ボルジア家の毒薬

劇場公開日:

解説

「愛すべき御婦人たち」につぐクリスチャン・ジャック監督の作品である。史上に名高いルクレチア・ボルジアの波瀾に富んだ半生を「真夜中の愛情」のジャック・シギュールが脚本に書き、クリスチャン・ジャックと「浮気なカロリーヌ」の原作者セシル・サン・ローランが脚色、台辞はシギュールが担当した。撮影は「愛すべき御婦人たち」のクリスチャン・マトラ、音楽は「嘆きのテレーズ」のモーリス・ティリエ。主演は「浮気なカロリーヌ」のマルティーヌ・キャロル、「三人の名付親」のペドロ・アルメンダリス、イタリアのマッシモ・セラート(「地中海の虎」)で、以下「裁きは終わりぬ」のヴァランチーヌ・テシエ、「愛すべき御婦人たち」のルイ・セニエ、アルノルド・フォア、クリスチャン・マルカンらが助演する。

1952年製作/フランス
原題または英題:Lucrece Borgia
配給:映配
劇場公開日:1954年5月25日

ストーリー

一四九八年、ローマのカーニヴァルの夜。為政者ボルジア家の姫君ルクレチア(マルティーヌ・キャロル)は近く兄チェザーレ(ペドロ・アルメンダリス)の政策の犠牲としてナポリのアラゴン公と結婚する身。心の憂さに堪えかねてこの夜街へさまよい出ると、途中立寄った魔法使いの予言通り、彼女は眉目美しい青年と踊ることになった。抱擁を終えた二人は、数日後の結婚式でこの相手こそアラゴン公(マッシモ・セラート)でありルクレチアであったことにはじめて気付き、暗かるべき結婚は彼らにとって全く予期しないよろこびに変った。アラゴン公は新妻にまつわる浮気女という忌わしい噂も忘れて彼女を愛そうとしたが、祝宴の催しに行われた囚人の焼殺や兵士を狙う騎馬猟を見せられると、ボルジア家に流れる血の残酷さに恐怖せずにはいられなかった。猟の餌物に供された兵士パオロは、追いつめられた苦しさから、かってルクレチアと行った情事を暴露、チェザーレに殺された。このことからルクレチアは夫に、前夫スフォルザとの仲を兄に割かれ、その時怒った前夫の手から彼女を救い出したパオロに身を任せたいきさつを、告げねばならなかった。さてチェザーレはフランスと同盟し、この政治状勢の変化からアラゴン公をうとんじはじめた。先ず毒殺されかかった彼は一旦ルクレチアの機転で城外へ逃れたものの、チェザーレはなお刺客を放って彼に重傷を負わせた。アラゴン公は今や妻さえも信じられず、看護を拒否されたルクレチアは自殺の刄も兄にとりあげられてしまった。アラゴン公は止めを刺されて息絶え、いま、恋人のすべてを兄によって殺されつづけたルクレチアは、生ける屍のように次なる結婚を待つべき運命におかれている。

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映画レビュー

3.0マルティーヌ・キャロルの胸元

2022年1月22日
Androidアプリから投稿

私の幼い頃 吹き替え/短縮が多かったけれど
テレビで「洋画劇場」が盛んだった

美しいドレスを着た美女が出てくる映画が楽しかった

マルティーヌ・キャロルの映画もそんな風に見ていたら
アッケラカンと脱いで
湯浴みかなにかしちゃうので驚愕した
〈お色気映画〉というのを理解した瞬間であったように思う

今回再見する機会があり
あの頃気がつかなかったことも沢山あった

キツネ顔なのでカマトトっぽい「浮気なカロリーヌ」より
この映画の方がしっくりくるし美しいような気が

胸そのものも綺麗なのだろうが
ドレスを着用する民族にとって大切な
デコルテ部分が美しい人なのだと思う

しかしそのチャームポイントの強調されたドレスが
なんか笑える
〈お色気映画〉だからね

ちょっとくだらなく思えたりもするが
キャロルの胸元以外も真面目に作り込んでいることは理解

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jarinkochie

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