未来世紀ブラジルのレビュー・感想・評価
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テリーギリアムのセンスの良さとリドリースコットの異質を放つ天才さに絶望する
絶賛テリーギリアム月間なわたくし、会社にとにかくセンスの良い上司がおり、オススメされた事で初鑑賞。
内容的には、テリーギリアム版の時計仕掛けのオレンジか?
調べてみるとこれ、ブレードランナーの三年後に公開されたと言うから驚き。
ブレードランナーが作った功績は言わずもがなだが、それに対抗し(テリーギリアムがそんな事を考えていたかは知らん)、
ブレードランナーとは真逆のアプローチで、退廃的なディストピアを作り上げた。
メタ要素を多く含み、ブラックユーモアたっぷりのテリーギリアムらしさの詰まった世界観。
流石はモンティパイソン。
この作品を観ると、テリーギリアムの絶妙なセンスの良さと、リドリースコットの異質的な天才加減も相関性として楽しめる。
なかなか売れないサブカルこじらせ男子と、適度にリア充なサブカル男子の差的なものだろうか。(いや、知らんのやけどな、2人の学生時代とかは)
褒め言葉として言おう、センスがキ○○イだ!(大好きですテリーギリアム)
狂気の妄想世界
夢見がちな男が、自分の妄想を実現する為 また或いは鬱々とした実世界を打破する為に、あの手この手で奮闘する映画というのは一定数存在します。私はこの類の作品を見ると、とても他人事と思えずつい主観的に鑑賞してしまうのですが、未来世紀ブラジルはとりわけ没入感のある映画でした。
夢世界のシーンはどれも最高でしたね。特に終盤のある場面で主人公が受け入れ難い現実を捻じ曲げ、ハッピーエンドな夢を見るシーンがありましたが、私自身もこうした夢を見たことがあるのでこのラストシーンは正直ゾッとしました。
起承転
「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」を観て、名作と名高い今作を観てみましたが、正直、自分には合いませんでした。世界観は独特でおもしろかったのですが、内容がさっぱり理解できず、終始、首をひねっていました。
まるで、オチを省いたような作品でした。
ラスト20分の怒涛の展開に覚悟せよ!
前から気になっていたギリアム作品を初めて視聴。
独特のガジェット。
管理社会を皮肉った世界観。
先の読めないストーリー。
等、後発のギリアム作品にも見て取れる要素満載で作品に没入できた。
しかしなんせ尺が長い。
その為か中盤のカーチェイスシーンでは睡魔が。。
しかしそれらを乗り越えてのラストがとにかく凄まじかった!
センセーショナルなビジュアルの連べ打ち。
夢と現実が混同した映像は、CGに慣れきった今の目で見ても強烈でクラクラした。
そしてあのエンディング。
完璧だ。
大半の時間がラスト20分の為の壮大な伏線だったと捉えてもいい。
それくらい濃密な映像体験だった。
鬼才の頭の中を覗きたい人にオススメ。
※ロクでもない感想です※
オチ知ってたので見たことへの後悔は全然無いし名作だと思うけど、二回目はいらない…てかオチ知ってたけどゾワゾワしたし夜に見るとトラウマになるわでも面白かった。てか監督、モンティパイソンのメンバーだったのか…道理でブラックジョークの利きが凄い訳だ……。
ディストピア好きだから、世界観とか物のデザインはとても素晴らしいと思いました…お金かけてるだけあってセットとか滅茶苦茶凄かったしあのレトロフューチャー感ほんと良い…
クソ余談。日本語音声+英語字幕で鑑賞してたんだけど、かなりの頻度で音声英語になるのは何??私へのいじめ??
