ベン

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解説

街をパニック状態に陥し入れる恐怖のねずみベンと孤独な少年ダニーの間に芽生えた友情を描く。「ウイラード」の続編。製作はモート・ブリスキン、監督は「要塞」のフィル・カールソン、スティーブン・ギルバードの原作をギルバート・A・ラルストンが脚本化した。撮影はラッセル・メティ、音楽はウォルター・シャーフが各々担当し、「ベンのテーマ」をマイケル・ジャクソンが歌っている。出演はリー・H・モンゴメリー、ジョセフ・カンパネラ、アーサー・オコンネル、メレディス・バクスター、カズ・ガラスなど。

1972年製作/アメリカ
原題:Ben
配給:NCC

ストーリー

孤独な青年ウィラードによって飼いならされたねずみの大集団のボス“ベン”--。奇妙な友情で結ばれていた、このねずみと人間の間に生じた突然の亀裂はウィラードがベンを裏切ったことから始まる。ウィラード殺害の犯人はねずみであることが、巡査部長カートランド(J・カンパネラ)を悩ました。この信じられない事件は続いて発生した。ウィラードの家宅を捜査中の警官がベン一族の巣を発見し、ねずみに殺害されてしまったのだ。町の住民の恐怖をよそに、ダニー少年(L・H・モンゴメリー)だけは、ねずみの脅威に何の反応も示さなかった。ダニーは心臓手術を受けたばかりで、その経過は母や姉のイブ(M・バクスター)を心配させていた。ダニーもまた幼な心に死の危機を予知し、孤独だった。そんなダニーの心の空白を1匹のねずみが生めた。1切れのパンで知り合った少年とねずみの交遊は密かに進んで入った。少年はねずみに、全てを話せる友を求め、ねずみは純粋な少年に裏切ることのない信頼を見いだした。だから、ダニーはねずみの名前があの悪名高いベンと知ってもなお暖かい愛情を贈り、友情の証に「ベンの歌」を作って捧げた。生きるためには人間を敵とするベンもまた、ダニーだけは別格だった。ベンはダニーを秘密の棲家へも案内した。一方、ねずみの駆除に全力を挙げるカートランドでは、下水道の掃除作戦を計画していた。消防士や警官が地下一帯に配置され、ベン一族の危機は迫った。それを知ったダニーは1死を賭けてベンのもとに走ったがすでに遅かった。ベンとその輩下のねずみに容赦なく浴びせられる散弾銃や火炎放射器。もうダニーにはベンを救うすべはない。火に包まれた下水道--死なないでベン!ダニーの部屋の片隅に、傷つき血にまみれたベンが這い寄った。駆け寄るダニーを振り仰いだベンの眼は涙に光っていた。少年は確かにねずみの涙を見た、と思った。ベンに頬づりする少年の瞳は、幼いものとは思えない力強さにあふれていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第45回 アカデミー賞(1973年)

ノミネート

主題歌賞
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映画レビュー

4.0ネズミーランド

kossyさん
2019年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『ウイラード』(1971)の続編。前作とは打って変わって号泣パニック映画となっていた。とにかく少年ダニーが可愛いし、病弱にもかかわらずピアノを弾いてベンのための曲を作るし、ハーモニカでベートーベンの「月光」まで吹いてしまう天才少年。一人マリオネットショーの舞台を作り、ネズミを踊らせるシーンでは『サウンド・オブ・ミュージック』さえ思わせるのだ。ガバっと胸元を開いて心臓手術の痕を見せるところでは涙腺が緩んでしまいます。

 そんなダニーには父親は亡くなったけど、優しい姉さんイブ(メレディス・バクスター)がいる。二人とも家に閉じこもりがちなのだが、終盤の姉弟愛には思わず胸が熱くなる。さらに最後のシーンでは大粒の涙が零れ落ちるハズ。マイケル・ジャクソンが亡くなった今では涙の量も倍増です。

 下水溝に巣を作っていたベンをリーダーとするネズミたち。そんな汚いところにも平気で入っていくダニーやイブも純粋さいっぱいだが、大人たちは容赦しない。火炎放射器、水攻めと、人がいてもおかまいなし。作られた年代もベトナム戦争時代だし、どことなくベトコンを殺しまくるアメリカ人をイメージすることができる。ナパーム弾でもぶち込めば完全な反戦映画として称えられたかもしれません。

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kossy

4.5親友とは

2017年10月20日
iPhoneアプリから投稿

少し前にマイケル・ジャクソンの『Ben』と言う曲がこの映画のために作られたのだと初めて知り、観てみたいものだな〜と薄ぼんやり思っていました。
前々から耳馴染みのあるこの優しい曲が、孤独な少年の自然と湧いて出る心からの友への歌だったのですね
劇中で流れるマイケルの歌声が二つの命の繋がりを悲しくも優しく包み込み暖かいものを観るものに届けてくれる

マイケルとダニーは似ている、本当ことは知らないけどマイケルも親友と呼べる友に巡り合わなかったのかもしれない
あまりにも有名になり過ぎると周りの人達は何が目的でマイケルの近くに行きたがるのか
その中から真の友を探すのはとても困難なことだろう
ダニーとベンのようなささやかな出会いから始まる友情とはなんとも今の世の中では贅沢な出会い方なのだろうな

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カルヴェロ1952ll
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