マディソン郡の橋のレビュー・感想・評価
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単純に言えば不貞の話
田舎の欲求不満の奥さんと、偶然通りかかった間男が不倫する話
‥なはずなんだけど、前半のメリルストリープのぶりっ子キャラは鼻につくものの、全般的に感情の描写が繊細で、ぶりっ子キャラも後半にかけての伏線になってると思った。2人の演技力の高さからか自然と感情移入でき、別れ話のシーンや別れ際のシーンはグッとくるものがあった。
2回観たい映画。
ただ、現在では作れない脚本とも思う。
古いけど印象に残る映画だった。
評価:3.8
涙が止まらない
久しぶりに見ると、新しい気づき
今の時代に観ると物足りなさが
BSで録画視聴。
クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの共演は確かに見応えがある。
公開当初ならそれなりに印象深いが、今の時代に観るとストーリーも平凡だし、物足りなさを感じた。ストーリーも単純。よくある話。残念。
家族に自分の人生を捧げてきた人が自分の人生を生きる
偶然出会ったナショナルジオグラフィック者のカメラマン(クリント・イーストウッド)と田舎の平凡な主婦(メリル・ストリープ)。クリントがメリルに橋への行き方を尋ねたきっかけで知り合い、互いに惹かれ合い、運命の恋に落ちる。家族が泊りがけで出掛けている4日間に二人は大恋愛を堪能するが、家族が帰ってくる日に別れることに。
発表当時ベストセラーになった小説の映画化作品。映画も2大スターの競演で大ヒット。日本でもオバサマ達を中心に一大ブームとなりました。実際のマディソン郡の橋を見学に行くツアーもあったように記憶してます。恐らくマーライオン並みにガッカリ感が大きかったのではないでしょうか。
私も含めて、多くの人の心に残るシーンは、最終盤でしょう。ずぶ濡れになりながらこちらを見つめるクリントの本気度にメリルの心が揺さぶられシーン。車に旦那が戻ってきて、反転させると、前には彼の車が赤信号で停車中。ドアを開けてあの車に飛び込もう、いや・・・。ドアレバーを握る手にも力が入る。脳内では子供、世間体、愛、未来などのせめぎ合い。どうするメリル??
いいですねー。瀬戸内寂聴なら、間違いなくドアレバー引いてますね。なんでアンタ行かないの?とまで言ってるかも。でも、正解は人それぞれ。愛の形も人それぞれ。何を大事にするかも人それぞれ。他人にどうこう言われるものではないですよ。
年月を経て、彼の死を知り、自分の死後は彼と過ごしたいと願う。私は今までの人生を家族に捧げてきた。子供が聞いても涙がでますよ。ここですよね、胸を打つのは。家族が嫌いなわけじゃないけど、誰かから本気で愛されたい。人生で初めて知った本物の愛だから、死後くらいは自分の思い通りにさせて欲しい。私が子供だったとしても、遺骨は撒きますよ。川にでも海にでも撒きますよ。
日本版を作るなら、メリルの役は斉藤由貴がいいな。田舎臭さもありつつ魅力的で肉感的で。でも、クリント役を演じる人がパンツ被って写真撮るハメになるから実現しないと思うんですよ。橋は錦帯橋あたりでいかがでしょうか。
根本的なところで不満があるのは、中年にもなると、出会ってすぐに運命の恋には簡単には落ちないと思う点ですね。相応の人生経験積むと、そんな簡単に本気になれない。好感を持つことはあっても、何もかも投げうってというところまでいくには、もう少し時間が必要。それでも心も体も熱いなら、いいよね、ドアレバーを引いても、というぐらいの時間軸のストーリーだともっと没入できたと思うな。
意味不明なオジオバの恋愛
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旦那も子供もいるオバさんが4日間家で留守番する。
その時に道を尋ねて来たクリントと不倫の関係になった。
クリントは結婚もせず自由な人生を歩むカメラマンだった。
しかしこの恋は本物で、全てを捨てて一緒に来いと言う。
オバさんは迷ったが、結局は平穏な生活を選んだ。
やがて旦那も死に子供も独立した後、クリントが死んだ。
オバはんは遺品が送られた事でそれを知った。
彼女にとって一生忘れられない4日間の出来事だった。
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何で自由人のクリントがこんなオバはんと恋に落ちたのか?
