ボンベイ

劇場公開日:

解説

16世紀に建てられたイスラムモスクを数十万人のヒンドゥー教至上主義の暴徒が破壊した宗教暴動アヨディヤ事件を背景に、ムスリム(イスラム教徒)の娘とヒンドゥー教徒の青年の恋を描く社会派の問題作。監督・脚本はインド映画界きってのスター監督と呼ばれるマニラトナムで、本作が監督第13作目となる。製作はS・シュリーラーム。撮影はラージーヴ・メーナン。音楽は「ムトゥ 踊るマハラジャ」のA・R・ラフマーン。本作からは3曲がインド国内チャートのナンバーワンに輝いており、インストゥルメンタルのテーマ曲はイギリスのコンピレーション・アルバムに収録された。作詞はシュリー・ヴァイラムットゥ。音楽録音はジョージ・ハリスンのアルバムも手掛けるH・シュリーダルと、S・シヴァクマール。録音はV・シュリーニヴァース・ムールティとラクシュミ・ナーラーヤナン。美術はトーッター・タラニ。編集はスレーシュ・アルス。衣裳はマーリニ・シュリーラーム。振付はラージュ・スンダラム。出演は「インディラ」のアラヴィンドスワーミ、『1942-A Love Story』(日本未公開)のマニーシャー・コイララほか。

1995年製作/141分/インド
原題または英題:Bombey
配給:アジア映画社=オフィスサンマルサン
劇場公開日:1998年7月25日

ストーリー

久々に故郷に帰ってきたジャーナリスト志望の青年セーカル(アラヴィンドスワーミ)は、娘シャイラー・バーヌ(マニーシャー・コイララ)と恋に落ちた。ふたりは結婚しようとするが、セーカルの父ナラヤナン(ナーザル)もシャイラーの父バシール(キッティ)も大反対。セーカルの家はヒンドゥーであり、シャイラーの家はムスリムであったからだ。しかしシャイラーはボンベイに戻ったセーカルのもとへ飛び出していき、ふたりは結婚生活を始めた。やがてセーカルは望み通り新聞記者となり、ふたりの間には双子の男の子(ハルシャー、フリダイ)が誕生した。こうして瞬く間に6年が過ぎ、1992年12月6日、アヨディヤ事件が起きる。これをきっかけに緊張関係にあったヒンドゥーとムスリムの対立が一気に激化する。ボンベイでも暴動が発生し、セーカルの双子の息子は焼き殺されそうになるところをすんでの所で逃れた。暴動の報に接したナラヤナン、そしてバシールとその妻は少し沈静化したボンベイを訪れ、両家は和解を果たした。しかし再び様々な事件が起こり出し、暴動が激化し始めた。セーカル一家の住まいにも暴徒の放った火が燃え移り、夫婦の親たちは燃えさかる部屋に閉じ込められてしまう。さらに逃げまどうセーカルとシャイラーは息子たちとはぐれてしまった。激情にかられたセーカルは暴徒たちを制し、彼らの行動がどんなに非人間的なことかを訴えた。するとそれに共感した普通の市民たちが勇敢に立ち上がり、暴徒たちの武器を捨てさせた。そんな中でセーカルとシャイラーは無事息子たちと再会するのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

2.51998年8月鑑賞。

2024年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観たの忘れてたのか、前は掲載されていなかったか。

『ムトゥ 踊るマハラジャ』の大ヒットでインド映画が注目され始めた時期だったかと思う。
ただ娯楽一辺倒ではなく、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立をメインに据えて、社会派要素の強い作品ということで観に行った。「ロミオとジュリエット」的なラブロマンスで、歌と踊りは控え目。ただ同じようなシチュエーションを繰り返して、ちょっと尺稼ぎに見えるところもあり、満足度は低目だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
なお