ホーリー・マウンテンのレビュー・感想・評価
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映画のお薬はいかが?
この映画作品は、映像化された、「心理療法」です。まさに神の領域である。エキセントリックで、異様にカラフルで、エロティックで、グロテスクで、アレハンドロ・ホドロフスキー氏の錬金術によって完全に実体化された数々の名場面は、たとえそこにセリフがなくても、「精神障害」患者を「心理療法」として十分に癒すことができる。そして、性愛、グロテスク、聖性、障害者への愛(あるいは虐待)、動物蔑視など、地上の変質者たちのイメージが一つの映画の中でアンサンブルしているのである。アレハンドロ・ホドロフスキーの代表作というだけでなく、(少なくとも私は)この映画で癒された。ドラッグや自慰以上に、この映像作品こそが、私にとっての救いの源なのです。つまりこの映画は、芸術を超えた精神医学のコペルニクス的転回なのです。私を救ってくれてありがとう。そして、字幕なしで観れば、もっと楽しい体験ができるはずです。
中毒性の高い聖と俗の求道的映画と見せかけて…
導師として俗に極まったものたちを導いてゆくかに見えて、かなり皮肉的で悪夢的な映像や不思議な画面が織り込まれている。
この映画を見ることが聖と俗の苦行になっている奇妙な映画、そしてラストが……
時々見たくなるけど、見終わるまでのプロセスが長くて考えてしまい、しかし忘れられない印象深い映画。
絵の力、イメージの力で映画を成立させるあたり、アート極まりない。し...
絵の力、イメージの力で映画を成立させるあたり、アート極まりない。しかも感じ良いんだよな、ホドロフスキー。
脳が侵食される
盗賊と9人の成功者は不老不死の力を求め聖なる山へと向かうが…。
A・ホドロフスキー監督作。最初から最後まで物語の意味が分からない全裸率高めの映画だが、強烈すぎるビジュアルとシュールかつ狂気が炸裂した世界観で脳が侵食される感覚は他に類を見ない映画体験です。
ホドロフスキー特集
最後の最後で突き放す、離される!?
強烈なホドロフスキーの世界観にのめり込みラストのオチで我に帰る。
映画全体のメインになる話が中盤以降から展開して行き上映時間内に間に合う終わり方が出来るのだろうかと思いきや観客を嘲笑うように終幕!?
カエル軍とトカゲ軍の戦争から奇想天外な映像の数々に色彩豊かな色の強烈さなどまさに芸術的に狂っているセットの斬新さ。
顔面、ハエだらけの序盤からケツ丸出しのホドロフスキーの役者魂に全くの説明が一切皆無で謎な主人公のお前は何なんだ?誰なんだ?感。
ユーモア溢れシュールさが逸品な笑えるようで笑えない相変わらずなホドロフスキー節が一番強烈に感じられる作品で映画は現実を描いた非現実で芸術をその目に焼き付け意気消沈で呆気にとられる。
ポドロフスキーが「キリストの受難」を解体、独自の宗教観で再構成? ...
ポドロフスキーが「キリストの受難」を解体、独自の宗教観で再構成? した映画。(多分)
老若男女の裸がこれでもかと出てきたり、戦争や差別、迫害などの社会問題、ポドロフスキーの哲学を抽象的に表した前衛的でドラッキーなビジュアルに目眩がする。
そして衝撃のラストにしばし唖然とさせられる、ポドロフスキー濃度の高い作品。
ジョン・レノンの口利きで大きな予算を得てるからか、ルックがやたら豪華だった。
ピンクフラミンゴ観てるみたいに不謹慎に笑いつつ、ハッとさせられる
「エログロナンセンスな幻覚映画!筋とかじゃないんです〜感じるんです〜」
っていうのも容易いが、ピースごとでの諧謔とテーマ性を勘ぐるのも面白いのでなかろうか?
でもやっぱりギャグ映画として楽しめるのが素晴らしいよね〜
この映画を見て、くだらない小言いうやつはもったいないよ!
どうでもいいけど、ウンコから金を作るシーンがあった。ホドロフスキー先生はウンコに貴金属が含まれているという最近のニュースを予見してたのか!?
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