未来世紀ブラジルのレビュー・感想・評価
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金かかった文化祭映画
世界観や雰囲気は独特なディストピアで良いのに全く活かせていない物語と人物
世界観に対してやりたいこと詰め込みすぎて収集つかなくなってる
というより急にぶっこんできて急に終わらせることが多くてこいつなんだったんだ・・・と何度もなる
ぎりぎり主人公が物語の軸として存在しているがこいつも言動と行動がすぐブレるのでより分かりづらく
世界観に対して全く設定が追いついていないので気になることが多すぎる
制作者たちはやりたいこと全部ぶちこめたから満足していそうな身内ノリ映画だった
ゼロの未来よりかは面白かった
独特な未来感は好き。
エンディングがいくつかあるみたいだけど、
とりあえず本人は幸せなのだから
良かったのかな。
相手の女性の方、とてもチャーミングな方。
現在66才、20年前から映画には出ていないみたい。
今も色褪せないレトロフューチャーの魅力
初見は大学生の頃。
今はもうなくなってしまったが、松本市の縄手通りにあった中劇シネサロンで観た記憶がある。
若い人たちからすると信じられないと思うが、劇場内の至る所に灰皿があって、タバコを燻らせながら映画が見られた時代だった。
今回、Huluで久しぶりに観たが、自分の若き日に衝撃を受けただけあって、細かいところまで案外覚えていた。全編に漂うレトロフューチャーな雰囲気が大好きで、初見の時はそこに惹かれたのだが、令和の今、改めて見返してみても、全く色褪せない魅力を感じた。
この映画で描かれているのは、紛れもなくデストピアだが、社会のカリカチュアでもある。
途中で甲冑を身につけている巨大な武者が出てくるが、映画制作当時は「ジャパン アズ ナンバーワン」の頃で、日本に勢いがあったからチョイスされたのだろうと思う。今だったら、どこの国の、どんなものが選ばれるのだろうか。
カルト向け
中学のころ、わかってないくせにTVで放映中のモンティパイソンを「イケてる」と言って通ぶるのが流行ったことを思い出した作品です。
カルトな人だけが見るカルト映画なのでレビューの評価は高めですが、一般受けはしません。2001や時計じかけと同類。
管理社会の風刺、ってところだけはわかりますが、延々と繰り返されるワケわからないシーンの意味は全く不明。最後はどんでん返しらしいですが、そもそも初めから最後まで話が破綻しているので、何が「返された」のかもわかりません。
自分なりに解釈するのが好きな人向けです。
とは言いつつも、2001的な押しつけがましい哲学臭がなく、却ってドタバタギャグ的な演出をオバカ映画と捉えれば、独特な映像感覚も好ましいので「意外の4点」です。
テリー・ギリアムの特徴が分かった
初めて鑑賞して、テリー・ギリアム監督が先般作ったドン・キホーテ(主演:アダム・ドライバー)だなあという感想です。 逆に、こっちを先に観てドン・キホーテだったらとてもすんなりと入ってきたでしょう。
高度化された情報管理社会と間違いを起こさない(という前提の)責任所在が曖昧な行政機構に務める主人公が夢の世界と現実が徐々にシンクロしていく不思議な物語でした。 で、ラストを覚えてない・・・。
そんな程度な映画でした。お察し下さい。
【初鑑賞時には、何だか分からないが、物凄い熱量に圧倒された作品。テリー・ギリアムは寡作の監督であるが、歳を重ねて作品を鑑賞すると、凄い拘りを持った監督であることが良く分かるのである。】
■20世紀のどこかの国。
管理で、雁字搦めの情報局の小官吏・サム・ライリー(ジョナサン・プライス)の慰めは、ヒーローになった自分が天使のような娘と大空を飛ぶ夢想に耽ることだった。
ある日、善良な靴職人がテロリストと間違われて処刑される。
未亡人のアパートを訪れたサムは、そこで夢の中の娘と出会う。
◆感想
・初見時には、大学の友人で、映画館の息子及び友人達と、”レーザー・ディスク”で鑑賞したのであるが、物語の50%程度しか内容が分からず・・。
ー で、テリー・ギリアム=難解な映画監督という図式が、脳内に刻み込まれた。-
・唯一、覚えているのは、管理社会に背くがごとく、動くタトル(ロバート・デ・ニーロ)である。
が、彼は覆面をしているため”アレ、ロバート・デ・ニーロじゃないの?””いや、違うんじゃね?”等と言っていたモノである。
■久方ぶりに鑑賞して驚くのは、1985年の製作である、今作の近未来感の出来栄えの凄さである。
更に言えば、その後の情報統制社会を見越した作品構成である。
<今作から数十年後に「テリー・ギリアムのドンキ・ホーテ」を劇場で鑑賞し、貫禄タップリなジョナサン・プライスを見た際には、感慨深いモノがあった。
テリー・ギリアムは寡作の監督であるが、歳を重ねて作品を鑑賞すると、凄い拘りを持った監督であることが良く分かるのである。>
独特の世界観
雑誌の80年代映画特集で唯一観てなかったのでレンタルして観賞😆
開始から独特の世界観に引き込まれる。
情報が行き過ぎた社会の怖さを描いてるが、昔のSFあるあるで未来なのか過去なのか。
嫌いじゃないけど、つかみどころのないストーリーにずっと翻弄されてた2時間。
ラスト30分からがまた強烈、いやラスト以外もずっと強烈かな。
デニーロかっこよかった😉
近未来の社会において、手違いで別人が処刑されてしまう。 様々なこと...
