ベルベット・ゴールドマインのレビュー・感想・評価
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目と耳で楽しむ映画
キラキラのグリッター、ゴージャスなファーにロココ調の豪奢な部屋。バカバカしいぐらい着飾った美しい男たち。
ブライアンのゆったりとした低音の歌声でトランス状態に誘い込まれ、カートの激しいパフォーマンスでバチバチに覚醒する。
ストーリーはあるものの、登場人物たちはカリスマすぎて感情移入できないし、台詞も抽象的すぎて理解不能。
ただこの世界観だけを感覚で楽しむべき。個人的に好きか嫌いかで言うと、そこまでハマりはしないけど。
よすぎ
10代の頃にアーサーが自分を発見する手がかりとなった音楽があって、それが何故か今では世の中から無くなってしまったし、自分も忘れようとして生きてきた、みたいなところで昔のことを思い出して解決する感じがとてもいい。その思い出はアーティストの関係者達の回想を軸に、ただのファンだったアーサーの思い出と融合して展開する。それを目にする映画の観客の自分も、それが自分の記憶かのように自分の中にイメージとして蓄積していって、深くのめり込んでしまう。すごく面白い体験だった。
デビッド・ボウイ云々というのは確かに重要だけど、それを知らない人が見ても楽しめる映画だと思う。音楽じゃなくても、思春期をふり返る郷愁に共感できると思う。というか、思春期に高まりがちな想像力みたいな、誰にも言えないけど日記に書いて自分で大事にしていたようなイメージや気持ちを、今でも大事にするのって大事だよな、と思わされました。
グラムロック
個人的に無駄なぐらいに絢爛で大袈裟こそグラムロックだと思っています
その点でこの映画はグラムロックが何であるかを表現していると思います
グラムロック期のブライアンイーノならおかず無しでご飯三杯は食べれるという人にぴったりの名作
「市民ケーン」を模した話術で語られるロックミュージック賛美の伝説映画
1970年前後に活躍した或るロックミュージシャンを追跡したノスタルジックな音楽映画。ロック音楽に詳しくないと充分楽しめないと思うが、オスカー・ワイルド的怪しげな色彩を帯びた美術やデヴィット・ボーイを想わせる独特な衣装と、映像的には個性豊かである。その斬新さとは裏腹に、彼を追い掛ける新聞記者のインタビューと半生を取り入れた構成の話術が、ウェルズの古典「市民ケーン」を参考にしたところがあり、作品としては確りしている。ラストシーンの伝説の歌手が月夜の雲に隠れるシーンが象徴する、不思議な魅力を持った映画。私的には、不得意分野故の限界がある。
もっと、グラマラスにもっと、スキャンダラスに70'sロンドン、世界を変えられると思っていた。
2020年5月26日
映画 #ベルベット・ゴールドマイン (1998年)鑑賞
#デヴィッド・ボウイ と #イギー・ポップ をモデルにした映画と言われている
グラムロックの雰囲気は感じられる映画でしたが、ボウイがメジャー路線に走って、政府の犬になりさがるかのような描写はいただけない
レッツダンス!
ボウイが楽曲提供を拒否
デビッド・ボウイをモデルにしたグラムロック全盛期のイギリス。ビートルズがいなくなって模索していた時代だ。ちょうど音楽の本質よりもファッション性が重視され始めた頃、イギリスのロックシーンは退廃の一途を辿っていたように思う。失業率も10パーセントを超えていて、パンクロックが生まれたのもこの頃。
stay gold
デヴィッド・ボウイとイギーポップを模したキャラの織りなすグラムロック全盛の煌びやかな黄金期。自由を得ようと世界と戦うつもりが己の創り上げた虚構に飲みこまれ、俗物へと成り下がる。精神性か金か。虚像に翻弄される嫁のセリフはクリスチャンベイル含む全員に言える事。惚れた側の負けなんだな。監督の愛と憎しみを感じる作品。人生はイメージだ。僕は君を狂わせる。エンドロールにトムヨーク居て驚いた。
ロックンロールの真似事
E・マクレガーがまんま"The Stooges"の曲を歌っているのはウケた。
ボウイ&イギーってな感じでコレがノンフィクションだったらロマンティックで素敵だが全てがマガイモノな雰囲気でPV的な場面もダサいとは言わないがパチモン感が大部分を占めちゃってる。
D・ボウイで"ジギー・スターダスト"でロックンロールの自殺者でボウイはI・ポップのプロデュースもしていたしネ。
今やオスカー俳優のC・ベイルも芋臭くてダサさ全開で田舎モン丸出し。
「トレインスポッティング」で一世を風靡してのコレだったからE・マクレガーは格好良かったが今やフォースの住人な訳で。
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」か「ジギー・スターダスト」観てれば良し。
意味がわからん、その魅力
はっきり言って理解不能。
最後まで何が言いたいのか何をやりたいのか「理解」することはできなかった。
ただ「理解」を求める映画でもなさそうだし、その点においては徹底されていて一瞬の輝きを映し出すことだけに注力されている。
この手のアーティスト映画にありがちないかにも借り物的な役者によるステージ、を飛び越えてちゃんとロックを内包した映画。
まあグラムロックといいながらも、グランジを通過した匂いは色濃い。ユアンマクレガーは完全にカートコバーン。
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