「面白い」ポゼッション(1980) どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)
面白い
登場人物が何か驚くべき出来事に遭遇したときに激しい感情を表すのだが、一般的な映画の演技を逸脱し、前衛舞踏のような大げさな動きになるのがいちいち面白い。特に間男の人はキャラ立ちも抜群で、最期も含めてしみじみ良かった。しかしこの映画は2時間ちょっとだが、イザベル・アジャーニのご尊顔をモチベーションにしなければ、このような演出がずっと続くのを見続けるのは正直つらいと思った。地下鉄駅構内で狂うシーンはこれまで見た人間の動きの中で最も強烈なもので、ここだけで映画館で見る価値ありと思う。
あと上映中ずっと頭から離れなかったのは、子供があまりにも不憫すぎる、ということ。ヨーロッパの人たちの育児観は自分とは全く相容れない、という偏見がさらに強くなった。
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