モスキート・コーストのレビュー・感想・評価
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ハリソン・フォードのブチ切れブチ壊れ演。
今更初見。
何時も何処か薄味な引き演のHフォードの
珍しいブチ切れブチ壊れ演の異様を愉しめる一本。
良い役だ。
カーツ大佐軍団未満でジャングルを彷徨う
素人一家の所在無さ。
Rフェニックスは汚れたランニングシャツで
父を憂うと良いな。
猛烈に変な、推せる一本。
ハリソンがカーツ大佐になっちゃった‼️
文明を疎み嫌う主人公が文明を捨て、家族で南米のジャングルの奥地に移り住む。そこで製氷機を作り、現地の人々に氷を提供、信頼を得ていくが、ある日、3人の無法者がやって来た事で、すべてが崩壊していく・・・。周りの迷惑も考えず、自分の信念のまま行動するという全く共感出来ない人物を、ハリソンが熱演しています‼️公開当時、同じくピーター・ウィアー監督&ハリソン主演の「刑事ジョン・ブック/目撃者」に心酔していた私は、この作品に同じ感動を求めて面食らった記憶があります‼️でも今改めて観直してみると、人間の信念が別の人間の欲望のために崩壊、全てが無に帰す‼️まるでジョン・ヒューストン監督の「黄金」ですね‼️息子役のリバー・フェニックスから見た父親の姿、リバー・フェニックスの語り、リバー・フェニックスの視点で描かれた作風も印象的な秀作です‼️
良作ヒューマンドラマ
当時も批判が多く過小評価された映画ですが私はとても好きな映画です。これまでヒーローばかり演じてきたハリソンフォードがあえて堅物の父親役に挑んだヒューマンストーリーだったからです。
結果的にはバカな親父だな、こんな親嫌だな、て感想になると思うのですが、この親父はアフリカ密林地帯に氷を作るという偉業を成し遂げているんですよね。
本来ならこれで成功者となり家族皆裕福な暮らしができるハッピーエンドのはずが、このユートピアに招かれざるものが現れて事態が急変してしまう、言わば自分の欲望のためだけに生きている者によって全て破壊されてしまいます。世の中の不条理さがリアルに描かれていて私はこの映画の醍醐味はここにあるように思います。今我々が暮らしている世界と同じで知性や努力で得た幸せな暮らしをギャングに襲われている光景そのものです。
全てを奪われ喪失感に苛まれまたゼロからのスタートを強いられ家族にも反感を抱かれながら葛藤している父親の苦悩を見事にハリソンフォードが演じていてとても感動しました。本人も間違いであることを感じていながらももう後には引けないどうしようもない焦燥感がなんとも痛々しいヒューマンドラマです。
どうしてもリバーフェニックスが注目されてしまいますが(このリバーフェニックスが一番好きですけど)この映画ではあくまで脇役です。
こんなおやじがいたら嫌だ
こんなおやじがいたら嫌だ、というお題のひとつの答え。おやじがアホすぎて腹立つが、それ込みで楽しむ映画、といった感じ。
最初の村を作るところまで順調そのもの。だが、三人の部外者を殺そうとするところから雲行きが怪しくなる。もう、そこからはおやじの大暴走をあきれながら最後まで見守ることとなる。
人殺し、さらに化学薬品をまき散らし、原住民を残し自分たちは下流へ。次の住居も警告に耳も貸さず嵐に流され、また上流へ。そして協会で一騒ぎ(放火もおやじの仕業?)
もう、無茶苦茶。よく付いていくよ、奥さん、息子達も。という映画。
引き込まれはするがいまいち
ハリソンの役柄が独特すぎて
目指そうと思うものは面白いと思うし、実際にやり遂げる様子はすごいと思う。
ただ、変人さと独裁さがどうしても目につき、気持ちよく見れない。
引き込まれつつも、ずっと変なイライラ感を感じながら見てた感じ。
1番ピーター・ウィアーらしい作品
とても懐かしい作品です。
公開当時はアカデミー賞にノミネートされる一方で、未開の地に入り込み神の様に振る舞う主人公の姿に批判が相次いで結局は失敗作のレッテルを貼られてしまいましたが、個人的にはこの監督が一転して追求して来た[異文化との衝突]が一番色濃く出ている作品だと思っています。
豪州時代の『誓い』『危険な年』『ピクニック・アット・ハンギング・ロック』から米国に渡って制作された『刑事ジョン・ブック目撃者』と続いて来たその姿勢もこの作品での興行的失敗からその後は『いまを生きる』『グリーンカード』『トゥルーマン・ショー』と、よりハートウォーミングなモノに変わっていったのは少し残念でなりません。
この作品の中でジャングルの中に浮かぶ冷氷機を空撮で捉らえる場面が数回ありますが、自然を破壊する行為に対して神が怒りを示している様に感じたのは考え過ぎなのだろうか?
あの当時リバー・フェニックスはその繊細な演技から将来がとても楽しみな役者さんでした。
それだけに若くして亡くなったのがとても残念でなりません。
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