イヤな夢をみる感覚
映画に対し、求めているものは 人それぞれ違うかもしれません。
しかし、未来世紀ブラジル を映画以外の方法で作ってみろ!と言われれば、無理なのかな と思います。
だから、求めるものがこの映画になくても、未来世紀ブラジル そのものは、映像以外の方法が無いと私は思っています。
この映画は、たまに見るイヤな夢 をそのまま脳みそから抜き取り、再生した様な映画です。
なので、イヤな夢を見たいとき に観ると良いと思います。良い気分にはならないと思います。
私のこの映画を見た後の感想は
「イヤな夢 見ちゃった。」です。
このレビューは印象を3つ選べるのですが、
選べるような項目がありません。ただ、難しい映画ではないと思います。
最後に好きか嫌いかを言わせていただきますと、好きです。他人のイヤな夢を見れた気になれます。
サイエンスフィクション
サイエンスフィクションは、サイエンスファンタジーではない。
メトロポリスに始まり、ブレードランナーなど数多くのサイエンスフィクション映画が作られていますが、スターウォーズやアベンジャーズのようなサイエンスファンタジー作品とは、一線を画すジャンルであることは間違いありません。
今作でもその当時を風刺し、警笛を鳴らすような描写がたくさんありました。今のまま技術が発展していった未来を描くことで、我々の住む現代をテーマにすると言うとてもユニークなジャンルです。正解というものはないだけに、違和感だらけの映像の中に時折、見え隠れする風刺に印象付けられます。
私たちは、デジタル映画の発展でサイエンスファンタジーに触れることが多くなっているため、サイエンスフィクションに眠る意義をつまらないものとしてみてしまいます。最近では、dennis VilleneuveやGillermo del Toroの作るサイエンスフィクションが世界ではトップだと思いますが、映画ファンはそれを求めていない傾向があるのです。文学的に価値の高いサイエンスフィクションをしかるべき方法で見ることが難しいのが現実です。
しかし、この作品にもたくさんあるように、ユーモアを取り入れたり、かっこいい映像を取り入れることで、視聴者との距離を埋めるような努力もされています。みられてなんぼの映画なので、まずは
エンターテインメント、そこにテーマや風刺でさらにユーモアや意味を持たせられたらいいのでしょう。
映画ファンの人は観てみてください!この作品から着想を得たたくさんの映画のオマージュが思い起こされるので、それだけでも楽しいです!
142分の間、自分は一体何を見せられたんだ・・・?
142分間自分が何を見たのか。
分からない。全く分からないんだ・・・。
どこまでが夢でどこまでが現実だったんでしょうか。
いやそもそも現実だとか夢だとか、どうでも良かったのか?
何も分からない・・・。
ただただ圧倒されるだけでした。
この映画についていつの日か答えを得られる日が来るのでしょうか。
今の自分に分かったのは「映画って何でもありなんだな」ということだけです。
絶対に観るべき
この映画は知的な人間でないと理解不能です。
その点で言えば「出来の良くない映画」かも知れません。
それに人生経験が浅い、若しくは単純に生きて来た人間には何がテーマかも理解出来ないかと。
実際、初めて観た時は中学生でしたが当然ながら全く意味不明でした。
そういう敷居の高い映画ですが、テーマが理解出来れば自分の人生にシンクロするシーンが多く出て来ます。
どうする事も出来ない世界への抵抗と疑問を問い掛ける深い内容です。
レビュー
自分的にはあまりハマらなかったが、世界観は面白いと思った。というか、1984(原作)に近いし、そのパロディ的なやつなのかな?時間の長さが苦にならなかったことを考えると知らずのうちにハマってたのかもしれないし…なんとも感想が難しい映画。笑
正直に感想を言いますと、話を全体で考えると今の自分にはあんまり理解...
正直に感想を言いますと、話を全体で考えると今の自分にはあんまり理解できなかった。終わった後に自分なりの解釈と他人のレビューを読み、そこで少しこの作品の面白さが理解できた感じです。ただ、作品の世界観は面白いが超長い。笑
最悪のクリスマス
テリー・ギリアムの風刺が効いたブラックなコメディ。登場人物全てに皮肉が効いてる。
物質的的豊かさを求め精神の自由は無く、マニュアル通りに人々が動かされる完全管理社会で夢の中の女に固執し翻弄される男の話。
劇中のセリフ「逃げるんだ。何処へ」そういう意味ではある意味でハッピーエンドなのか。
85年当時描いた未来の姿、秀逸なアートデザインとテストピアな世界観は圧巻。イマジネーションの力は無限だ。
滑稽な未来感
陳腐で滑稽でディストピア満載な未来描写はT・ギリアムのお得意というか「ゼロの未来」でも健在。
複雑に展開して行くと思いきや夢の中で見た女を助ける為に四苦八苦する話。
意味が解らない世界観にシュールなギャグとデ・ニーロの存在感が逸品で笑えちゃうシーンもありながらラストは悲しい結末。
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