ペテン師とサギ師 だまされてリビエラのレビュー・感想・評価
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名優二人の演技バトル
稀代のコメディアン、スティーブ・マーチン。そしてマイケル・ケインという名わき役を迎え、二人が詐欺師としての腕を競い合うというシンプルなコメディ。ターゲットは騙されるために生まれてきたような、純粋なお金持ちのお嬢様。相手が純粋なだけに心は痛むが、そんな葛藤も含めて非常に面白い心理戦が展開され、最後には大逆転が用意されているという、映画の魅力満載の上質なコメディです。
しかも監督はフランク・オズという変わり種。言わずと知れたヨーダ役の人ですが、良質のコメディをいくつも監督している大御所です。面白くならないわけがない。
大・ドン・デン・ガエシ!!!
88年制作89年公開作品
64年『寝室ものがたり』のリメイク
2度目の鑑賞
監督は『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』『スコア』のフランク・オズ
脚本は『殺したい女』のデイル・ローナー
脚本は他に『寝室ものがたり』のスタンリー・シャピロとポール・ヘニング
若手詐欺師フレディーとベテラン詐欺師ローレンスの詐欺合戦
フレディーに弟子入りを申し込まれしぶしぶ引き受けたローレンス
しかし自分の縄張りに棲みつくフレディをローレンスは疎ましく感じていた
そこで詐欺でどっちが女から五万ドル巻きあげるか賭けることになり負けた方はコート・ダジュールから永久追放という取り決めに
アメリカ映画だが舞台はフランスのコート・ダジュール
一年中温暖な観光地域
カンヌもコート・ダジュールに含まれる
原題は『Dirty Rotten Scoundrels』
直訳すれば「汚い腐った悪党」
酷い原題ワースト10に入るかもしれない
流石にこのままではまずいと判断した日本の配給会社は賢明で邦題は秀逸
コート・ダジュールじゃなくてリビエラなのは語呂の良さ
リビエラといえばイタリアだと思っていたがコートダジュールもフランスのリビエラなのだ
昔『とんねるずのみなさんのおかげです』で宮沢りえをゲストに迎えこの映画をベースにコントをしたことがある
それでこの映画の存在を知った
若手詐欺師のフレディーにスティーブ・マーティン
ベテラン詐欺師のローレンスにマイケル・ケイン
詐欺合戦のターゲットになったジャネットにグレン・ヘドリー
スティーブ・マーティンのおバカぶりがたまらない
特にうつけものになりきりトイレに行くと言ってその場で済ませちゃうふりをするシーンは大笑いした
車椅子姿で奮闘するスティーブも見どころ
名古屋城にエレベーターをつけろと抗議した男ももしかしたら本当は歩けるのかもしれない
自分はエレベーター賛成派だが反対したらレイシスト認定するのは良くない
実はジャネットも詐欺師でした
大・ドン・デン・ガエシ!!!
2人はまんまと騙され五万ドル奪われました
ジャネットが飛行機に乗り込み飛び去ったところを見送る2ショットで終われば最高だったが
ジャネットは再び2人の前に現れるわけだがこれは蛇足だと自分は感じた
あと初対面というか会って間もない若い女性に過去に付き合っていた女が別の男と裸で踊っていたなどという破廉恥な身の上話を話すだろうか
それを親身になって聞く若い女
現実にはありえないがジャネットが詐欺師だと判明したあとだとこの場面なるほどねと納得してしまう
コンゲーム
フレディ(マーティン)は母性本能をくすぐり、祖母が病気で手術代が足らないという手口で詐欺を続け、ローレンスはある公告の国王と偽り、人民救済資金を集めるという名目で詐欺を働く。基本的に相手は金持ちの有閑マダム。貧乏人から金を取るなんて詐欺師の風上におけない。
師弟関係決裂かと思われたときに、“歯磨きの女王”が現れた。フレディは祖母ネタで2千ドルを手に入れるが、車椅子の退役軍人を装い、自分の脚を治すには有名な医者が必要だとジャネットに訴える。対するローレンスは医者を装ってフレディに対抗するという詐欺師同士の戦いが始まった。
この対決までの訓練期間がテンポ悪く、笑えないし、乗れなかった。ジャネット(へドリー)が現れてからは面白くなったので、この前半が残念でならない。コン・ゲームの形で、次から次へと作戦を転換するストーリーは面白く、彼女が実は金持ちでなかった!と気づいたあたりからはどんでん返しが想像できるのです。でもちょっとホロリときてしまった・・・
いいレビュー
ウェルメイドな作品は鼻につく場合もあるけれど、凝りすぎないてんかいと役者の余裕がドヤ顔映画にならないちょうどいい着地点を見つけている。そう、この映画はあらゆう意味で「ちょうどいい」のだ。
笑いたいだけなら他にもたくさん方法はある。しかしあえてコメディ映画を選ぶとき、どうやら僕は無意識に笑いを含めた心地よい時間を求めていたようだ。いまさら他の映画を押しのけてこの一本が浮かんだ理由がようやくわかった。
(Popeye〈僕の好きな映画〉のP088,天久聖一のこの映画のレビュー)
この文章を読んで、この映画をみたくなった
短い文章だけど、これ以上ないくらいこの映画のことを言い表している。みたあとだとなおさらよくわかる。
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