マディソン郡の橋のレビュー・感想・評価
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やっぱりいい
午前十時の映画祭で観賞。
アイダホの農場の主婦フランチェスカ(メリル・ストリープ)は単調な日々を送っていたが、夫リチャードと二人の子供たちが子牛の品評会のため出かけ、4日間一人きりで過ごすこととなる。
そこへ屋根のあるローズマン橋の写真を撮りにやってきたカメラマンのロバート(クリント・イーストウッド)がやって来て、道を尋ねられた。世界各国を旅しての面白い話などから彼の魅力に惹かれたフランチェスカは、彼を夕食に招待する。ドアの締め方など細かな配慮も出来、二人はデートの末、恋に落ち、そのままベッドを共にする。
最後の夜、ロバートから、一緒に来てくれ、と言われ、フランチェスカは荷物をまとめるが、家族を思い、結局ついて行かなかった。
夫リチャードの死後、フランチェスカはロバートに連絡を取ろうとするが、会社も辞めて消息不明で連絡は取れなかった。何年か後に、弁護士を通してロバートの遺品が届く。そこには、手紙やフランチェスカが彼に手渡したネックレスとともに『永遠の4日間』という写真集が入っていた。
フランチェスカの死後、彼女の遺品のノートには「人生の全てを家族に捧げた。せめて残りの身は彼に捧げたい」という遺志が記されていた。息子と娘の兄妹はようやく母の遺志を理解し、遺灰は、ロバートの遺灰と同様、ローズマン橋の上から撒かれた。
アメリカ・アイオワ州マディソン郡でたった4日間に生涯の恋を見つけた中年男女の愛の物語。
クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの名演技での切ない恋が素晴らしい。
久々に大画面で観賞したが、やっぱりいい。
田舎で自分が居なくなった場合の残された夫や子供達の事を考えて思いとどまるフランチェスカの表情が切なくてなんとも言えないくらい良かった。
アイダホへ行ってみたいと思っているが、まだ行けてないので、いつかロケ地巡りをしてみたい。
90年代の傑作。映画好きならマストの作品。
90年代にタイムリーに見て傑作だと思ったが、50歳になって観たらずっと涙が止まらなかった。
不倫不倫と言って他人を叩く昨今の風潮がいかに人間性を失った社会の現象であるかに気づく。作品の中で出てくる噂好きの町の人たちと同じだ。誰にだって人に言えない美しい4日間はあるはずだ。人生のトラブルや悩みや幸せや喜び。年齢が晩年に入り始めた人ならこの映画のキンケイドとフラチェスカの気持ちが痛いほど分かるはずだ。永遠の一瞬を糧に生きていくこともある。この映画を観て不倫だと言って片付ける人が多いけど、人間としてさみしい人生を送ってる人なんだなぁと思う。
不倫映画だよね?
かなり前に鑑賞。
女性はこんな愛され方に憧れるんだろうな…って、思うけど、これってただの不倫映画じゃないの…。
矢口真里とかベッキーとか叩かれまくっていたけど、この映画の主人公よりもずっと純愛だと思うんだけど。
この映画は評価されて矢口真里やベッキーがダメってことはバレることが罪なのか?
