無防備都市

ALLTIME BEST

劇場公開日:1950年11月7日

解説・あらすじ

ロベルト・ロッセリーニがナチスドイツに抵抗するレジスタンスの戦いを描き、イタリア・ネオレアリズモの原点にして代表作となった記念碑的作品。第2次世界大戦末期。レジスタンスの指導者マンフレーディは資金調達のため、ナチス支配下にあるローマへやって来る。ゲシュタポに追われているマンフレーディは同志フランチェスコの家に匿ってもらい、神父ドン・ピエトロに連絡役を頼む。フランチェスコとピーナの結婚式の日、彼らはゲシュタポに襲われ、マンフレーディは逃げ延びるが……。若き日のフェデリコ・フェリーニが脚本に参加。1946年・第1回カンヌ国際映画祭で、当時の最高賞にあたるグランプリに輝いた。

1945年製作/103分/イタリア
原題または英題:Roma citta aperta
配給:イタリフィルム
劇場公開日:1950年11月7日

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映画レビュー

5.0 邦題がいいですね

2025年12月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

斬新

 なにか塚本晋也さんの映画でありそうな題名ですね。ちなみに原題は「Roma città aperta ローマ開かれた街」だそうです。

 イタリア現代史🇮🇹に疎いので同盟国であったイタリアが連合国軍に降伏した後ドイツ軍が乗り込んできたわけですね?B・ベルトルッチ「暗殺の森」ではムッソリーニ政権が崩壊後のバドリオ政権樹立で終わるわけですが、その後にドイツ軍が支配するのか時代的に不明です。今度、世界史を勉強してみます。

 昔、キネマ旬報「ヨーロッパ映画200」という本に、この作品が紹介されてました。
アンナ・マニャーニが道路に飛び出して叫んでいる写真が載っておりました。あまりに有名なスチール写真でA・ヒッチコック「断崖」のミルクを運ぶケーリー・グラントぐらい知名度がありますね。

 昔名画座で同監督の「戦火のかなた」と二本立て上映されてました。

 いやはや、この前観たW・サレス「アイム・スティル・ヒア」より怖いんですけど😱
ここはセットでプロの役者さんが演っておられるてのは分かってるんですけど。

 ファシズム、モルフィネ、同性愛・・・
これてB・ベルトルッチ「ラスト・エンペラー」で描いていました。退廃ていうこと?

 主人公はアンナ・マニャーニ演じるピーナかと思ったら違った。神父ドン・ピエトロを軸に話が動いていますね。実際にファシストに抵抗運動に参加されていた神父がモデルになっております。

 昔「ドイツ零年」を観に行ったのですが凄まじいストーリーだったので本作品もラストが予想できるんですよね。ハリウッド映画を観なれたり勧善微悪を期待してる方には物足りないかもしれません。

 私の個人的見解ですがL・ビスコンティ「若者のすべて」やヌーベルバーグ作品に影響を与えているのではないでしょうか。

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naoki

4.0 神も仏もない

2025年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ouosou

3.5 今見ても衝撃的な部分はあるのだが、面白みには欠けるかも

2025年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

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Kazu Ann

3.5 その時の出来事を

2024年5月7日
PCから投稿

イタリア側から、そして作者の視点から 忠実に描いたもの。
それだけ。
我々は多少なりともあの戦争の勉強をしている。だからここで描かれてるものが戦争の中のほんの一部 、ほんの一面性でしかないことを知っている。 そしてそのことが大きな要因となって映画を見終わったあと、余韻が強く残った。
彼らの視点は彼らの視点でしかなく、同時に事実の一部でもあった。

そしてその出来事、その辛さをその憎しみを忠実に描いた筈のこの映画の写真的 芸術性の高さは 何だ? 本当に伝えたいから作ったのか、作品を作りたかったから作ったのか? ・・・という変な矛盾のようなものも そこに感じた。

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KIDOLOHKEN