レッサー・エヴィル

解説

少年時代にはずみで犯した殺人事件をめぐって22年ぶりに再会した男たちの葛藤劇を描く異色スリラー。監督・製作は新鋭デイヴィッド・マッケイ。脚本はスティーヴン・シュルツェとジェレミー・レヴィンの共同で、シュルツェは撮影、レヴィンは美術と共同製作も担当。製作はダニエル・ヘルバーグ。製作総指揮はヨーラム・ペルマン。音楽はドン・デイヴィス。編集はブレッド・マーネル。出演は「アミスタッド」のアーリス・ハワードとデイヴィッド・ペイマー、「シティ・オブ・エンジェル」のコーム・フィオレ、「コレクター」のトニー・ゴールドウィンほか。

1998年製作/96分/アメリカ
原題または英題:The Lesser Evil

ストーリー

ミズーリ州ウィンフィールド。ハイスクール時代の仲間4人、神父のアイヴァン(アーリス・ハワード)と弁護士のジョージ(デイヴィッド・ペイマー)、警官のフランク(トニー・ゴールドウィン)は、材木商のデレック(コーム・フィオレ)に呼ばれ、彼の山小屋で再会した22年前。いつもつるんでいた4人は敵対するグループに脅しをかけようと、デレックが持っていた拳銃を手に、彼らがたまり場にしていた湖に面した採石場で待ち伏せ。ところが早まった臆病者のジョージが誤って敵の連中と同じ車に乗っていた、なぜか銃をもっていたまったく別人の二人組を射ってしまったのだ。動揺する彼らだが、警察へ届けようというアイヴァンの制止をきかず、デレックとフランクは死んだ一人の男を車ごと湖に落とした。さらに二人は二人組が持っていた50万ドルの札束を黙って盗ってきていた。息のある一人をアイヴァンの車でとりあえず森へ運び、思案にくれる4人だったが、夜半森に来た謎めいた男たちが放した犬に追われ、車を置き去りに逃げた。車は見つかったが、金は消えうせており、4人は秘密を抱え、気まずくなったままやがて別れ別れになったそして現在。湖から車が引き上げられ、中からデレックの拳銃が発見されて、刑事の訪問を受けたデレックが3人を呼んだという次第。腹の探り合いが続くなか、弁護士となったジョージは3人を信用できないあまりひそかに録音をしたりと汚い工作。怒ったフランクはデレックと彼を叩きのめし椅子に縛りつけ、て別室に閉じこめるが、実は金を盗んでいたのはフランクだった。一触即発の危機、フランクから銃をとりあげ、事態をおさめたのはアイヴァンだった。ジョージがいる別室で銃声が2発響く死んだのはデレックだった。結局、4人はデレックの自殺を制止するため集まったという筋書きとなった。かくして、かつての罪は消えぬまま、生き残った3人の胸の内にそれぞれ封じ込まれた。

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