ホンコン・フライド・ムービー

劇場公開日:

解説

強力なライヴァル店の出現で窮地に陥った尊大で利己的な鴨料理店主が、周囲の人々の姿で変わっていく姿を描くドタバタ人情コメデイ。アメリカのファースト・フード店や日本企業のスパルタ教育を皮肉っている。監督・脚本はクリフトン・コウ、製作はロニー・ユー、脚本・製作総指揮・主演は“Mr.BOO!”シリーズの香港喜劇王マイケル・ホイ、撮影はデレク・ワン、音楽はリチャード・ユエンが担当。マイケル、リッキーの他に末弟サミュエルが彼自身の役で顔を出す。

1988年製作/香港
原題または英題:Chicken and Duck Talks 鶏同鴨講
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:1992年1月23日

ストーリー

味は天下一品のローストダックの老舗オールド・ホイ・キーの店主ホイ(マイケル・ホイ)はケチで頑固な男だった。そんな彼を支えるのは健気な妻ギョン(シルヴィア・チャン)だけだった。ある日、店の真向かいに外資系のフライドチキンの系列店ダニーズが開店した。ホイの店の常連は清潔・サーヴィス・フレッシュと三拍子そろったダニーズに流れ、ホイの店はたちまち経営難に追いこまれてしまう。それでもホイは妻や従業員の忠告に耳を貸そうとしない。ついにはウェイター頭(リッキー・ホイ)までダニーズに移ってしまう。ホイの店取り潰しを画策するダニーズの経営者ブーンはホイの店に鼠を放ち、保健所に一時休業を通告させるのに成功する。もはやこれまでと観念したホイに、ギョンは彼女の母親に金策を頼むから考え直すよう説得するが、ホイは聞こうとせず大喧嘩となる。だが、間違っているのは誰かをその頃のホイは身をもって知ったいた。彼は翌朝、姑を訪ねると頭を下げた。店の大改装が始まった。新しい従業員が雇い入れられ、メニューの数も増え、店は清潔に造り直された。元々味では負けないオールド・ホイ・キーは再び客足を取り戻した。逆に営業不振に陥ったダニーズはホイのダックの味を盗もうとするが、あえなく失敗。かえって経営は悪化する。ある夜、ダニーズは経営陣の内輪モメのせいで火事となる。そんな彼らを救助したのはホイだった。ダニーズは一時休業となり、ホイの店はますます繁盛していく。満足気なホイの傍には愛妻ギョンの笑顔があった。

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