ボディガード(1992)のレビュー・感想・評価
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小さな一人言
場末の寂れた映画館でやっていたボディガード。
切符を買って、ロビーで前の回が終わるのを待っていると 赤いビニール張りのドアの向こうから
「I´ll always love you.」が聞こえてきた。
がらんとしたロビーにはチープなガラス陳列ケースがあって、カッパえびせんとチョコフレークとカールが三つ四つ並んでいる。
その時、切符もぎりのおばさんが誰に言うのでもなくガラスケースに両肘をついて
「いい歌よね・・・」と遠い目で呟いた。
以来、「ボディガード」と聞くと華やかなホイットニーのショービジネス・シーンとともに、あのおばさんを思い出します。
平日の昼間。僕ひとり、おばさんひとり。他に誰もいない場末の映画館のロビーでのこと。
30年も前の思い出です。
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映画のストーリーについては他の方がコメントしておられるように大したことはないのですが、ただただエンディングのこの歌唱に向けて物語は盛り上がっていくのです。
いや、そもそも この歌にインスピレーションを受けて原作が編まれたのかも知れないですね。
劇中ぜんぶは流れなかったけれど、「何、この歌?カーボーイ?」とレストランでレイチェルがクスクス笑った I´ll always love you. あれ本当に良かったなぁ・・・
オリジナルサウンドトラックにはあれも収録されているのだろうか。
名曲ですよね。
両親の大好きな映画
以外とラブラブだった!
テレビで2度ほど観てるし主題歌は超有名なので
なんとなく観た気になってたけど
しっかり映画館で観るのは今回が初めて。
当時一番輝いていた二人の主演だけに
絵作りは確かにお金かかってますね。
レイチェルのコンサートシーンや豪邸の様子
何よりもアカデミー賞受賞式をほぼ完全再現!
お金のかかってる映画ってこういうところがやっぱ違うね〜
女性も気楽に普通に楽しめるラブサスペンスとして、
エンターテインメント的には充分な仕上がりですね。
アカデミー賞受賞式でのパフォーマンスシーンで
ホイットニー・ヒューストン自身のパロディーとして
別の歌手が「夜の女王」を歌う場面で
「声もいいわ〜早く潰さなくちゃ!」(笑)と、
レイチェル・マロンとして
突っ込み入れるシーンもちょっと楽しかったり〜
で、月に8本ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
テレビで観た時はカットされてたのかな?
あまり印象に残っていなかったのだけど
今回映画館でみたら、結構ラブラブな話だったんだな〜〜
「目立たないようにガードするプロ」と
「目立つことで皆を喜ばせるプロ」の
仕事と恋愛の葛藤の映画だと勝手に思い込んでましたが
ちょっと違ってました〜〜
割と早い段階で二人の気持ちは盛り上がってしまって
あれっ〜〜?
なのでここからは気持ちを変えて、
ケビン・コスナーカッコいい!にシフトして観ることにしました。
最盛期のケビン・コスナー、やっぱカッコいいです。
いい男だけど、チャラチャラしてなくて誠実で信頼できるやつ。
今と一緒ですが〜〜(笑)
若い分だけ、さらにそこは眼福です。
最後に早すぎるホイットニー・ヒューストンの死に「黙祷」
@もう一度観るなら?
「やはりホイットニーの歌声は映画館で〜〜」
あんな人に守ってもらえるなら命狙われたってぜんぜんいいよ
傑作ですね
オープニング、
暗い画面のまま短いセリフと銃声が響き、クライアントを保護しながら銃を構えるケビン・コスナーにフェードインする。
ケビンの正面から一気に画面が後ろに引いて行くと撃たれた敵が倒れている。
主人公を紹介するこのシークェンスは、全く無駄がなく極短時間で主人公の能力を示していて素晴らしい。
ホィットニー・ヒューストンの豪邸をクレーンの移動撮影で見せたり、
マイアミのホテルを空撮で見せたり、
ドローンやCGがない時代だから、なかなか凝っている。
単なるスター映画の域ではないと感じる。
アクションは激しくはないし、敵もそれほど恐ろしさがないが、
敵がストーカーと殺人鬼の二重構造で、観客の意表を突いていて、サスペンスとしては良くできている。
姉が妹への嫉妬から殺人を依頼てしまったといういう件(クダリ)は無理があるが、その事を唯一知っているケビン演じるフランクは、恐らく生涯胸にしまい込んでおくのだろうと、心中を想像させる。
当初は敵愾心があった既存スタッフのボディーガードであるトニーだが、
クライマックスの授賞式会場でマネージャーに「彼はショービジネスの世界がわかっていない。お前が仕切れ」と言われ、「黙れ!」と一括する場面が感動的だ。
敵に一撃で倒されてしまい、片目を失ってしまうのは可哀想だが。
自分が非番だった日にレーガン事件が起きたため、「大事なときに自分がいないことが、怖い」と言うフランク。
三船敏郎の「用心棒」を62回も観ていて、自宅には本身の日本刀を置いている、というストイックな男だ。
一方ホィットニー演じるレイチェルは、スターらしくワガママで横柄だ。
身の危険を知ったとき、身を呈して護ってくれると言う二枚目に惚れないわけがない。
が、意に反してフランクが距離を置こうとすることに苛立ち、当てつけた態度をとる。
実に可愛くない。
この二人のキャラクター設定が、ラブストーリーとしての二人の立ち位置を分かりやすくしている。
ラストのラブシーンは観客の期待を裏切らない。
結局、常に関係をリードするのは女の方なのだ。
男は我慢してストイックに女のアクションを待つのみ。
敵役が元シークレットサービスの同僚なのだから、主人公と同等の能力を持っていて、もっと激しい攻防が繰り広げられても良さそうだ。
が、本作はケビン・コスナーとホィットニー・ヒューストンのダブル主演だから、ホィットニーの歌も聴かせなければならず、汗臭い男の戦いに時間は避けない。
これはこれで良いのだと思う。
近年のアクション映画と比較すると刺激が足りないかもしれないが。
フランクが古巣に脅迫状の分析を依頼する際、儲かっているのかとしきりに訊いてくる元同僚がいた。
最後の別れの空港場面で、後を引き継いだボディーガードがその元同僚だったら笑えたのに。
暇つぶしには良い
愛する者のために出来ることは
DVDで鑑賞(吹替)。
90年代を代表するラブ・サスペンスの傑作。
愛する者のために出来ること、それは自分の全てを懸けて全力で守りきることだと思いました。どんな困難にだって飛び込める勇気をくれるのが愛の力なのかもしれません。
ホイットニー・ヒューストンの歌声による「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー」が心の奥底に沁みました。
[余談]
脚本にローレンス・カスダンの名前を見つけて、どこかで聞いたことのある名前だなと思ったら、「スター・ウォーズ」シリーズの脚本を書いている方だったんですねぇ…
※修正(2024/06/06)
オールウェイズ・ラヴ・ユーのヒット・・
プロ意識とは
大物歌手のボディガードをする事になった男の話。
二人のプロ意識の戦いになるかと思いきや割とすぐに歌手の方が心折れちゃいますね。
主題歌が素晴らしいですけど、劇中で流れてる男性ボーカルの方が好きです。
「ボディガード」を観て・・
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