「ラストシーン」街の灯(1931) odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーン
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あのアインシュタインがラストシーンで泣いていたという逸話もある名作。いまさら天才チャップリンを評するなどおこがましいのだが絵に描いたような美談を嫌味なく笑いを交えて描けるのだから凄いですね。主人公は悪い人ではないのだが聖人君子でもなく、頑張ってもそう容易くはお金が転がり込まない展開もある種リアリズム、庶民の感情をよくも悪くも十分心得ていて魂を掴む心憎い脚本・演出には脱帽です。ただ、この物語を今風に撮ったら興醒めかもしれません、ベタな話を堂々と描けるのも白黒・サイレントの魔法の力なのかもしれませんね。
彼女は心の目で見ていたからなのでしょう、風体でなく恩人と見定めるラストは映画史に語り継がれる名シーンでした。
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