劇場公開日 1998年4月11日

「難しい役を見事愛される人に」恋愛小説家 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5難しい役を見事愛される人に

2020年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

笑える

幸せ

萌える

アカデミー賞、主演俳優&女優賞受賞作品なので、演技がすごい!
こういった派手さがないストーリーなのに飽きずに観れたのは演技力がすごいからだなと思いました。

主人公は偏屈なおじいさん。本来なら観客を不快にする難しい役どころを、チャーミングでおもしろく演じています。
「また、やっちゃった〜!」と何度も思いながら楽しく観れました。

メルビンの不器用さが共感出来たり、優しさに惹かれたりするからなんでしょうね。
特に隣人の犬との交流は微笑ましく癒し効果抜群!

メルビンの不器用な心の機敏を感じる程におもしろさを感じる映画だと思うので、その辺りが難しいかも…。人の内面を考察するのが好きな人ほど評価が高くなるタイプの映画だと思います。
この映画が好きな人は観る程に(メルビンのいう人間を知る程に)おもしろさを感じると思います。

次に観た時は、もっと余韻が残るかも。

辛さを抱えた3人が、辛いということは同じでも、異なる悩みを持ってるから支え合えるのが素敵でした。

最後のセリフは、恋愛小説家に相応しい、女性なら言われたい名ゼリフ!
小説家ならではの毒舌が鋭かった欠点が、愛を知ることで長所になるって素敵でした。
また、嫌な自分を変える決心がついたのは、大切な人を失いそうになったからでした。危機感がないと、人間って行動に移せないなとしみじみ思いました。

<ノーカット? 字幕>

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りりまる