と、映画というよりも世の中の評価がななんだか受け入れ難い。
綺麗にまとまっていて、最後は感動できる映画だとは思います。
マンジャーレ、カンターレ、アモーレ
「食べて、歌って、愛し合う」ただそれだけで幸せ。イタリアにそういう言葉がある。
地の果てでも、美味しい食事と素敵な音楽、そして愛する人がいれば人生は幸せなのだろう。
旦那との日常にマンネリ化していた主婦のもとに現れたリベラルな写真家の男。家族不在の4日間にいけないと分かりながらも、ジリジリと惹かれあうふたり。最近でいうと「昼顔」のような世界である。
「不倫は文化」だとトレンディー俳優が言ったが、いつの時代も人間の根っこの部分に蔓延る、誰かを愛し愛されたいという欲求。ないものねだりで新しいもの好きの性。昨今それへの非難が目に余るものがある不倫を、切なくも美しく描いている映画。
肯定も否定も価値観は人それぞれだが、倫理と人類愛の狭間で揺れる、不倫についてのひとつの最適解がこのなかにある気がする。現代ではヒッピーの延長上に、ポリアモリーの文化も拡がる。
そしてこの作品を観て、改めて映画は時代を刻み込むものだと感じた。歴史は感じても決して色あせない。その時代その時間に生きた人たちがいるから、いつ観ても生々しい。
恋する気持ちも一緒ではないだろうか。人はいくつになっても恋したい生きものだ。
それと、やっぱり手紙の文化はいいよね。いまやどこにいてもいつでも連絡が取り合えてしまう世界。どうやってもう一度あの人に会えるのだろうか、ズキズキしながら繋がりをたぐり寄せ、その瞬間を待ちわびる感情に萌えた。
生涯に一度の恋
二人の4日間の恋は不倫だとしても本物だった。
あの時ついていけば、ドアを開けないの?とか思ってしまったが、二人の決断は正しかったのだろう。
自分自身まだ経験不足。またしばらくして観ると感じるものも違うだろう。
最近のイーストウッドは頑固な爺さん役で救済を描いた作品が多かったけど、今作みたいな恋愛物も良いですね。
永遠に美しく
男は我慢しなし何も決めない
いつも女が我慢して決断を強いられる
どんなに欲しがっても男は待つだけ
今を捨てるのは女の方
いずれ気づくだろう 夢は覚めると
あまりにも歳を重ねると夢の方から去ってゆく
追いかける力もいずれなくなる
しかしそれが本物なら 絶対に手放してはいけない
私の知る限りでは人生は一度だと思う
仮に来世があったとしても意識が無ければないのと同じだからだ
だから今を精一杯生きることが大切なのだと思う
結果に後悔しないように意識していればきっと今が愛おしいものになるのだと信じたいのだ
人生は勇気に比例して、
大きくもなれば
小さくもなるの。
そんな大人の魅力溢れる物語
【男は車のバックミラーに女のペンダントを絡ませ、そぼ降る雨の中、走り去った・・。連れ合いを持つ人ならば、”何らかの感慨”を覚えるだろう作品。クリント・イーストウッド監督の力量を確認した作品でもある。】
ー 彼のベストセラーの映画化である。ー
・男:天涯孤独なカメラマン、キンケイド。 (クリント・イーストウッド)
・女:アイオワ州の片田舎で、農業を営む夫と二人の子供と平穏に暮らす、フランチェスカ。だが、今の生活は”子供の頃に夢見た生き方ではない”と気付いている。(メリル・ストリープ)
・屋根付きの橋(Covered Bridge)で二人は出会い、徐々に惹かれ合い”四日間の恋”をして、女が葛藤を克服し別れるシンプルなストーリー。
・その、ストーリーをキンケイドとフランチェスカを描く”1965年の秋の四日間”をメインに
フランチェスカの子供たちが成人した”1989年(既に、フランチェスカは亡くなっており葬儀の場面が中心)”の風景を効果的に挟みながら、物語は描かれる。
・当時、特に既婚の女性達の間で物語は読まれ、映画化された。(物語は一応、読んだ・・。余り心には響かなかった。)
・だが、私は、上記の2大スターの姿が観たくて、劇場に足を運んだ。
・感想は、
”成程・・、分かり易いシンプルな受け入れられやすい物語をほぼ原作どおりに制作したな。”
というものと、
”優れた俳優の佇まい、身に纏う雰囲気というものは、凄いものだな・・。そして、力量のある監督が撮る映画と、小説は別物になるのだな・・。”
というものであった。
<今作鑑賞後、原作のある映画を観る際には、”原作に引っ張られすぎないように”鑑賞するスタイルが身についた作品。>
