ライフ・イズ・ビューティフルのレビュー・感想・評価
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こんなにふわふわしたナチスの強制収容所の映画が作れるとは
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 90
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 80
最初はふわふわとした柔らかいちょっとファンタジー系の恋愛映画かと思った。恋に落ちたこのやさ男の雰囲気がそのくらい宙に浮いているようかのような感覚を出していた。風船に乗って二人でこのまま空に舞い上がるメルヘンなのかと思った。しかしそれは間違いだったことに後で気がつかされる。
突然強制収容所に彼らは入れられる。あまりに厳しい生活の中でも、何とか楽しいものを見つけ出したり作り出したりしようとする。こんなふうではなくても、実際の収容所のユダヤ人たちも無理に楽しみを見つけ出したらしい。こんなに長くゲームをしているのが可能かどうかとか子供が自由にされるのかといった現実性は別にして、彼の気持ちや想いや優しさはどこまでも伝わってくる。これだけ厳しいことを取り上げているのに、それを童話風にしたてることによって作品の中でも過酷すぎる現実をあまりに直視せずに厳しくなり過ぎない話になっている。それでも安直なメルヘンチックな結末にはならないのがある意味この映画のいいところ。それは決して最高の結末ではなくて厳しいけど、だからこそ安っぽくならなくて素晴らしい家族愛を描いた映画でした。
このお父さん、体も細いし物腰も柔らかいし軽口ばかりなのに、良く考えれば本当は実に強い。婚約者がいても好きな女にはためらいもなく攻めまくり奪ってしまう。相手の心だけでなく、合意を得た上での殆ど略奪結婚である。そして収容所に入れられようが心が折れない。それどころか自分のことよりも家族のために行動をして、自分が辛くてもあの状況でそれを見せることはない。特別美形でもないし頭も半分禿げかかっているのに、その印象は見ているうちにどんどん良くなっていって、最後には全く素晴らしいお父さんとなっていった。彼だけではなくて子供も妻も祖母も素晴らしい家族だった。
美しい家族愛
久々にのめりこまされる映画でした。素晴らしいですね。
何度もピンチをもち前の明るさで乗り越える父親扮するロベルトベニーニ。
息子もゲームと思うからこそ乗り切れていたのだと思う。
収容所内で夫から妻への生きていますよという様々な行為に泣けました。
なんかもう全ていっぱいいっぱいで感動です。
優しい嘘とかついてみたい。怒られないやつ。
まず戦争モノにコメディを持ってくるのがすごい。
さらに父子愛で感動すら与える。もうこのフルコース感、たまりません。
絶望的な状況の中で、どんな時でも息子を楽しませようとする。
そら涙止まらんわ。
で、これはゲームで、ポイントをたくさん貯めたら、戦車がもらえると嘘をつく父親、信じてポイントを稼ぎまくる息子(泣)
そして、悲劇が起こり、父は消え、戦争は終わる。
一人きりになった息子の前に現れたものとは―――
息子「戦車だぁーーー!!(喜)」
顔面汁まみれで画面を見るオッサン「戦車だぁーーー!!!(号泣)」
…一度観て損はないと思います。
戦争を絡めなければ楽しめる作品だった。
2010/10/03 22:31
前半でゎ、
2人の出会いを面白、おかしく、ロマンティックに話しが進んでいきます。
見る側を幸せな気分な気分にさせてくれて始終笑いっぱなし!
一応話しの展開を知った上で見ていたので、こんな幸せな家族にどんな結末が…
少し音楽が暗くなるだけでヒヤヒヤしましたが、、
後半の戦争部分。
笑える部分ゎ兵隊の通訳すべてかえて言ってた時くらい。
爆笑していましたが、話しが進むにつれ、この作品ゎユダヤ、強制収容所の事を愚弄しているのか?
考えすぎかもしれないが、こんな辛く悲しい事実。
重苦しい話しを笑い話しにして、軽率すぎる。
まだ、架空の戦争なら。
というか戦争を絡めずにビッグフィッシュという作品のように父が病に犯されながらも周囲を楽しませた。
という結末のがまだ面白い。
結末も微妙。
母子、父の死に様を知らずに幸せに再開?ぇ?
泣ける作品だと思っていたので余計にガッカリ。
泣ける展開。場面。ありません。
前半☆4つ
後半☆1つ
間とって☆2にさせてもらいました。
なんだかモヤっとした。
中毒性のあるイタリア映画
前半は陽気なイタリア人のおちゃらけほげほげ映画のようで、何度観るのをやめようかと思ったほどなのですが(笑)、ストーリーは中盤からガラッと様子が変わり、ナチスドイツの強制収容所に舞台が移ります。
環境は最悪、毎日死と隣合わせの中、前半あれほどうんざりだった主人公の陽気さが私達を救ってくれます。
子どもを怖がらせないため必死に嘘を突き通す父。母子の感動映画は数あっても、父子の感動映画ってあまり観たことないかもと気付く。しかも特殊すぎる環境で、類似する作品もない。話も良く出来ていて、なるほどと唸らされます。
でもやっぱり強制収容所の描写がなんだかリアルで、とても悲しい。なのに不思議とまた観たくなる魅力がある。今回は気を張って鑑賞したけど、もう一度観たら泣いてしまうかもしれない。
期待しすぎたのが悪かったのか。。。
公開当時話題になった本作は、ジム・ジャームッシュ監督の作品で強烈な個性を発揮していたイタリアの芸人ロベルト・ベニーニの監督・主演作であります。
内容は「シンドラーのリスト」の家庭版といった所か。重い題材なのに、イタリアらしい陽気さと情の深さで描かれているので、正直、観ててまったく疲れなかった。個人的には、戦争の悲惨さとかよりも、ロベルト・ベニーニの圧倒的なキャラが先にたってて、それほど、というかまったく感動しなかったです。
それでも本作に対する支持はかなり厚い。「タイタニック」もしかり、そんな作品に涙線のるの字もゆるまなかったわたくしは、やはり痛い人なのでしょうか。なんてことを、観終わってから一時期ずっと考えてました。
人生ははかなく美しい
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