劇場公開日 1995年9月15日

「【男は車のバックミラーに女のペンダントを絡ませ、そぼ降る雨の中、走り去った・・。連れ合いを持つ人ならば、”何らかの感慨”を覚えるだろう作品。クリント・イーストウッド監督の力量を確認した作品でもある。】」マディソン郡の橋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【男は車のバックミラーに女のペンダントを絡ませ、そぼ降る雨の中、走り去った・・。連れ合いを持つ人ならば、”何らかの感慨”を覚えるだろう作品。クリント・イーストウッド監督の力量を確認した作品でもある。】

2020年2月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

幸せ

 ー 彼のベストセラーの映画化である。ー

 ・男:天涯孤独なカメラマン、キンケイド。 (クリント・イーストウッド)

 ・女:アイオワ州の片田舎で、農業を営む夫と二人の子供と平穏に暮らす、フランチェスカ。だが、今の生活は”子供の頃に夢見た生き方ではない”と気付いている。(メリル・ストリープ)

 ・屋根付きの橋(Covered Bridge)で二人は出会い、徐々に惹かれ合い”四日間の恋”をして、女が葛藤を克服し別れるシンプルなストーリー。

 ・その、ストーリーをキンケイドとフランチェスカを描く”1965年の秋の四日間”をメインに
 フランチェスカの子供たちが成人した”1989年(既に、フランチェスカは亡くなっており葬儀の場面が中心)”の風景を効果的に挟みながら、物語は描かれる。

 ・当時、特に既婚の女性達の間で物語は読まれ、映画化された。(物語は一応、読んだ・・。余り心には響かなかった。)

 ・だが、私は、上記の2大スターの姿が観たくて、劇場に足を運んだ。

 ・感想は、
 ”成程・・、分かり易いシンプルな受け入れられやすい物語をほぼ原作どおりに制作したな。”
 というものと、
 ”優れた俳優の佇まい、身に纏う雰囲気というものは、凄いものだな・・。そして、力量のある監督が撮る映画と、小説は別物になるのだな・・。”
 というものであった。

<今作鑑賞後、原作のある映画を観る際には、”原作に引っ張られすぎないように”鑑賞するスタイルが身についた作品。>

NOBU