「トラウマ植え付けられた」ポルターガイスト(1982) なつさんの映画レビュー(感想・評価)
トラウマ植え付けられた
1982年?!!!
そんな昔の作品だったのか〜
そしてスピルバーグにこの頃から私はやられてたのか〜
気づかなかったよ…
幼少当時、金ローでは結構同じ作品ばかりぐるぐると流してて「ジョーズ」「プロジェクトA」「酔拳」「13日の金曜日」「エクソシスト」などなど今観ても名作揃いの作品で贅沢だったなぁ…と思う。
そしてこの「ポルターガイスト」もそう。
金ローで何度も観た。
子供の頃毎回観てたけど、どうしても目を逸らして見れなかったシーンが、生肉が動き自分の咥えていたチキンからウジがわき、手洗いで流していたら突如ライトが赤くなり顔が溶けそれを己で引きちぎる。このシーンだけはマジで見れなくて目を覆っていた覚えがある。
この作品のおかげでピエロ恐怖症になり、雷鳴の音を数えるようになり、ベッドの下を覗くのが怖くなり、テレビの砂嵐は見てはならない、スプーンは曲がると信じてた。
ここまでのトラウマをガッチリ植え付けられたにもかかわらず大好きな作品なので始末におえない…
ホラー好きになったのもこの作品との出会いが大きいと思う。
子供の頃はただただ怖い対象だったこの作品。
今では考えられないほどの大きな家族愛がテーマであり他の霊現象はそれを浮き彫りにする舞台装置みたい。
それほどに愛と絆の深い家族。
その愛情ゆえに被害にあったキャロルアンはかわいそすぎ。キャロルアンって名前も珍しいなぁと思ったなぁ。
確かに昔の作品だけあって、チープなところはあるけど十分怖い。
特にテレビ越しに映る光と影の陰影を使った演出や見せ方がほんと怖っ。
無事に解決し、お引越し準備をしつつもキャロルアンの背後に見える家。
まだまだやりまっせ〜!な感じマシマシ。
昔の記憶だと骸骨プールに入るのは姉かと思ってたけど母親だったのね。
逃げることなく憔悴する母親に寄り添う教授。
そして謎の霊媒者タンジーナ。
たくさんの人の力を借りるが最後はやはり家族愛なのよね。
そして霊的なものは電磁波に影響するんだなぁ…それにしてもしすぎだろとか思ったよ。
あの、おもちゃが2メートル動くのを見たんだぜ!って言ってたアシスタントに荒れ狂う子供部屋を開ける父親の顔…ため息混じりですわ。
よくないんだよ、決してよくないのだけど、少しそんな事で威張るなザマァって私は思ってしまったよ。
最後ホテルに家族が入ったあと、父親がガラガラとテレビを外に出したのは忘れられない。