているようで、観てる側まで不安になる‼️そしてローズマリーという名前もなぜか怖い‼️そんなローズマリーが妊娠したことにより、自らの身体や内面が変化していく恐怖‼️加齢による不安や唐突な妊娠により、赤ん坊遺棄や殺害などの事件が実際に起きてますよね‼️引っ越した先のマンションの隣人たちの素性が分からないという恐怖‼️これもコミュニケーション不在の世相を反映してるのかも⁉️そして悪魔を崇拝するカルト集団に対する恐怖‼️これも現代の宗教団体の問題に直結しますね‼️その悪魔崇拝者たちの儀式がホント恐ろしい‼️そしてクライマックス、遂に産まれる赤ちゃん‼️瞳孔のない悪魔の赤ちゃん‼️ショックを受けるローズマリーの表情‼️そんなスゴいショックを受けたにもかかわらず、赤ちゃんを抱き上げるローズマリー‼️母性の恐怖とでも言いましょうか‼️さすがポランスキー監督、じわじわと緻密な演出で見事に観る者の寿命を縮めてくれます‼️果たして全てはローズマリーの妄想か⁉️それとも⁉️
イライラ…
終始イライラしながら見ていた。
ローズは何も悪くないのに周りに振り回され挙句の果てに悪魔の面倒を押しつけられるなんて…こういう何も悪いことしてない人が、理不尽な目に遭う話はあまり好きではない。最後は母性が勝ったわけやけど、あの子どもはどうやって育つんやろう。
産む道具
ローズマリーの妄想なのか現実なのかをラストまで明かさなかった(分からなかった)ので、捉え方によってはホラー映画にも女性映画にもなります。私が感じたのはやはり後者。
女性は産む、産まない、産めないといった妊娠に纏わるプレッシャーがあります。妊娠中は体調の変化で大変です。無事に出産が終わるかどうか、生まれてきた子供に障害があるかどうか、怪我をさせたらいけない、病気にしてはいけない、優秀に育てなくてはいけない等、日々様々な方面からのプレッシャーがあるのだと思います。
女性はそんな大変な思いをして出産したとしても、例えば本作の様に悪魔教のコミュニティを持続させる為に子供を盗られてしまったりするのです。私は悪魔教のコミュニティは人間社会のメタファーだと思いました。古来から個人より社会(村)を優先させてきたことを改めて突きつけられたようです。
子供を神様の生贄に捧げたり、戦地に送り出すのも同じ思想ですよね。もっとも、貧しい時代には自分の子供を殺したり売ったりするのが当たり前だったので、ローズマリーの恐怖は近代化で出生率が減少し裕福になった故とも言えます。と言っても、彼女の辛さは良く分かります。
ワンスアポンアタイムインハリウッドに刺激され。
傑作だ~!!がしかしオチに不満。途中までおんもっしろいミステリーやあ~~と思ってめちゃくちゃ構成に感心していたのに、ほんまにホラーやったんや…ミストか何かで怪物が移されたときの感じに似ている。一気に物語がチープになる。ローズマリーがちゃんと育てていきそうな感じは、怖かったけどな。
ああ~オチの解釈難しい~~。正解なのかな。
いやね、この映画なにが面白かったのかって、ローズマリーが信用できない語り部となったところからなんですよ。あの公衆電話で医者に電話するシーン。あそこで急に独り言言い出したあたりから、(やっべえ、ローズマリーがいかれてるんじゃん)と思わせられてからの観客の第三者感が最高に面白い。なんだよ、これただのマタニティブルーじゃん、と思わせる感じ?それまでのストーリーでまじで隣の夫婦が怪しく見えていてローズマリーを応援してた分、そのときの衝撃たるや、なんですよね。観客はその時点から誰を信じていいのかわからなくなる。たしかに身の回りで不幸は起き続けていたけれども、悪魔の確証はないし、映像的に悪魔とセックスしていたシーンもローズマリーの夢かもしれなくて、観客は本当に五分五分の目線になってくる。なんなら、ローズマリーが本当に信用できなくなってからの、あのオチ。なるほど、正解なのかもなあ。夫役が知らん俳優だったのも個人的には良かった。知らん人のが単純に見てて怖い。(ビューティフルマインドも架空の人物を無名の俳優とかにしとけばもっと怖かったんじゃない)
※調べてて知ったけど夫役はジョンカサヴェテスでした…知らなくなかった……
あとはこれだけ長い作品なのに間延びに感じなかった、ミアファローの演技ですな。あんなに上手なんだね。肌の色、髪形、体型どれをとっても怖くみえたな。最初とは本気で別人だったよ。まじで考えて演技しているのが伝わってきて好感持てました。(何様)公衆電話のシーンが他のシーンと比べ物にならんかったくらい良かった。
なんかもっとグロテスクなの想像してた
最初から隣の部屋から儀式的な声聞こえたり
チョコムースが変な味したり
結末がわかりやすかった
いや悪魔とヤラせるて、
子供作らせるて、
旦那やば過ぎだろ
めちゃくちゃ個人的には最後ローズマリーにこれを終わらせるのは私しかいない的な感じで殺して欲しかった、、
なんで育てるねん、
悪魔の子やで、
スッキリしなくてやな感じ
ガッツリ悪魔なんかい
これは『二重螺旋の恋人』とか『タリーの時間』のような実は全部妄想でしたオチだとずっと思ってたのに、ほんとに悪魔なんかーい。
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そして、起きたら身体中に引っ掻きキズがあった時旦那が爪切るよごめんみたいに軽く流してたけどもっと本気で謝れ??結構痛そうだったし、傷跡意外と残るぞ?(笑).
