「【”神は愛の筈だったのに・・。”18世紀の南米でイエズス会宣教師達と、南米原住民、スペイン人、ポルトガル人らが夫々の責務を果たそうとする姿をエンニオ・モリコーネの美しくも切なき楽曲で彩った作品。】」ミッション NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”神は愛の筈だったのに・・。”18世紀の南米でイエズス会宣教師達と、南米原住民、スペイン人、ポルトガル人らが夫々の責務を果たそうとする姿をエンニオ・モリコーネの美しくも切なき楽曲で彩った作品。】
■18世紀の南米奥地。
スペイン人、ポルトガル人による奴隷政策が進むなか、イエズス会は原住民への布教活動に励み、ガブリエル神父(ジェレミー・アイアンズ)は音楽により原住民と、心を通わせ、安住の地を築いていた。
ある日、奴隷商人のメンドーサ(ロバート・デ・ニーロ)が弟殺しの罪を背負ってかの地にやってきて、ガブリエル神父の下、原住民と暮らすようになる。
だが、そこに法王の使いとしてやって来た枢機卿が、禍を齎す・・。
◆感想
・今から30年以上前の映画にも関わらず、今作は圧倒的なスケールを誇る歴史大作で有る。
・前半は、ガブリエル神父ら、イエズス会宣教師達が苦労しながらも音楽により原住民と徐々に心を通わせ、彼らを神の信者にしていく過程が描かれる。
ー 若きリーアム・ニーソンが宣教師役で出演している。後年「沈黙ーサイレンスー」でも宣教師を演じていた事を思い出す。-
・後半は、そんな安住の地にやって来た法王の使いである枢機卿が、スペイン領、ポルトガル領の線引きをし、ポルトガル領となったガブリエル神父(ジェレミー・アイアンズ)と原住民の安住の地は、戦地になってしまう悲しき光景を映し出す。
<南米での奴隷政策が色濃くなってきた18世紀の時代を背景に、政治と宗教の摩擦をリアルに描き出した作品。信念を貫こうとする宣教師達の夫々の熱い思いが哀しくも印象的な作品である。
エンニオ・モリコーネの美しくも哀愁を帯びた数々の楽曲が今作に彩りを齎している作品でもある。>
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