「言葉遣いって大事」マイ・フェア・レディ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉遣いって大事
第37回アカデミー賞作品賞受賞作。
DVDで3回目の鑑賞(字幕)。
数々の名ナンバーと共に、貧しい身分である花売り娘イライザが言語学者ヒギンズ教授の指導の下、華やかな淑女に生まれ変わっていく様を描いたミュージカル。
終始コミカルな演出に満ちていて楽しいですし、3時間近くの上映時間があっと言う間に過ぎていくように感じました。観ていてとても幸せな気分になりました。
オードリー・ヘップバーンが神々しいほど美しい。
粗野な花売り娘から誰もが振り向く麗しき淑女への変化を見事に演じ分けている演技力がすごい。歌は歌手の吹き替えなのが残念ですが、天は二物を与えずと云うことでしょうか?
名作と呼ばれる映画たちは、いろいろな教訓を与えてくれる気がします。それが普遍的なものであるからこそ、長い間人々に愛される作品になるのだと思います。
本作も例外では無く、言葉はとても大事なものだと云うことを、当時の階級社会を通して描いていました。生きていく上で言葉遣いや口調がその人の印象を決定してしまう。
イライザも当初は身分相応の言葉遣いでしたが、矯正された途端、見事社交界デビューを果たし、王子様のダンスの相手に選ばれるほどのステップ・アップを成し遂げました。
言葉遣いがその人をつくり上げていく。印象もガラッと変わり、全く違う世界が開けることだってあるんだな、と…。正しい言葉遣いを心掛けようと思いました。
[余談]
登場人物のファッションも大変興味深かったです。
モーニングなどの正しい着こなしが描かれているそうで、大変参考になりました。これで僕も紳士になれる?(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2021/05/29:Blu-ray(4Kデジタル・リマスター版,字幕)
※修正(2024/06/26)