『4日間』~ 情念の女
これは大人のラブストーリーである。しかも大ぴらな不倫もの。
フランチェスカ( メリル・ストリープ )は遺体を火葬し、散骨すること、生前に記したノートを息子、娘が読むこと等を遺言していた。ストーリーはこの二人がノートを音読していく形式で展開する。
家族が4日間、家を開けることになり、フランチェスカは暇になるだけでなく、この異郷での
うつろな心に空しさを感じる。そこへカメラマンのロバート ( クリントン・イーストウッド ) がトラックで乗り入れて道を訪ねる。フランチェスカは丁寧に説明し、心ときめく。何の気兼ねもなくロバートのトラックに同乗し、屋根付き橋まで案内する。そこで享楽の時を過ごす。また彼を食事に家へ招く。少し無防備と思えるが、こういう事は60年代のアメリカでは普通にあったのであろう。自然の流れとして、親密度が加速して情事へと移行するのに時間はかからなかった。フランチェスカは自己のうちにうちに秘めていた " 女 " としての情欲に目覚める。肌と肌を触れあっていた二人は一線を超えてしまう。彼女は夫にない魅力に惹かれたのかもしれない。意見のすれ違いが一時あったにせよ、二人は分ちがたい仲になっていた。だがロバートが駆け落ちを促したが、彼女は家庭と家族を背に負っていることを知る故に、踏みとどまる。最後の日、ロバートは去る。家族が帰ってきたからとはいえ、彼女の心はロバートに就縛されたまま。フランチェスカの生涯で最も情念の炎に焼きつくされた4日間であったといえる。
恐怖、人妻不倫推奨映画。 夫と子供がいない間に、ふと訪れた男に欲情...
恐怖、人妻不倫推奨映画。
夫と子供がいない間に、ふと訪れた男に欲情する。純愛を装っているが、こんなの日常に不満を抱く人妻の夢見物語だよね。それが証拠に男は女を一生一途に想い続ける。あるか!現実ならそんな男は単なる遊び人でしかない。
そう、決して人妻は悪者にはならず、私に満足しつつ死んでゆくのだ。ほぼ胸糞と言っていい(笑)
受け入れるのか!子供たち。私なら絶対墓場まで持っていけ、と怒るだろう。
なんとも哀れなのは生涯付き合わされた夫である。この夫も彼女に謝意を述べつつ死んでいくのだ。なんと女に都合のいい話。
これ見て夢を見ている人妻たちよ、忠告しておこう。鉄槌を食らうぞ!(笑)
イーストウッド、ちょっと歳行き過ぎ。メリルもちょっと大きすぎ。イーストウッド、これは自分以外を主演にして欲しかったかな。そんなにメリルがよかったか(笑)
『4日間 』~ 情念の女
これは大人のラブストーリーである。しかも大ぴらな不倫もの。
フランチェスカ( メリル・ストリープ )は遺体を火葬し、散骨すること、生前に記したノートを息子、娘が読むこと等を遺言していた。ストーリーはこの二人がノートを音読していく形式で展開する。
家族が4日間、家を開けることになり、フランチェスカは暇になるだけでなく、この異郷での
うつろな心に空しさを感じる。そこへカメラマンのロバート ( クリントン・イーストウッド ) がトラックで乗り入れて道を訪ねる。フランチェスカは丁寧に説明し、心ときめく。何の気兼ねもなくロバートのトラックに同乗し、屋根付き橋まで案内する。そこで享楽の時を過ごす。また彼を食事に家へ招く。少し無防備と思えるが、こういう事は60年代のアメリカでは普通にあったのであろう。自然の流れとして、親密度が加速して情事へと移行するのに時間はかからなかった。フランチェスカは自己のうちにうちに秘めていた " 女 " としての情欲に目覚める。肌と肌を触れあっていた二人は一線を超えてしまう。彼女は夫にない魅力に惹かれたのかもしれない。意見のすれ違いが一時あったにせよ、二人は分ちがたい仲になっていた。だがロバートが駆け落ちを促したが、彼女は家庭と家族を背に負っていることを知る故に、踏みとどまる。最後の日、ロバートは去る。家族が帰ってきたからとはいえ、彼女の心はロバートに就縛されたまま。フランチェスカの生涯で最も情念の炎に焼きつくされた4日間であったといえる。
大好きな物語
ついつい何度も見てしまう。
フランチェスカとロバートの出会い、かけひき、そして結末。全てがリズミカルな流れで美しい。
大人目線の恋愛が描かれていてしんみりする。
恋をしたフランチェスカが可愛い。
このようなロマンチックでドラマチックな胸が震える瞬間の記憶がある人生の経験があなたにはありますか?
