劇場公開日 1960年4月1日

「今見ても凄い映画だ。」ベン・ハー(1959) ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今見ても凄い映画だ。

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

映画館で見るのは今回が初めてです。
封切りの時は当然生まれていませんでした(笑)。
TV放送をビデオで撮ってみた事はあるのですが、とにかく200分超えの大作、途中休憩ありの二部構成。現在なら前後編、三部作など作品分割していたでしょう。本当に長い映画で途中疲れてしまい早回しで飛ばしていたので海戦やら馬車レースなど面白い所しか覚えていません。
改めて一から全部見て初めてこの映画はキリスト教に関する映画だと知りました。キリスト教については一言も触れていませんが。
キリスト自体も画面に出ているのですが後ろ姿やシルエットだけ。
キリスト教もなにも知らなかった時には何のこっちゃでしか無かった。
この映画では業病(不治の病、悪い事をした罰、ハンセン氏病などの俗語)と言う病気(映画内ではハンセン氏病の事)が治ってしまう奇跡も出ます。
これも知らないと何のこっちゃになります。ローマ時代の復讐と復活の映画かと思ったら神の奇跡とか意味不明でした。
映画冒頭の降臨した映像を見た時はベン・ハーの生まれた事かと勘違いしたくらい。
ベン・ハーもフルネームがジュダ・ベン・ハーと意味深である事を知りました。

とにかく60年以上昔のCGも何も無い時代にこれだけの大作を作れる事が驚きです。途方もなくお金が掛かっていたでしょうね。
実写と絵の合成ですが全て本物の様に見えます。
一部クロマキーの処理が甘く合成しているところがチラチラ見えますがご愛嬌。とにかく何もかも凄すぎです。
ただ一本の映画として見ると長すぎて集中力が持ちません。ビデオで早回しや飛ばしでショートカットしたい気分になるのも無理からぬ事かも。

時はローマ時代、所は今のイスラエル。ローマが統治していた頃のエルサレムの話。
ユダヤ人の貴族の青年ベン・ハーは貿易に勤しんでいた。
その頃ローマ人で幼友達のメッサラがローマから戻ってきてローマ軍の指揮官としてイスラエルに赴任。旧友と親交を暖めるがメッサラはローマに戻って野心に目覚めイスラエルの不満分子を抹殺する事を考えていた。ベン・ハーに協力者として密告して欲しいと願うが断り敵対関係に。
新しいエルサレムの総督が赴任する為の行列でベン・ハーの家の前で事故が起こりメッサラは事故と知りつつ見せしめの為ベン・ハーを総督暗殺を企てたと無実の罪を着せ奴隷に落としガレー船(今で言う戦艦)の漕ぎ手として遠くに追いやった。
母と妹は捕らえられ牢屋の中に。
復讐に燃えたベン・ハーはメッサラに生きて戻ってきて復讐する事を誓う。ここからが長い…

ひろちゃん千葉
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