恋愛小説家のレビュー・感想・評価
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出てくる人がみんなキュート!
若い頃に観てから久方ぶりに再鑑賞。 若い時観たときはコメディ要素ばかり印象に残ったけど、年食ってきたせーか、それ以外もめっちゃ良かった。 ジャック・ニコルソンもヘレン・ハントも素晴らしいし、脚本も良い。 観ている内に悪役顔のジャック・ニコルソンが可愛くなってくる! 再鑑賞して良かった。
【”喧嘩するほど、仲が良い” 可なり精神的にオカシナ小説家が恋に落ち、悩む姿をコミカルに描き出した作品。】
・メルビンは潔癖症で、神経科医に通う、毒舌、臨家のサイモンの愛犬をダストシュートに放り込む変人。余計な一言が多くて、やや周囲からは浮いている。 ーメルビンを演じるのは、”精神的に可なりオカシイ人”を演じたら、右に出る人は多分いないジャック・ニコルソン。彼が、恋心に翻弄される不器用な中年男を絶妙にコミカルに演じる。- ・メルビンが恋したのは、行きつけの店のウェートレス、キャロル。(ヘレン・ハント:美しい・・)彼女には喘息持ちの息子がいるが、気が強く、メルビンも彼女の前では大人しい・・。 ー恋しているんだからね・・- ・メルビンの隣人オカマのサイモンは心優しき男だが、時代的に親から勘当されている・・。 ・メルビンはキャロルに会いたいために、息子の治療費を出したり、何だかんだ言いながら、サイモンの両親が住むボルチモアへの帰郷にもキャロルと同行するが・・。 ■白眉のシーン 1.メルビンのキャロルへのセリフ 照れながら”君と会って、良い人間になりたくなった・・。” 2.二人で午前4時に散歩に行くシーン そして、交わす2度の抱擁。二人は開店早々のパン屋へ。 <エンドロールで流れる、アート・ガーファンクルの”ALWAYS LOOK ON THE BRIGHT OF SIDE OF LIFE"を地で行く作品。あの二人、あの後も喧嘩しながら、上手くやって行ければなあ、と思った作品。>
映画作品を作るってのは、こうでなくっちゃ
やっと観ました。 主演男女優賞、わかるけど、サイモン役、よかったなぁ。 演技以上に、演出が細かく、いろいろと気を使われていて、その時々のヘア、メイク、服、小物。 脚本も良かった。 恋愛のシーソーが傾いたり、戻ったりを、わき役をかませながら進む展開のおもしろさ。 しかも、早いテンポだから、短いセリフに、それぞれの演技が必要だ、っていうことが、 演技賞の対象になったんだと思います。 実をいうと、個人的には、好みの話ではなかったんだけど、 よくできていて、納得の作品。 やっぱり映画って、こういうふうに、きちんと作ってほしい、と改めて思いました。
年齢を経て観る作品
公開当時に上映した際はやはり、中高年の客が多かった。 小説家の変わり者が恋愛して変わっていく姿は微笑ましい。 軽く夢のような甘い内容ではあるが余裕のある人なら「こんなのもアリか?」と楽しめるだろう。 若年層には向いてないと思う。 「高齢者の恋愛など興味が無い」と思う方止めた方が良い。 特殊な老人の話だから高齢とは言え若者と変わらない心の反応とか見ると面白い。 リアルな老人会でもそうだが、昔美人(美男)だった同級生がくる…となると参加者が増えたり、服を一張羅にしたり化粧が濃くなったり(笑)恋愛は誰もがおかしくなるものである。恋愛に歳は関係ない(笑)
難しい役を見事愛される人に
アカデミー賞、主演俳優&女優賞受賞作品なので、演技がすごい! こういった派手さがないストーリーなのに飽きずに観れたのは演技力がすごいからだなと思いました。 主人公は偏屈なおじいさん。本来なら観客を不快にする難しい役どころを、チャーミングでおもしろく演じています。 「また、やっちゃった〜!」と何度も思いながら楽しく観れました。 メルビンの不器用さが共感出来たり、優しさに惹かれたりするからなんでしょうね。 特に隣人の犬との交流は微笑ましく癒し効果抜群! メルビンの不器用な心の機敏を感じる程におもしろさを感じる映画だと思うので、その辺りが難しいかも…。