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ホラー映画だけど、主人公の着てる服とか最初のボブはめちゃくちゃ可愛い。ワンピースとか全部可愛い。
母親の孤独の戦い
視聴:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:前から観たかった映画の一つ。おしゃれ映画でファッション性の高さが目につきます。一人一人のセリフをしっかり聞いてしまう映画で久しぶりに集中して観ました。最後は母性が勝つシーンは人によって評価が割れてるようですがそれまでの前フリがよくきいてて私は素晴らしいと思いました。旦那はクソ野郎でしたね。隣のおばあちゃんはその辺にいそうであるあるでした。
えっ…そういう結末?
物語序盤からのじわじわくる不気味さはよかった
途中から主人公を見ているこちらも、
妊娠で不安定になってるだけでは?と疑うくらいだったけど
最後はえー…という感じでした
ラストに関しては何とも言えない
まるで壮大な被害妄想や空想を映画にしたような
ちょっとラストは飛躍しすぎて
あまり怖くなかった
これが有名なダコタハウスか~と思ってみていました
これはホラーじゃない、女性映画だ!
ホラーの金字塔として、そのジャンルの古典として知られているが、私はこの映画をホラーではなく、ファッショナブルな女性映画と見た。ぜひ女性に見てもらいたい作品なのだ。もちろん、ホラーとしての要素もたっぷり、ラストシーンもとっても怖い。(もちろんこの時代の作品なので、流血、はらわたドバドバのスプラッタシーンは一切ない)しかし、私はやはりこの作品は女性のための映画だと思う。この作品には、女性の心を捕らえる要素がたくさんある。まずひとつはファッション。ヒロイン、ローズマリー(ミア・ファロー)のファッションがとにかく可愛い!この時代のファッションは、まさに現在に通用する。お金持ちが着る豪華なドレスではなく、あくまで庶民の日常着である。すぐにでも真似できる、ぜひ参考にしたいファッション・センスである。次はインテリア。これもものすごくオシャレである!主人公夫婦の越してくるアパートはニューヨークの古いアパートである。(実はこのアパート、実在のものである。あのジョン・レノンが住んでいたことでも有名なダコタ・アパート。『ブレード・ランナー』の撮影にも使われたらしい。)まさにホラーにうってつけのゴシック・ロマン風の建物だ。家具も古い。しかし、若い夫婦はそこを明るくて清潔なモダンな部屋に改装する。暗い壁は清潔な白に塗り、淡い色合いの壁紙を貼る。前住人(悪魔によって殺されたのだが)の残した古い家具は処分して、雑誌を見て真似たという流行の家具であふれる。この当時の流行のインテリアも、ファッションと同様に今でも通用する。かわいい刺繍のクッションや明るいストライプのリネン類など、私もほしいと思うものばかりである。このいかにも悪魔が住んでいそうなクラシカルな住人の部屋と、幸せな生活を夢見る、希望にあふれた若い夫婦の部屋との対比が、逆にジワジワとした怖さを醸し出す。白や黄色に囲まれた、本当に明るい部屋の中で、ローズマリーの不安が際立つ。悪魔は普通の生活に入り込むのだ…。次は“母性”。妊娠している母親の強い母性。女性なら誰でも共感するはずである。現に、結婚も妊娠も経験のない私でさえ、ローズマリーの母性に共感してしまった(改めて母性本能が女性の遺伝子にくみこまれていることを認識させられた)。女は結婚して“妻”になるが、妊娠した途端に“母”になる。男性は「あたりまえじゃないか」と思うかもしれないが、これはとても重要で大きな違いなのだ。子供に対する並々ならぬ愛は夫に対する愛と比較にならないほど大きい。おなかの子を愛するあまり、不安やストレスがたまって精神に異常をきたす母親のなんと多いことか。この映画の悪魔という存在も、妊娠によるストレスで、ローズマリーが作り出した妄想と受け取れないことも無いのである。現に、悪魔教以外の人物は誰もローズマリーの言うことを信じなかった。一種の妊娠によるノイローゼと思うだろう。誰も助けてくれない恐怖。誰も(夫さえも)信じられない恐怖。もし初めての妊娠で不安な時、頼みの綱である夫や産婦人科の医師さえも信じられなくなったら…。ローズマリーの体験する恐怖はこれである。自分が悪魔に狙われる以上の恐怖。強い母性があるからこそ陥る恐怖。そして彼女は悪魔の子供を産む。必死に守りとおした子供が悪魔だったとは皮肉である。しかし私はこれを悲劇とは思わない。それは衝撃的なラスト・シーンの彼女の表情から読み取れる。生んだ子供が悪魔だったことを知り、初めはショックを受けるが、彼女はそれを受け入れるからだ。悪魔の身体をもつ赤ん坊に微笑みかけるのだ。私はこのラスト・シーンがとても好きである。偽善的なストーリーなら、悪魔の子供を殺してしまうだろう。あるいは殺そうとした所が逆に自分が殺されるというありがちなラストになるだろう。しかしそうはならなかった。彼女は悪魔の子供を受け入れた。たとえどんな様相をしていても自分のおなかを痛めた子供である。これから彼女は全身全霊をかけて悪魔の子供を守り、育てるだろう。彼女は強い母になるだろう。それが女なのだ。理性では押さえられないそれが母性なのだ。私はそんな彼女に拍手を送りたい。悪魔の母になることを選んだ彼女に。そんなりっぱな彼女に比べてみじめなのは夫(ジョン・カサヴェテス)である。自分の出世を代償に悪魔と契約してしまった夫。成功は手にしたが、彼は妻も子も永遠に失ってしまうのだ。妻はそんな夫を永遠に許さないだろう。彼女は一人で子供を育てることを選んだのだがら・・・。
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