オバはんがクリントでなく家族を取ったのも当たり前だと思う。
クリントの意味不明な行動と身勝手さが目立つ。
さらに何年も経って遺品をオバはんに送るのも謎。
オバはんは一人暮らしになっていたが、家族がいたら迷惑かかるし。
そもそも恋愛物に興味がないが、この作品は特にイケてない部類。
知りたくなかったであろう母親の恋
メリルストリープ扮するフランチェスカジョンソンは、遺言で火葬して欲しいと言う事で遺族は面食らった。
クリントイーストウッド扮するジャーナリストロバートキンケイドは道に迷ってフランチェスカに橋の位置を聞きに来たのでフランチェスカは案内した。ロバートは車の中でフランチェスカがイタリア出身と聞いて生まれ故郷を知っているとの事で盛り上がった。
案内だけで終わるはずがフランチェスカは夫の 留守中にロバートを家に招き入れた。ふたりは気が合ったんだろうね。ロバートは会話上手だね。フランチェスカも退屈していたのかな。ときめいてるもんね。僕が一生をかけて写真を撮ってきた事は君に会うためだったなんてさ。でも遺書で知った子供たちからすると知りたくなかったであろう母親の恋だね。
愛の激流
全然イタリア系には見えないメリル・ストリープを起用(オファー)したイーストウッド。その時点でもうあやしいなぁと思うんたけど、アイオワの田舎の素朴な専業主婦の感じはモニカ・ベルッチじゃ無理だもんな~なんて考えてしまいました。
激情にまかせるシーンも含め、とにかくフランチェスカ役のメリル・ストリープが素晴らしい。
同じころに激流なんていう川下りサバイバルクライムアクション映画にスタントなしで出ていた彼女。すこし贅肉を気にする中年女性の役つくりといい、この映画ではみずから筏を漕ぎだしたとはいえ、愛の激流におぼれながらも、最後には必死に堪える彼女の演技に、私はのみこまれてしまいました。
それの話しにからむ兄妹の会話もたまりませんでした。
大人になったんですね。
大人になった子供には知って欲しかったと言うフランチェスカの気持ち。世界中を放浪するナショナルジオグラフィックの写真家との本気の恋。
そんな気持ちがわかる齢にいつのまにかなってしまいました。
ずぶ濡れのイーストウッドのシーンはなんかズルい感じがしましたが、妻の涙を見たら、旦那だって気づかないわけはないですよね。家の中がタバコ臭かったり、知らないビールの空き瓶があったり、ブランデーが急に減ってたり、加齢臭臭いシーツ洗濯したのか?とか気になってしまいました。そのへんは、女性はぬかりないかとはおもいますが。
町で噂の的だったルーシーと急に親友になったりするのはちょっと違うなぁと思いましたが、たぶん寂しかったんでしょうね。
うちの嫁もずいぶん前から散骨を宣言しています。振りかえればその辺からもう・・・、な気がします。
しかし、「間男」の遺骨と一緒に橋の上から散骨してくれって、頼まれた子供はさすがにいやな気持ちでしょうね。
許されない恋だから美しいのか
二人の子どももティーンエイジャーとなり母親の手を離れ、夫との関係もマンネリ気味。ロバートに家族のことを聞かれて、悪いようには言わないけれど、夫への思い、諦めた夢、田舎の人間関係の難しさなどが透けて見える。トキメキを覚えたロバートを追う視線に、恋する者のドキドキ感
を感じた。お互いに許されない恋とわかりつつも、会話を交わすごとに、この人!って少しずつ確信を深めていくような描写が良い。
二人に許されている時は4日間のみ。ロバートは風来坊。どこかにいつくタイプではない。たとえ彼についていっても、一緒に旅をして歩くわけには行かないだろうし、一気に恋が冷めるかもしれないし、残してきた家族に後ろ髪を引かれて罪悪感にさいなまれるだろう。それでも、今までに経験したことがないような恋の喜びが彼らを苦しめる。
世の中の結婚すべてが、この人しかいないって形で成就すれば、不倫はもっと減るのだろう。そこが結婚の難しいところ。いつの間にか、男女間の恋や愛のエネルギーの交流が遠ざかっていってしまう。
人生でただ一度だけの恋と確信したからの、別れの切なさ。別れを受け入れなければならない苦しさ。ツインレイって考え方があるけれど、まさにそんな感じ。二人にしかわからない世界ってあるのだろう。
4日間だけの恋だったからこそ、なおさら美しい思い出として、二人の間に永遠に生き続けるのだろう。
しかし、40・50を過ぎて、恋をできるって羨ましいとも思った。現実、そんな風には、行かないものですよね。
切なくも美しい恋愛物語
どんどん惹かれていくメリル•ストリープの表情が可愛らしい。 そんな...
許されてはいけない4日間
しあわせな四日間
フランチェスカはロバートに
一目惚れだったのだろうか
…道を聞かれても道案内していなければ
何も起こらなかった
一緒にマディソン郡の橋まで行く途中
彼との会話が楽しくて
ロバートに興味を抱いた
夕食に誘って
夕食を作っている時も
何か手伝う とか
ドアを静かに閉める とか
何気ない彼の気遣い
ロバートの優しさに惹かれていった
彼が理想の人
それとも…
平凡な日常を変えたかっただけ
駆け落ちしなくて正解だったのか
どうか分からないけど
……あの日の四日間は
彼女にとって特別な時間
しあわせな人生に花を添えた
『お互いに出会う為の四日間』
遺灰を彼と共に…とは
彼を想う気持ちが大きかった
来世では彼のところへ…
みんな大好き不倫
愛の言葉
ロバート・ジェームズ・ウォーラー原作
世界的ベストセラ-小説の映画化
監督・製作・出演は
クリント・イーストウッド
共演、メリル・ストリープ他
アイオワ州マディソン郡で
出会った写真家ロバートと
平凡な主婦
フランチェスカの愛の物語。
家族の為に愛を諦め
二人が過ごした4日間の
思い出を糧に生きてゆく
賛否両論でしょうが
不倫も純愛の一形態?
