ムトゥ 踊るマハラジャ
劇場公開日:2018年11月23日
解説
インドの国民的俳優ラジニカーントが主演を務め、大地主に仕える召使いムトゥの活躍を、インド映画ならではの歌や踊りをふんだんに取り入れて描いた娯楽大作。日本では1998年に公開されて大ヒットを記録し、インド映画ブームを巻き起こした。大地主ラージャーの屋敷で働くムトゥは、ラージャー専属の執事、馬車の御者、ボディーガードとして、常にラージャーと行動をともにしていた。ある時、ひょんなことから旅回り一座の女優ランガと恋に落ちたムトゥだったが、ラージャーもまた、ランガを好きになってしまう。さらに、屋敷を乗っ取ろうと企むラージャーの伯父の陰謀により、ムトゥは屋敷を追い出されそうになるが、ラージャーの母シヴァガーミがムトゥの驚くべき出生の秘密を明らかにする。95年に製作され、日本では98年6月、渋谷のミニシアター、シネマライズ単館で公開がスタートすると口コミで評判が広がり、23週におよぶロングランを記録。その後も全国で上映されて大ヒットとなり、日本にインド映画ブームを巻き起こした。日本公開から20周年を記念した2018年、4K&5.1chデジタルリマスター版でリバイバル公開される。
1995年製作/166分/インド
原題:Muthu
配給:エデン
日本初公開:1998年6月13日
スタッフ・キャスト
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2018年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
インド映画も日本ですっかり定着したが、その先鞭をつけたのはこの作品だった。渋谷シネマライズで毎日長蛇の列だったのを覚えている。当時は歌って踊りまくるのが衝撃だった。
デジタル・リマスター上映で改めて観たが、20年経っても映画の魅力は全く衰えていなかった。最近のインド映画は洗練された演出をするようになったが、ハリウッド映画と変わらない画作りになってしまったようにも思うし、むしろこの映画のほうがインド映画としての強烈な個性を感じる。主演のラジニカーントのキレのある踊りとアクション、きらびやかな衣装、CGを使っていない大量の馬車によるチェイスシーンなど見どころ満載、3時間があっという間だ。ランガを演じたミーナも美しくて見とれてしまう。
とにかくこの映画は笑顔が絶えないのが良い。いつもだれかが笑っていて、観客と一緒に楽しもうという姿勢が感じられる。観終わった後、最高にハッピーになれる映画だ。
2022年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
「胸アツ上映」「応援上映」等、『ボヘミアン・ラプソディー』では、「一緒に歌う」「足を踏み鳴らす」等がOKの上映が幾つもあった。
映画は静かに観るもの。それは、上映前の注意事項でも確認されるように、マナーであったし、大人としての常識だった。
でも、今は、それが常識・マナーであることは変わりなくも、だから、映画上映の企画ものとして、「〇〇OK」という上映バージョンが組まれることがある。
そのはしりがこの映画。「マサラ上映」。ラジニカーントさんやミーナさんと一緒に踊る! 「インドでは皆映画館で踊っているんだから、私たちも」なんて、企画を目にした。ミーナさんほど着飾れないが、サリーやパンジャビドレス、クルタ等、お化粧もしてというイベントもあった。羨ましく、興味津々なれど、気後れして、まだ参加できていないけれど。
そんな、人々を動かしてしまうパワーを持った映画。
☆ ☆ ☆ ☆
美女が満載、その美女が媚態を尽くして踊りまくる。声も美しい。異国情緒満載。
男性陣は好みの問題かな? でもラスト、ムトゥが最高にいい男に見えてくるから不思議(笑)。
インドで絶大な人気を誇るスーパースターとな。
日本で言うなら、『太陽にほえろ』や『西部警察』の頃の石原裕次郎さんかな?年齢や貫禄を考えると、ラジニカーントさんの踊りっぷりやアクションの決め具合がほとんど脅威!!!
(㊟1995年制作の映画。トム様がアラ還になる大分前で、50代でアクションやっている人なんていなかった頃)
そのうえ、吉幾三さんばりの笑いもとってくれるマルチプレイヤー。いや、凄すぎる(笑)。
ミュージカルあり、アクションあり、涙あり。ロマンスに、コント…。すご~く深い教え、これが胆?
様々なスパイスを投入して微妙~な配合で創り上げた、まさにマサラカレーのような映画。
手ぬぐいのようなショールが舞う。キメポーズに使われるだけでなく、ヌンチャクのように舞う!!!
アクションはカンフーにも似て、窓から落ちるシーンはカンフー映画?マカロニウェスタン?
ついでに『ベンハ―』にはりあったか?というような馬車の群走あり。
(はっはっはっwww)
昭和初期の映画にも似ている。クレージーキャッツ主演の映画のノリ。植木さんが急にズ―ダラ節を歌いだして皆で踊り出すような感じ。
MVかと思うほど、同じ歌を何回も繰り返してくれるのでつい口ずさみそうになる。
とはいえ、物語は前半は正直、眠くなった。一つのシーンがとても長い。みんな、鑑賞しながら踊っているんだろうな。
休憩をはさんで、
後半は意外な展開。ハラハラする場面、胸が苦しくなるような場面あり。
インドの価値観に目を白黒させつつ、感じ入るところもある。そこまで達観できないけれど。
そんな物語の中で、私の好みは大奥様。要所要所で締めてくれるけど、皆を見守って一緒に笑ってくれる。感情表現が豊かで普通の演技。
主要人物は演技して、歌って、踊って、アクションしてって全部できなきゃいけないのね。
悪役アクション担当も、正体がばれるまでは皆で仲良く踊っているよぉ。なごむなあ。
一回目の鑑賞は字幕と主要人物を目で追うことで終わってしまうけど、2回目以降はバックダンサーやセット・景色にも目を配れて新しい笑いが見つかる。
煌びやかな衣装。独特の色使い。それだけでも眼福。
一見の価値ありです。
2022年8月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ジャッキーチェンの初期の頃の映画をインドのミュージカルでやってるような内容です😊
音楽とかダンスは最高です。頭の中にずーっと残る名曲揃いです。おすすめ映画です😄
2022年4月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
初めて見た。
インド映画が好きなんだが、この映画はアクが強すぎる。ミュージカル仕立てで、日本に入ってきた初期の映画なのだろうが。ストーリーがめちゃくちゃ。一つ一つのアクションや踊りや音楽は悪くないが、繋のストーリーが複雑すぎる。
しかし、インド映画の凄い所は『勤勉は報われる』って事か。やっぱり、ガンジーだと思った。現在のインド映画はハリウッドのそれよりも高みを行くと感じる事がある。