炎の街
劇場公開日:1950年12月27日
解説
「ダコタ高原」と同じく、ジョン・ウェインが製作主演、ジョセフ・ケインが監督に当った作品で「レッド・リヴァ」のボーデン・チェイスが脚本を書下し撮影は「奇蹟の鐘」のロバート・デグラス、音楽は「Gメン」のアン・ヴォーザーク、「テキサス警備隊」のジョセフ・シルドクラウト、ヴァージニア・グレイ、「三十四丁目の奇跡(1947)」のウィリアム・フローリー、ラッセル・ヒックス、ジャック・ノートン、ポール・フィックス等。
1945年製作/アメリカ
原題または英題:Flame of Barbary Coast
配給:セントラル
劇場公開日:1950年12月27日
ストーリー
20世紀の初頭のサン・フランシスコの紅燈街バーバリイ・コーストはライト・モレルの支配下にあった。モンタナの牧童デューク・ファーガスはモレルの借金500ドルを取り立てにこの地に乗りこみモレルの経営するエル・ドラドの賭博で集金を全部すってしまうが、歌姫フラクスンの美しさに打たれた。デュークはモンタナから賭博師スムーズ・ワイリイを伴って再びバーバリイ・コーストに乗りこみ、ワイリイの仕込みよろしく、エル・ドラドをはじめ、同地の賭博を片っぱしから荒して巨財を蓄え、自らシルヴア・ダラーを経営し、モレルに対立する勢力家にのりあがった。彼はまたフラクスンをシルヴア・ダラーの花形として懇望したが、彼女はデュークに好意をもちながら、モレルの献身的な愛情を裏切るに忍びず、苦境に立つ。しかし、強引なデュークには勝てず、シルヴア・ダラーの開店はフラクスンの出演で一段と賑わう。同時にまた、市長選挙に打って出たモレルと、これに反対する粛正派の対立があり、デュークはもちろん粛正派に協力していた。モレルは暴力をもって選挙を左右するが、デュークの率る反対派と正面衝突をし大混乱におちいった。そこに重ねてあのサン・フランシスコ大地震だった。バーバリイ・コーストは灰燼に帰し、モレルは重傷の後もなお、再起の信念を疑わなかった。デュークは神がバーバリイ・コーストを裁いたのだと信じ、今は彼の行くところならどこまでもという、フラクスンを伴いモンタナへと帰るのであった。