ランボーのレビュー・感想・評価
全68件中、41~60件目を表示
アメリカの分断は当時から始まっていたのだ
某大統領の就任でアメリカは分断されたてしまったと報道される
しかし、本作を観れば35年以上前から分断されていたのだとハッキリと分かる
トラウトマン大佐は国家のあるべきを追い求める立場
保安官は、町の平安という自己の職責の理想を追求する立場
どちらも大切なことだ
しかし、主人公はその二つの間に落ちて行き場を失ってしまった犠牲者なのだ
保安官に追い詰められて、向かいあった断崖から
飛び降りるシーンはその象徴として意図して撮影されたものかも知れない
アメリカはその後も湾岸戦争、イラク戦争、テロ戦争と戦争を絶えず戦ってきた
そこでランボーの誕生はまた繰り返され、拡大したはずだ
そして今
その分断の戦線は遠い外地ではなく、アメリカ本土において分断の戦いは、全国民を巻き込んで行われてしまっている
ランボーだらけの国にアメリカはなってしまったのだ
某大統領が悪いのではない
どぶ掃除は誰かがしなければならないのだ
本当の分断が起こった理由とは、相反する価値観が互いに相容れない不許容な社会がランボーの時代から蔓延した、その成れの果てなのだ
それは保安官の姿と言えるし、両手を縛ったような戦いをベトナムで兵士に強いたトラウトマン大佐の姿でもある
そしてまた21世紀の日本はどうか
ランボーが出現しかねない分断の様相を示しているのではないか
本作は単なる爆裂痛快アクション映画ではないのだ
違う見方で名作感があった
2以降のほうがおぼえていて、これをちゃんと見たのははじめて。ずっしり重い深いテーマ。アクションよりそっち。
ランボーはとことんダークで危険な野郎という。(こんなだったか?)ちょっと、違う見方で名作感があったので驚く。そして、スタローンのセリフが少ない。最後に全部はき出す、あのシーンの憑依度はなかなか。ベトナム戦争の傷がまだあたらしいアメリカ、必然を感じる。
最高!!!!でした!!!! ランボーの苦悩(元上官に打ち明けるとこ...
怒らせてはいけない男ランボー
今までスタローン映画は敬遠していたのだが、BSにて初鑑賞。むっちゃ...
Who are they?
ベトナム帰還兵の苦悩
PTSDという言葉が当時あったかはわからないけど、戦争によって精神的な傷が癒えない米兵が多くいるそうだ。
ベトナム戦争もそうだし、湾岸戦争、イラク戦争などもそうだ。
戦場の非日常と、アメリカ本土の日常のギャップが大きすぎてわけわからなくなるのだろう。
ランボーも傷ついた一人の男を取り巻くストーリーだ。一人の警官の無思慮な行為から、暴走していくのだが、ベトナム帰還兵全体における鬱屈した感情の表れが凝縮されてるような作品だ。警官は世間一般の彼に対する扱いそのものの具現化なのだ。
だから、彼の周りの日常を破壊していくのだ。この映画にもある程度の爽快感はあるが、最後にはやりきれない思いになってくる。映画として美しい。
映画好きなら好きでしょう。
全68件中、41~60件目を表示