人の内面を考察するのが好きな人ほど評価が高くなるタイプの映画だと思います。 この映画が好きな人は観る程に(メルビンのいう人間を知る程に)おもしろさを感じると思います。 次に観た時は、もっと余韻が残るかも。 辛さを抱えた3人が、辛いということは同じでも、異なる悩みを持ってるから支え合えるのが素敵でした。 最後のセリフは、恋愛小説家に相応しい、女性なら言われたい名ゼリフ! 小説家ならではの毒舌が鋭かった欠点が、愛を知ることで長所になるって素敵でした。 また、嫌な自分を変える決心がついたのは、大切な人を失いそうになったからでした。危機感がないと、人間って行動に移せないなとしみじみ思いました。 <ノーカット? 字幕>
マーク・アンドラスはこじらせ名人
紺屋の白袴、医者の不養生、論語よみの論語知らず・・。恋愛小説家なのに恋愛下手、というより人間性に問題があり過ぎ。
ファンの女の子に恋愛小説のコツを聞かれて「最低の男をイメージすることさ」と本作自身を皮肉ったようなセリフを言わせている、脚本のマーク・アンドラスは「ありきたりの恋愛ものは作らないよ」と言わんばかりの強気満々、「最高の人生のつくり方」でも似たような手口で煙に巻くこじらせ名人。
それでもさすがの毒舌三昧に席を立つ客が出るかもと気になったのか子犬を入れて緩和策だが見透かされてはとあえて虐待から入る知能犯、奇人変人を演じたら右に出る人がいないジャック・ニコルソンだから変人ぶりも度を越すぞと心配したのか「精神病の薬を処方されているが飲まない」との状況説明まで付け足した。こじれにこじれさせてハッピーエンドは予想が着くが、人格の変貌は彼女なのか、なついた子犬のお蔭なのかはたまた飲み始めた薬の効果なのか?
観客の方が恋愛上手を前提にへまばかり見せてひたすらヤキモキさせるつくり、こじらせ方があえて感情を逆なでする知能犯なので前半は辛かったが、観終わってみれば素敵な恋愛コメディでした。
スープが濃厚すぎて味がわかんなくなった系
タイミングが合わずにスルーしてたタイトル。もう公開から20年以上も経つのか。 ニコルソンが出ると映画全体が彼の色に染まる、良くも悪くも。この映画も完全にそう。主人公のクセが強すぎてかなり馴染むのに苦労する。恋愛映画にこれは中々にシンドイ。その上に時間が長い。どうも観客を試している節がある? そうして見ていくうちにニコルソンだけでなくヘレン・ハントも濃いキャラということに気づく。うーむ、一筋縄ではいかない。だがアカデミーはこの二人に最優秀主演男優賞と最優秀主演女優賞を与えたわけで、こういう濃厚さが受けたのかしら。 グーッとズームで寄るタイミングが絶妙でまさにそこに心も動かされたのは確か。最後も悪くはなかったが、キャラ作りが濃すぎなのでその後も平穏ではいかないだろう と思ったよ。恋愛映画の鑑賞感とは思えぬテイストでしたな。
変人小説家の恋
思い出しレビュー18本目。 『恋愛小説家』 演出、脚本、テンポ、洒落た雰囲気、芝居…。 それらが揃った、ハリウッド大人のロマコメの傑作! 偏屈、自己チュー、潔癖症の恋愛…いや、変人小説家。 ちょっとした仕草、表情、細かすぎる性格付けまで、計算し尽くされたようなジャック・ニコルソンの名演に唸らされる。 ヘレン・ハントもシングルマザーを、ほんのり色気と生活臭を滲ませて魅力的。 グレッグ・キニアの繊細な演技も絶品。 本当に役者の巧さが光る作品だ。 それを引き出したジェームズ・L・ブルックスの手腕が光る作品だ。 言葉だけならどんな美しい愛だって語れる小説家メルヴィンに訪れたロマンス。 でも、現実はそう上手くはいかない。 こっちの思う通りにならない。 相手の気持ちが分からない。 つい、要らん事を言って、せっかくのムードをぶち壊してしまう。 変人である以上に、不器用なのだ。 だからどうしても憎めず、彼の恋を応援したくなる。 少しずつ、距離を縮めていく。 朝早く、二人で朝食を買いに行くラストシーンが堪らなく好きだ。 メルヴィンの心を最初に開いた、あのワンちゃんの可愛さは反則! やっぱりワンちゃんは、根はいい人の事分かるんだね。
小説書けなくなっちゃうよ?