近未来の社会において、手違いで別人が処刑されてしまう。
様々なことが自動化されている一方で、機械が故障してばかりだったり、妙に書類のやりとりが煩雑だったりというアナログな一面があるのは笑えた。
設定自体はおもしろかったが、後半はハチャメチャな展開で収拾がつかなくなった印象。
なんでブラジルなんだ
「1984」の世界観で、管理社会に翻弄される男のラブストーリー。
監督がテリー・ギリアムなので、ストーリーはよくわからないが、映像の素晴らしさは何回見ても感心させられる。
特に美術費がすごいSF
特に近未来的な建造物やセットでのロケが、見事な画を作っていると思った。
セットを作るのに当時の製作費2000万ドルの大半が投入されているそうで、思い切った価値はあったかも。そして、母親などの装いはロートレックの絵画の女達のようで、こだわりが感じられた。
ストーリーは現代の視点から描く小説「1984」。今日のような超情報管理社会が舞台。でもなぜかローテク気味の配管パイプの役割とロバート・デ・ニーロが出演を熱望したという配管工のヒーローが面白かった。
奇想天外とは、このこと!
午前十時の映画祭11にて。
昔々、私が学生の頃、新宿歌舞伎町の映画館でモンティ・パイソン3本立て(だったかな?)のオールナイト上映があった。
『バンデットQ』以降『未来世紀ブラジル』直前だったと記憶する。
当時、ちょっと映画通を気取った若造(=私)たちは、『バンデットQ』のテリー・ギリアムが、幼い頃の記憶に微かに残るモンティ・パイソンの奇っ怪なアニメーションのクリエーターだったと知って、モンティ・パイソンを伝説のムーブメントかのごとく崇めていた。
確か、次作『未来世紀ブラジル』の情報は海外から入ってきていて、若造たちの期待値が上昇していた時期だったと思う。
で、そこで観たモンティ・パイソンの内容は全く覚えていないのだが…😅
くだんの若造たちの熱狂をもって公開を迎えた『未来世紀ブラジル』たが、巷ではロバート・デ・ニーロが珍妙な役で出演していることが話題だった程度ではなかったか。
主題曲として用いられた「ブラジルの水彩画」から採用された映画のタイトル『Brazil』に特段の意味はないのだが、邦題を『未来世紀ブラジル』にしてしまったことで、意味があるかのように誤解されたフシがある。確か、「ブラジルとは南米の国のことではなく、理想郷という意味」みたいな説明があった気がする。「ブラジルの水彩画」は、ブラジルの美しさを歌い上げた(のだと思う)サンバのスタンダード曲で、日本人でも大抵聴いたことがある曲だ。リオ五輪開会式でブラジルチームの入場時に使われていたから、ブラジルでも国民的な歌なのだろう。だからと言って、「理想郷」的な意味はい…と思う。邦題をつけた配給側のこじつけだったのだろう。(記憶違いなら申し訳ない)
初観賞時は、期待に違わぬ強烈なイメージの具現化に感動すらしたし、奇想天外な小技の畳み掛けに心踊ったものだ。
ダクトの隠喩を仲間内で議論したりもした。
今回見直してみても、衝撃は色褪せていなかった。今日に至ってもギリアムのイメージ世界は真似することすらできない、圧倒的なハチャメチャさだった。
このギリアム印の映像バラエティーは、次作『バロン』にも引き継がれ、若造たちの熱狂は頂点を迎えることになる。
今回、本作が午前十時の映画祭にラインナップされたことは、正直意外ではあった。
映画史に一定の爪痕を残した作品に数えられたことは嬉しい限りだし、何より劇場でもう一度観賞できたことに感謝したい。
日本国内で昨今流行っている“悪ふざけ映画”の製作陣は、よぉ〜っく見習ってほしいと思う。
さて、その後のギリアムは『フィッシャー・キング』でも異彩を放ったが、若造たちは若造に毛が生えた者たちになろうとしていた。
そして、『12モンキーズ』でとうとう世間を振り向かせてくれたが、次世代の若造たちに熱狂することは譲って、若造に毛が生えた者たちは腕を組んで頷きながら観賞するのだった。
笑っていいの?
タイプライターていうのが時代を感じさせる。
現代を予言しているような内容だから、当時なら笑えていたかもしれないが今観ても笑えんのよなー。最後まで救われない映画。ジョナサン・プライス最高!
なんのこっちゃ?
「午前十時の映画祭」で鑑賞。
ディストピア・ムービーとして名高い本作。
画面に映し出される異様な世界や、随所に散りばめられたユーモアは楽しめたけれど、全体を通してみると「なんのこっちゃ?」という感じがしないでもなかった。
途中からは我慢して観ていたので、ちょっと疲れました。
まあデ・ニーロが出てるから許してあげるけど……(でも、あの役、デ・ニーロじゃなくてもいいような気もします)。
ただ、ラストシーン~エンドロールでは、ゾクッとしました。
もっと気合入れて観るべきだったなぁ。
タイトルの“ブラジル”は、逆説的な意味合いでつけたのか? あのサンバも。
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