「これを全てセットで撮っていたとは」ベン・ハー(1959) La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
これを全てセットで撮っていたとは
アカデミー賞史上最高の11部門を制覇した大作が映画館に登場です。僕は50年以上ぶりの鑑賞でした。だから、騎馬戦の場面以外は全て忘れていました。しかし、冒頭に”A Tale of the Christ”とあったのに驚き、まさしくその様な物語に帰結していく事に二度ビックリ。子供の頃はそんな事分かっていなかったんですね。それにしても、60年以上前にこの大規模・大迫力の物語はやっぱり凄かった。これ、セットを作ったんですよね。また、物語も、4時間近く全くダレることがありませんでした。
でもキリストのエピソードをこんなにハラハラする物語に仕上げるなんて、キリスト教文化の物量はやっぱり凄いなぁ。『十戒』(1956) や『天地創造』(1966)などの聖書物語もヒットしていた時代です。「ゴータマ・シッダールタの生涯」なんて映画は手塚治虫さんのアニメ以外に聞いたことがありません。
また、1925年には無声映画の『ベン・ハー』も制作されていた事を今回初めて知りました。Youtube で視聴可能らしいのでこれも観なくては。
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