「チンピラたちによるイタリアン・グラフィティ‼️」ミーン・ストリート 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
チンピラたちによるイタリアン・グラフィティ‼️
まずオープニングのナレーション‼️「教会では罪は償えない。我々は街や家庭で罪を償う。それ以外はまやかしだ」‼️映画の始まりを告げる、この宣言を聞いただけで心は鷲掴みにされますね‼️NYのリトル・イタリーを舞台に、30歳を目前にして定職にも就かず遊び呆けている二人の男、チャーリーとジョニー・ボーイの友情と確執を描いたスコセッシ監督による青春群像‼️チンピラたちによるアメリカン・グラフィティ、いやイタリアン・グラフィティ、青春グラフィティですね‼️ニューヨークのリトル・イタリーで生まれ育ったヤクザのチャーリーは、今のままでいいのかと罪の意識を抱えている。彼はぐうたらで金にだらしないジョニーを庇おうと奔走し続けるのだが・・・‼️今作は73年の作品なんですが、スコセッシ監督の演出スタイルが確立された作品であり、ロバート・デ・ニーロとの名コンビが始まった作品‼️即物的な演出やドキュメンタリー・タッチの演出で、あくまで「当時の暮らし」や「日常」の中の出来事として描かれるバイオレンス‼️そんな日常からなんとか抜け出したい若者たちの苛立ちや悲しみ‼️思わず共感してしまいます‼️そんな若者たちを彩ってくれる当時のロック・ミュージックの神選曲‼️オープニングのザ・ロネッツ「ビー・マイ・ベイビー」の破壊力‼️赤色の照明が輝くバーに、女の子を両脇に抱えて現れる若きロバート・デ・ニーロのBGMとなるストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、その他にもザ・チップス、ザ・ミラクルズ、ザ・マーベッツなどの名曲が、酔いつぶれるシーン、ダンスを踊るシーン、喧嘩のシーンなどで素晴らしい効果を発揮してますね‼️チャーリーに扮したハーヴェイ・カイテル、そして何よりも借金取りに追われるチンケでいい加減なジョニー・ボーイに扮したロバート・デ・ニーロの存在感が凄まじすぎる‼️この作品のすべてが今となっても光輝いてますね‼️