最初は強迫性障害だからなのか人が嫌がる発言ばかりする孤独おじさんなのだが、見るからに人との関わりに飢えた構ってちゃんで、かえってお茶目で可愛かった。ジャックニコルソンの極端な人間の演技はとても好き。極度の潔癖症の設定なのだが、石鹸を使うたびに捨てる以外は特に描写が見当たらない。
傷ついたゲイのサイモンとその愛犬バーデルと苦労人のウェイトレスとの交流を通して、薬を飲んで治療をし、良い人になろうと努力していく。でも、サイテー男の気分で書くから当たっている恋愛小説家なのに、良い人になったら社会に溶け込める一方で食べていける生業がなくなってしまわないか心配。
苦労人のキャロルが、主人公ユドールの資金援助で病気の息子を24時間診てもらえるようになり、10年ぶりくらいに自分の感情に目を向けられる余裕ができて大泣きするシーンがとても印象深かった。肉体的には昼間はウェイトレスで夜は子供の面倒、精神的には背負うものが多いから大変すぎて、年齢も若く美しく輝かしい年月を犠牲にしてどれだけ自分を長い間殺していたかを物語っていた。人間、お金と自由もある程度必要。でも、ユドールのようにその両方と良心があっても人、との関わりを大切にしないとそれもまた孤独。
心身ともに傷ついたゲイがユドールとキャロルどちらにとっても大切な友人となり、ゲイだからこそ、作品に恋愛感情抜きの温かい人間関係がはっきり示されて、とても良い作品だった。キャロルが、ユドールを下の名前でメルビンと呼ぶようになる流れで、一気にユドールの心もほぐれていく。
グリンチの良い事をすると心がくすぐったい感じになる演技は、この作品のジャックニコルソンを踏襲しているようだなと思った。
情けないニコルソン
頭のおかしいニコルソンは大歓迎だけど、カッコ悪いニコルソンはみたくない 恋愛小説家っていう邦題は全然的を得ていないと思う 小説家って設定なのに全然それっぽくないし、台詞が奥深い訳でもない ニコルソンがどうしてああなったのかも描かれないし、ヒロインの子供がその後どうなったのかも謎。二人の関係がどうなるのかも微妙だし、背景の景色が美しい訳でもない なんていうかこの映画は観た人にどんな気持ちになってほしくてつくられたのかが全く伝わって来ない ニコルソンは好きだから鬱陶しい役だけど観てられたけど、たしかに観ていて楽しい映画ではないですね。
不器用な大人の恋
男も女も重ねてきた年の重さ分、身に鎧をつけていた。たぶん、今まで通りの生活でもこの先も生きては行けたはず。でも、我が道をちょこっとだけ、誰かと歩いてみたくなり、歩幅を合わせてみても良いと思えるようになってきていた。そんな時に目の前にいた人。形成された重い鎧はなかなか上手に脱げない。紆余曲折しながら、それぞれが勇気とパワーを以て、成就した恋。 ジャック・ニコルソンのラブ・スト―リ―は『恋愛適齢期』についで2作目でしたが、こちらの方が好きです。本当にはまり役だと思いました。噛めば噛むほどに味わいのある俳優さんだと思います。相手役のカレン・ハントさん、半ヌードの後姿の美しさが目に焼き付いています。 そして、忘れてはならないのが隣人のゲイとわんちゃん。あのわんちゃんにも演技賞あげたいくらい!逐一動作が可愛かったですし、体は小さくてもとても存在感ありました。お散歩シーンは名場面といえます(笑) 素敵だけでは終われない、味わいある大人のラブ・ストーリーでした。
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強迫神経症を患っていて潔癖症、偏屈で毒舌は恋愛小説家のジャックニコルソン 誰かを愛する事を知らない彼がシングルマザーでウエイトレスのヘレンハントに好意を抱き始めるが中年男の初めての恋は一筋縄ではいかず・・・ 私自らも気持ちを表現できない人間でして様々なニコルソンの人間性が分かる演出に共感しながら観てた どこかで見たことあるストーリーだとおもったらドラマ結婚できない男とそっくりだった
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