めぐり逢い(1957)のレビュー・感想・評価
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ラブロマンス
中盤までは船の上での2人のメロメロのラブロマンスと途中寄港した祖母の家での3人の会話が中心であったが、アメリカに戻って、起承転結の「転」となるが、これが意外な展開ですばらしい。
トム・ハンクスとメグ・ライアン主演の「めぐり逢えたら」で最後に2人がエンパイアステートビルの上で待ち合わせると言う流れで、この映画に触れていたので見た次第である。
てっきり船を降りた2人が、お互いの気持ちが変わらず、約束の6ヶ月後の7月1日に、エンパイアステートビルの102階の展望台で結婚するために再会するのかと思っていたが、違っていた。
泣けるまでには至らなかったが、感動のラブロマンスであった。あと、子供たちの歌が感動的であった。
予備知識なく観るべき!
イタリアでのおばあさんの家を訪れた時の歌がまた心に残る。この映画、大好き! ただこの1957年の作品を観た随分後に1939年の方を観たが泣けなかった。1957年の方が個人的はオススメ。
最後の最後に苦しくなるくらい号泣。純愛にぐっと胸が締め付けられる。
「子どもは好き?」「あぁ好きだ」
映画「めぐり逢い」(レオ・マッケリー監督)から。
さすがに名作だけある。
メモした台詞は溢れ、どれも甲乙つけ難いほど、オシャレだった。
「母の教えなの、満月の晩は、男性の部屋に入るなって」
「思い出のない冬はつらいわ」
「シャンパンを・・ロゼはある?」等など。
その中で、敢えて選んだのが、
「子どもは好き?」「あぁ好きだ」という会話。
豪華客船のデッキで知り合った男女が恋をして、
愛を語りあい、各々の部屋に戻る別れ際に、こんな会話をする。
この作品を代表するようなフレーズではないのに、
なぜか、私のアンテナに引っ掛かったままだ。
2人は「画家」と「歌手」という職業であり、
「家族」という意味では「子ども」に縁遠いイメージなのに、
幸せの象徴のように「子どものいる家庭」を使うのか?
それとも「子どもを作る行為が好き?」という問い掛けなのか?
素敵な作品に深読みはしたくないが、それでも気になる。(汗)
シーンとしては、船上デッキから客室へ降りてくる階段でのキスシーン。
2人の顔は画面から外れ、首から下の映像なのに、なぜか美しかった。
直接的なシーンより、想像力をかき立てられた気がする。
これまた、映画の魅力なんだなぁ、きっと。
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