劇場公開日 2020年1月4日

「鬼気迫るアジャーニ」ポゼッション(1980) shantiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0鬼気迫るアジャーニ

2020年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

萌える

イザベル・アジャーニの凄まじい演技に圧倒され放しの作品。そして、言うまでもなく少女のような可愛さと匂い立つ妖艶な美しさと彼女の持つ魅力は果てしがないように思える。「フランスの至宝」とは言い得て妙である。ズラウスキー監督も彼女の魅力に完璧にやられてしまったからこそ、この作品を撮ったのだろう。内容は次元を越えて、貫くような、魂を串刺しにするような激しい性愛の話。そのシチュエーションを得たからこそ、アジャーニの魅力が余す所なく完膚なきまでに画像の中に焼き付けられている。恐ろしさを覚えるほどの作品である。クローネンヴァーグはズラウスキーの作品に相当な影響を受けたと思う。素晴らしい作品であり、誰にも真似が出来ないトラウマ作品でもある。全くの個人的な余談だが、アジャーニほどの美女は激しく嘔吐する姿でさえ美しい。

shanti