「from モンティ・パイソン‼️」未来世紀ブラジル 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
from モンティ・パイソン‼️
この作品は「ブレードランナー」と並んで80年代を代表するSF映画だと思う‼️コンピュータによる国民管理が徹底されている仮想国ブラジル。ある役人が叩き落としたハエによって、テロリストの容疑者の名前が誤って変更されてしまう。その結果、善良な靴職人が誤認逮捕されてしまう中、情報省に勤めるサムが解決に当たる。彼は夢見ることが趣味。ある日、夢見た女性とそっくりな娘に出会い、デタラメな当局の陰謀で彼女が逮捕されると知り、なんとか助けようとするが、反逆者としてロボトミー手術を受けさせられる・・・‼️まずテリー・ギリアム監督の素晴らしいビジュアル・センスですよね‼️サムが夢想する幻想の中で、レオナルド・ダ・のような翼付きの鎧をまとって大空を飛行するシーン‼️未来社会なのにレトロ趣味全開の服装やビルなどの風景‼️黒装束のロバート・デ・ニーロのテロリストがロープを伝わってビルの谷間に消えていくシーン‼️印象的な名曲「ブラジル」の使用‼️天使のような幻想の中のマドンナ、ジルの描写‼️ホントに豊かなイマジネーションの世界ですよね‼️そしてハイテク化され快適なはずのユートピア社会が逆に人々を抑圧するディストピアとなってしまう恐怖‼️その社会風刺性‼️40年前の作品なのにSNSやネット社会、マイナンバーなどで個人情報が管理されてる現代を見事に予見してますよね‼️ホントに怖い‼️最後は哀しい夢オチの物語なんですが、自由を求める個人と、それを抑圧する社会の対決を美しく幻想的でグロテスクに、シュールでブラックでユーモラスに描いた傑作で、ホントに大好きな映画です‼️
1974
ゴッド・ファーザーⅡ
1976
タクシー・ドライバー
1980
レイジング・ブル
1983
キング・オブ・コメディ
1985
ブラジル
1987
アンタッチャブル
デニーロは笑える姿でとてもよく覚えてます。サム役はジョナサン・プライスなんですね!「天才作家の妻」の「天才」作家役でちょっとガックリしたことも思い出してしまいました。でも素晴らしい映画!