マダムクロード

劇場公開日:

解説

フランス、アメリカの政財界に甘い夜を提供するマダム・クロードと、彼女の背徳の魔術より生まれた娘達の物語。製作はクレール・デュバル、監督は「O嬢の物語」のジュスト・ジャカン、脚本はアンドレ・G・ブリュネラン、音楽はセルジュ・ゲンズブールが各々担当。なお挿入歌をジェーン・バーキンが唄っている。出演はデイル・ハドン、フランソワーズ・ファビアン、マレー・ヘッド、モーリス・ロネ、ビベケ・ヌドセン、クラウス・キンスキー、ジャン・ガヴァンなど。

1977年製作/フランス
原題または英題:Madam Claude
配給:富士映画
劇場公開日:1977年10月1日

ストーリー

たった1本の電話で、世界各国の高官のもとに華麗な娘が現われ、男達に快楽を与えると、報酬と共に、パリのある女性の所へ帰っていく娘達。マダム・クロード(フランソワーズ・ファビアン)がその女性の名。いわゆるVIP相手の売春組織の女ボスである。マダムは娘達の教育には注意を払っていた。商売の相手が相手だけに、変なスキャンダルを起こしては大変だ。だが、娘の1人、アン・マリー(ビベケ・ヌドセン)が、キャメラマンのデビット(マレー・ヘッド)と付き合っているのをマダムはまだ知らなかった--。そんなある日行きつけのブティックでマダムは万引きが見つかった娘エリザベート(デイル・ハドン)を助ける。その場は、マダムの誘いを避けたエリザベートだったが、嫌な上役と喧嘩して失業状態になっては、マダムの誘いに乗らないわけにはいかなくなった。シックなアパート暮らしの洗練されたマダムの物腰が、エリザベートの不安をぬぐい去る。「貴女なら成功するワ」--その夜、ピアニストのピエール(モーリス・ロネ)と甘美な一夜をすごす、エリザベート。幸せが訪れたような錯覚。一方、マダムの行なっている仕事を写真に撮り続けるデビットの存在にマダムは気づき、暗黒街の大物グスタフ(ジャン・ガヴァン)の力でデビットを娘達から遠ざける。そして、美しく変身したエリザベートは船舶王ザルキス(クラウス・キンスキー)の招きで豪華ヨットに行くが、今までの幸せに対して目がさめ、疑問を持つようになっていった。その頃、CIAはロッキード事件の一環の調査としてマダムに興味を持ち出していた。そのためには、デビットの写真が必要となる。だが、デビットはCIAを恐れ、警察と取り引きをしようとした。しかし、マダムの手は警察にまでおよんでいる。写真の取り引き現場に現われた刑事は、写真と共にデビットを殺そうとするが失敗。刑事の顔を見たアン・マリーは殺される。そして逃げたデビットも執拗な刑事の追跡の前に、消えた。こんな世界はイヤ。虚飾の世界をエリザベートが去っていってから数日後、マダムは刑事よりデビットの写真を返された。でもその中にネガはなかった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0クロード夫人

2020年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

パリの高級娼婦派遣業を営んでいるのがマダムクロード、お客は政治家、官僚、外交官、経済人など豪華なメンバーだ。
ロッキード事件が起き、アメリカのCIAが動き始める。
娼婦の恋人でカメラマンの男がスキャンダル写真を持っており、命を狙われる羽目に。
ジュスト・ジャカン監督は女性の裸をとてもきれいに撮る。

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