冒険者たち(1967)のレビュー・感想・評価
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たまに見たくなる映画
軽快な音楽とストレートに夢を追い求める冒険者たち。日常の雑多な生活をふと離れてみたくなったときに観るには最適かもしれない。レティシアがオブジェの個展で酷評を受けたという台詞からもわかるように、社会に対する失望から彼らは冒険を続けているのだ。レティシアは途中、銃弾に倒れるが、水葬での海の美しさや彼女の親族探しと海の上の要塞を発見するシーンが好きだ。この要塞・・・行ってみたい。
細かいけど、日本料理や日本語ポスター「ながれる歌」から日本びいきも見てとれる。
ストーリーははっきり言って全然面白くない。イケメンと美女と渋い役者...
ストーリーははっきり言って全然面白くない。イケメンと美女と渋い役者の共演を楽しめばいい。
美女はなぜそちらを選ぶのか?とか、あの卑怯者はなぜイケメンをかばった?とか不可解なこと多し。最大の謎はイケメンは妻帯者?あの同棲女は?
私の中ではこれは名作と呼ぶには値しなかった。
船に揺られているような作品
依頼された仕事で永久免停になったパイロット(アラン・ドロン)&レーシングカーを改良して走るも車が燃えちゃった元レーサー、廃車の部品を集めてアートを作る芸術家の女。
この3人が噂で聞いたコンゴの海に沈んだ宝を探しに行って、あったー、バンザーイ。と思ったけどそうじゃなく。
出会い⇒宝探し⇒侵入者⇒女性の故郷へ。これがどうもいまいち盛り上がらず淡々と進むなあと、船に揺られた気分で観てました。
後半になるとやっと話が動き出しました。
「女性の語った夢は、こういくことか」など、お!と思うところも出てきました。
終盤は女性の甥っ子も登場して二人と絡んできて、めでたしめでたし。じゃなかったです。
あんなにゆったりしたストーリーだったのに、終わり近くでガラッと変っていくのに、びっくり。
そして切ないラスト。「マジかー」。
ゆったりした話の流れだったけど、不思議と眠くはなかったです。
アラン・ドロンの新たな一面を見たような気がした。三者三様、魅力的。...
アラン・ドロンの新たな一面を見たような気がした。三者三様、魅力的。古い映画とは思えない新鮮さですぐに映画の世界に引き込まれていった。水葬するシーンは幻想的で哀しみが沈みゆく海と同じように深まっていく。 アラン・ドロンのラストのセリフと美しい死に顔がたまらなく良かった。
今なお色あせない作品
今なお色あせない作品の完成度の高さに驚かされます。
本当に素晴らしい作品です。
現代の映画に比べてセリフが少ないのにもかかわらず、話にグイグイと引き込まれます。
内容も盛りだくさんなのに、全然テンポが良くて、ダイジェスト的な印象はありません。
本当に素晴らしい作品です。
音楽のメリハリもとてもいい。
何気に男友情物語で泣ける。
アランドロンもかっこ良かったがリノバァンチュラも渋くかっこ良かった。ストーリーもフランス映画特有の演技、風景が見事マッチして観やすいし内容も起承転結もしっかりしてて飽きずに観れます。前半男2人女1の出逢い、中盤宝探し後半軍艦島で銃撃戦。この内容でも芸術性を感じる映画でした。やはりフランス映画の強みかも。この映画は若い男女でも感動を味わえる映画です。
夢破れた夢追い人の新天地への冒険記
総合80点 ( ストーリー:80点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
自動車エンジン開発と曲芸飛行という、夢を追う二人の男同士の友人の間に芸術での成功を夢見る若い美女が加わる。三人の微妙な関係が始まり、三人の夢がそれぞれ敗れたときに新天地を求めて新しい運命が動き始める。その恋の行方と一緒に宝探しの結末をはらはらしながらも爽やかに観ることが出来た。アラン・ドロン作品でこのような若さの躍動する作品があるのを知らなかったが、いい意味での驚きだった。この儚く沈んでいく前半部分だけの話で二時間の作品にしてもいいくらいの上出来な内容でした。
後半はいかにもフィルム・ノワールなフランス映画らしい展開になっていくが、それはそれでいい。フランスの田舎の独特な風景を使って、生き残った男たちの刹那的な雰囲気を出してくれていた。
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