公開当時は内容を聞いて本作の息子のような印象を受けて観もせず毛嫌いをしていました
しかし自分もそれなりの年となり、この映画を自ら観てみたいと思える大人になりました
痛いほどセリフやシーンが心に刺さりました
若い時に観てもやはり全く理解できなかったでしょう
結婚し家族を持ち子供達を育てた年月があったからこそ、本作の素晴らしさ、言わんとすることを受け止められるのだと思います
デビット・リーン監督の名作「逢びき」のように号泣することはなかったのですが、心に染み入る深さと震える余韻はそれを上回るほどです
クリント・イーストウッド65歳
メリル・ストリープ45歳
老人と中高年のカップル、
そして年の差は20歳もある設定です
絶対に交差しようのない二人なのです
なのに交差してしまう
二人がもはや若くない、恋愛なんかもう関係ないと思っていたのに
だからこそ、この恋愛が確かなものなのです
むしろ若い時のような激情が少ない分より純粋なのです
二人の演技は超絶的です
男女の不思議な化学反応を全く自然に再現して見せてくれます
特にメリル・ストリープの役作りは素晴らしく
だらしなく体型の崩れてくたびれた中年主婦そのもの
その同じ女性がみるみる美しく可愛く見えてくるのだから不思議です
不倫のお話といえばその通り
カフェでルーシーを見る町の人々とおなじ視線を向ける方も多いと思います
しかし、本当の恋愛なのです
それも生涯でただひとつの
それに出会い、それ育てるチャンスがあるかないかの差だけで、だれしも可能性のある話のなです
むしろあった方があなたの人生は豊かであると思います
ときめきだけなら誰にもあるはずです
ラスト近く、ドアハンドルに手をかけるフランチェスカ
青信号に変わっても彼の車は彼女を誘うように止まったまま
やがて左折して去っていきます
その前の雨の中立ちすくすロバートのシーン
泣いているようにもみえます
このようなロマンチックでドラマチックな胸が震える瞬間の記憶がある人生の経験があなたにはありますか?
何もないまま日常を繰り返し老いて死んでいく
それだけの人生が幸せなのでしょうか?
本当に生きたと言えるのでしょうか?
ラジオから流れる甘いブルースの数々
台所でのダンスシーンは心が震えました
本当の恋愛を知り、そして分別も忘れない
深く愛し、その愛を大事にしたいからこそその愛を思い出にする
思い出だからいつまでも美しいのです
その思い出を反芻しながら生きて行けるのです
そんな大人の二人の物語だからこそ多くの人々に 愛された物語なのでしょう
ラストシーンの息子の晴れ晴れとした顔が嬉しく心に残りました
平凡な主婦が女を取り戻す話
小さな町で暮らす中年の主婦が、一人のキャメラマンと出逢い、女を取り戻していく姿を描く。
正直、オジサンとオバサンの恋愛モノに、心を動かされませんでした…美しくない…
まぁ、未熟な俺にはまだわからない世界だったかも…
でも、友近のようだったメリル・ストリープが、次第にキレイになっていくあたりは、さすがの世界屈指の大女優って感じでした(^^)b
ってゆーか、ただ単に、イーストウッドがメリル・ストリープとイチャつきたかっただけだったりして(!?)
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