「ファンタジー映画の古典。名作です。」夢のチョコレート工場 live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジー映画の古典。名作です。
1971年製作のミュージカル映画「夢のチョコレート工場」。
「チャーリーとチョコレート工場」のリメイク元ネタ作品です。
なんといってもあったかぁ~い手作り感が魅力のこの作品。
ジョニー・デップ版のCGの世界とは違ったぬくもりを感じます。
観ていて思い出すのは開園当時の東京ディズニーランド。
イッツ・ア・スモールワールド、カリブの海賊などのアトラクションの
あのアナログ感…。懐かしい限りです。
(TDLでは昔バイトをしていたりというのもあっての思い入れも少々…。)
ただ、観始めて冒頭いきなり街のお菓子屋さんでのミュージカルシーン。
ディズニーアニメのようなあのノリは決して悪くはないのですが、
しょっぱなから若干のおいてけぼり感が…。
そもそもミュージカルそのものの存在意義が判らず…。
なぜそこで歌う??という根本的なとこからダメです。個人的に。
(「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか「ドリームガールズ」とか…)
それでも中盤以降は自然に受け入れていた自分がいました。
工場の世界観とウンパルンパのおかげですね(笑)
あ、そうそう。
観る前から個人的にとても気になっていたことの1つ
工場内の影の主役、ウンパルンパたちはCGなしでどう描かれるのか。
いましたよ~。たくさん(笑)
オレンジ色の顔、緑のパーマヘア、白い眉毛のちっさいおっさん達。
こちらでは同じ顔の量産ではなくて、しっかり個体差があったのと、
歌の感じが若干しっとり大人の雰囲気を出してましたが、あの存在感は健在。
ミュージカル映画になっている分だけ歌うシーンもより自然な流れに感じました。
ウォンカチョコがバカ売れするシーンでは日本の“商店”も描かれていたり。
店の作りや店主の容姿を見ると、そこにはやはり時代を感じます。
日本で言うと昭和46年ですもんねぇ…。
デジタル技術やCGのない時代の職人たちが作り出すノスタルジックな夢の世界。
一度観て見る価値は充分あると思います。おすすめです。
※他サイトより転載(投稿日:2008/04/13)