とにかく、二人の
心理描写が素晴らしいのです。
美しい田園風景や
乙女のようなメリル・ストリープの
演技も印象的です。
雨の中
夫が運転する車のシーン
ドアノブに手をかけながら
前をゆくローバートの車を見つめる
フランチェスカの心の葛藤に
号泣でした。
劇中
ロバートが、フランチェスカに
伝える言葉がまた凄くて
「僕が、何故、写真を撮り
何故、ここまで来たのか
全ては、運命だったんだ。
これまでの人生で
僕がやってきたことの全ては
君に出会うためだった」と・・・
ひゃ~こんな言葉を
言われてしまったら~
(#^.^#)
でもね、フランチェスカは
妻として母としての
責任を取るのです。
ラストは、また感動です。
レビュー 100作品目達成⭐
細かい表現が見事
平凡だけど幸せな主婦が
突然の激しい恋に落ち 彼と過ごした4日間の
細かい心の動きを見事に描いています。
夫の事についてはほとんど語っていないのに
音楽や詩を愛する感性はなく、
家事を手伝う事もない テレビとビールで夜を過ごす
どこにでもいるアメリカの中年なのだろうという事が
伝わってくる!
平凡に過ごしてきた自分の中に見つけた激しい衝動
夜中に車を走らせ詩を引用した文章で彼を誘い
街の噂になる事を恐れながらも
彼に逢いたい気持ちをおさえられない
フランチェスカのセリフ。
ただ愛し合うだけじゃなくて
愛してしまったから疑い、怒る。
愛と真逆の感情に揺さぶられてしまったり。
雨の中の別れのシーンでは
きっと夫は気づいたんだと思う
それでも問う事も責める事もなく自分を選んだ妻と
暮らしていく。
全てが切ないシーンだった。
久しぶりに号泣した作品でした。 私は未婚で恋愛経験も少なく 共感す...
久しぶりに号泣した作品でした。
私は未婚で恋愛経験も少なく
共感するポイントなどはあまりないのですが
何故だか涙が止まりませんでした。。
メリル・ストリープの細かな表情や仕草、
演技に吸い込まれたのだと思います。
幸せも切なさもギュッと詰め込まれてますが
とても自然でした。
裸足のフランチェスカ、ドアを静かに閉めるロバート
監督、イーストウッドだったのかーーーー!原作読んで映画も公開されて割とすぐに見た。その時は原作者がちゃらいおじさんだなというイメージでふーんという感想だった。
唯一よく覚えていたのはロバートがドアを静かに閉める人であることだけだった。フランチェスカはイタリアのバーリ出身で、夫のリチャードとはナポリで知り合ったこと、教師をしていたが妊娠出産で夫に言われて仕事を辞めたことは今回初めて知った。
4日間を演じるメリル・ストリープはイタリアの女優のようだった。目の下には隈、世間が狭い片田舎に住んでいる取り柄もない女と思いこんで生活に退屈してもう何かを諦めている彼女。裸足であちこち歩き回る彼女。常に髪をアップにしてた。でもロバートとの会話が彼女をどんどん解きほぐしていって、君はsimpleではないとロバートが言うほどに教養があって夢もある女性であることが私たち観客の前に顕れる。アイスティーに誘い、夕食に誘い、吸うときは必ず自分にも勧めてくれるロバートから煙草を受け取り、よく笑い冗談を言い髪もおろしデコルテが開いたドレスを身につける。ロバートはアイルランド出身という設定だった。イエーツやバイロンの詩も登場する。その詩がふたりを更に強く結びつける。
ちょっとした二人の仕草、指や手の触れ合いがとても繊細な演技で心が久しぶりに震えた。
ロバートはトーンを抑えた声で非常に物静かだ。キッチンで食事の支度をする彼女に何か手伝おうか?とその都度(計3回!)申し出る。外での散歩に彼女が不安を覚えたこともすぐに察する。声、話し方、気がきく、会話が弾む、ユーモアもたっぷり。こんな人はめったに居ない。当時イーストウッドは64~5歳だ。かっこいい!こういう人に憧れます😢
26年たってまた見ることができてよかった。
相手がソンドラ・ロックだったら面白かったかも
土砂降りの雨の中、傘もささずに立ちすくむクリント・イーストウッドを見つめるメリル・ストリープ、どうすることもできない切なさが伝わるシーンだ。結局のところ、この映画は不倫ドラマであり、他の不倫ドラマと同様に、個人的にはなかなか感動するまでには至らなかった。
まっとうだけがいいとは限らない…
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